LEE12月号の料理特集は、『栗原はるみさんの「何度作っても美味しい」料理33 』。
今日の献立に、おやつに、おもてなしに、様々なシーンで頼りになる、充実のレシピブックをお届けしています。
今日のLEEコーナーでも、気になる中身をピックアップ中!
本日は、栗原さん宅のおもてなしテーブル&急な来客時も「これさえあれば安心」な、簡単・塩豚レシピをご紹介します。
栗原さん家のおもてなし
いつも気楽に、自分らしくおもてなしを楽しんでいる栗原さんですが、お話を伺ってみると、最初は戸惑いもあったそう。
「結婚してから、わが家にはたくさんの人がやってきては、ごはんを食べたり、おしゃべりをしたり、という時間を過ごしてきました。
夫の仕事関係の方や友人たちが次から次へとやってくるので、最初は戸惑いましたが、一生懸命に料理を作るうちに、なんとなく自分のおもてなしのスタイルができてきました」(栗原さん)
人数が多いときは、ビュッフェスタイルにすることもあるそう。
「私が一番楽しみにしているのは、盛りつけとテーブルセッティングです。料理を作り終えて、『今日はどんなふうに盛りつけようか』と考えるといつもワクワクします」
夫婦二人の週末ごはんも、きちんとテーブルセッティングすると気分が変わって新鮮に!季節の花やグリーンもさりげなく添えてみて。
「器は昔から大好きなので、いろいろな種類のものをそろえていますが、シンプルに白だけで統一するのも好きです。
素材や形、大きさが違っても色がそろっていると、すっきりとセンスよく見えて、おもてなしらしいテーブルになります。皆さんも家にある白い食器で楽しんでみてください」
塩豚
普段のメニューとしてはもちろん、急な来客時、おもてなしにもう一品欲しい、という時に頼りになるのが、「塩豚」を使ったレシピ。
塩豚がひとつあれば、みんなが好きな「ステーキ」や「パスタ」も簡単に作れます!
塩豚ひとつあれば、みんなが好きな「ステーキ」や「パスタ」も簡単に作れます
材料・作りやすい分量
豚肩ロースかたまり肉、またはバラかたまり肉……300g
塩(肉の重さの3%)……9g
作り方
豚肉は水気をよくふき、全体に塩をまぶしてラップで包む。ファスナー付きポリ袋に入れ、冷蔵庫で半日~一晩おく。
塩豚のソテー
前日に仕込んで肉のうま味を熟成させます。生の春菊、香ばしく焼いたじゃがいもを添えて。
材料・2〜4人分
塩豚(肩ロース肉で作ったもの)……300g
レモンのくし形切り……適量
オリーブオイル、粗びき黒こしょう……各少々
つけ合わせ
春菊……1束
オリーブオイル……適量
塩、こしょう、レモン汁……各少々
作り方
- 塩豚から出てきた水分をよくふき、厚みを半分に切ってすじ切りをする。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、強めの中火で2~3分、塩豚を焼きつける。
- 焼き色がついたら裏返し、中火から弱火に調整しながら、2~3分焼いて中まで火を通す。
- 春菊は葉先を摘み、氷水につけてパリッとさせ、水気をよくきる。ボウルに入れ、オリーブオイル、塩、こしょう、レモン汁を加えて軽く混ぜる。
- ③を食べやすく切ってレモンとともに器に盛り、粗びき黒こしょうをふる。④とじゃがいものカリカリソテーを添える。
塩豚のアマトリチャーナ
うま味の濃い塩豚はパンチェッタの代わりに使うことができます。イタリアで食べる本物に近いアマトリチャーナが食べられます。
材料・4人分
パスタ(スパゲッティーニ)……320g
トマトソース(下記参照)……適量
パルメザンチーズ、またはすりおろしたペコリーノロマーノチーズ……適量
塩、粗びき黒こしょう……各少々
バジル……適量
トマトソース
ホールトマト缶……1缶(400g)
トマト……2~3個(400g)
玉ねぎのみじん切り……1/4個分(50g)
にんにく(つぶす)……2かけ分
塩豚(バラ肉で作ったもの)……100g
オリーブオイル……大さじ2
白ワイン……1/4カップ
赤唐辛子(種を除く)……1本
塩……少々
作り方
- トマトソースを作る。トマトはヘタを取って4等分に切る。塩豚は7~8㎜厚さに切り、さらに細切りにする。
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを弱火にかけ、香りが出たら塩豚を加えて色づくまで炒める。玉ねぎを加えてさらに炒め、白ワインを回し入れる。
- アルコール分が飛んだら生のトマトを加え、フタをして弱火で約5分煮る。トマトがやわらかくなったらフタを取り、ホール缶と赤唐辛子を加え、弱めの中火で混ぜながら10~15分煮詰め、塩を加える。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩少々(分量外)を入れてパスタを袋の表示時間どおりにゆでる。
- パスタのゆで上がりに合わせて鍋に③のトマトソースを温め、煮立ったら湯をきったパスタを加えて混ぜ、塩、こしょうで味を調える。
- 器に盛り、パルメザンチーズをたっぷりとおろしかける。こしょうをふり、バジルを散らす。
撮影/竹内章雄 スタイリスト/福泉響子 取材・原文/小笠原章子
※詳しくは2018年11/7発売LEE12月号をご覧下さい。
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