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LIFE

藤原千秋

もうきた花粉症?! 掃除、洗濯など、悪化させない生活の中の花粉症対策教えます

  • 藤原千秋

2019.02.11

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風邪? インフル? 花粉症?!

よもやただの風邪か、猛威振るうインフルエンザか、はたまた花粉症なのか。ちょっと鼻水が出たぐらいでは見分けのつかない、混迷の昨今!

すでに私の周囲の自称人間花粉センサーの皆さんは、日々口々に「来た!」「今日来た!」などと仰っていますが、日本気象協会の発表(※1)によれば、今年の関東圏でのスギ花粉飛散ピークはもうちょっと先、3月上旬だそう。

ともあれ、「まだ年が明けたばっかりだし」とか言っているうちに桜が咲き始めるのが毎年の常。うっかり出遅れてしまわないよう「すわ! 来た?!」と反応を始めた時点から対策を意識しておきましょう!

花粉対策最大のポイントは、「服に花粉を寄せ付けないこと!」

花粉症の症状って、不思議と家の中と、花粉の飛んでいる家の外、どちらでひどく出るかといったら圧倒的に「家の中」ですよね。何故なんでしょう?

花粉が家の中から発生するものではない以上、家の中に入り込む「入り口」が必ずあります。玄関? 窓? それにも増して、私たちの着ている「服」というのが、そうとう大きな「入り口」なのです。

冬から春にかけての気候も花粉を服に呼び寄せます。乾燥した空気が服に「静電気」を溜まりやすくさせます。

「帯電列」という言葉を聞いたことはありますか? ものとものとが擦れ合ったりすることで発生する「静電気」。ものによってプラスに帯電する側とマイナスに帯電する側とに分かれますが、帯電する電気のマイナス側からプラス側に並べたものを「摩擦帯電列」といいます。

この帯電列から、服(衣類)の素材ではアクリルやポリエステルはマイナスに帯電しやすく、ナイロンや羊毛や毛皮はプラスに帯電しやすく、綿や麻や絹は中庸で帯電しにくいことがわかります。

つまり、例えば、綿(+−)のシャツの上にウール(+)のカーディガンを羽織り、ポリエステル(−)のコートを着てナイロン(+)のリュックを背負っている、という状態などは、静電気が非常に発生しやすいというわけです。

そうして、溜まった電気でどこかのドアノブに手を伸ばした刹那「バチッ!!!」(放電現象)「痛っ!!!」という事態に……。

同時に空気中の花粉も寄ってたかって吸着、特にウールの上着は花粉を絡め取りやすい生地なのでなおさら「花粉まみれ」になりかねないのです。

掃除と洗濯の方法も変えて花粉症に勝つ

そんなふうに服につけて家の中に持ち込んでしまう花粉の量というのは想像以上に甚大で、ライオンの調べ(※2)によれば、「花粉シーズンにウールのセーターを着て1時間外出しただけでセーターには7万9000個もの花粉が付着した」というので驚きます。

このように持ち込まれた花粉。家の中では衣類についたホコリのように振る舞います。つまり床や棚などに積もり、ソファや布団やラグ、絨毯などにも紛れ絡まり、そのすぐ側で生活する私たちの花粉症症状を悪化させるのです。

この季節の掃除にはかならず「マスク着用」をマイ義務化して。「ほうき」「はたき」の使用は不可。キャスター式掃除機よりもスティックタイプ掃除機を。

またフローリングワイパー+ドライシート、化学モップ、できればウエットシートか濡れ雑巾での拭き掃除のほうがより花粉を再度舞い上げにくいのでおすすめ。空気清浄機は常にマックスで稼働させておきましょう。

当然のことながら不用意に洗濯物を屋外干しするのもいけません。空気中の花粉が濡れた繊維にくっついたまま乾いて絡め取られますから、そうなると多少振ろうが叩こうが容易に落ちないのです。

静電気は関係ないため、こちらは綿のタオルや麻のシーツでも「花粉まみれ」になりかねません。洗濯物は乾燥機にかけるか、浴室乾燥機などを活用し、それらがなければ部屋干しを。

ただし部屋干しの前に掃除なり家族の活動なりでホコリを舞い上げてしまっていると、洗濯物にホコリや花粉がついてしまいかねませんので、干すタイミングもちょっとだけ注意してみてくださいね。

※1)日本気象協会「2019年 春の花粉飛散予測(第3報)」
https://tenki.jp/pollen/expectation/

※2)ライオン エレガード
https://guard.lion.co.jp/eleguard/protect/kafun.htm

藤原千秋 Chiaki Fujiwara

住宅アドバイザー・コラムニスト

掃除、暮らしまわりの記事を執筆。企業のアドバイザー、広告などにも携わる。3女の母。著監修書に『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など多数。LEEweb「暮らしのヒント」でも育児や趣味のコラムを公開。

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