LEE12月号の料理特集は、お待ちかね!
『栗原はるみさんの「何度作っても美味しい」料理33 』が別冊付録として登場です。
LEEと一緒に33年、読者の心に響く、魅力的な料理を数多く紹介してきた栗原さん。
33年間から厳選した、栗原さん自身の思い出メニューや、おもてなしレシピ、幸せおやつなどを、たっぷり51ページにわたって詰め込んだ、充実のレシピブックができあがりました。
気になる中身&レシピを、今日のLEEコーナーでも、ピックアップしてご紹介!
本日は、栗原さんへのインタビュー&33年間のなかでも特に思い出深いメニューから、「サバそぼろ」のレシピをお届けします。
LEEとの出会いが今の私につながっています
35年前、まだ創刊間もなかったLEEを初めて手にしたとき、本当にびっくりしたのを覚えています。
それまでの雑誌にはないおしゃれな雰囲気とワクワクするような内容にすごく刺激を受けました。ページをめくるたびにうっとりしたり、共感したり、読むだけで元気になりました。
当時の私は、結婚して二人の子どもを育てる専業主婦でしたが、夫の玲児さんが連れてくる方々に振る舞う料理が評判になり、料理番組の裏方のお手伝いを始めた頃でした。
そんなある日、編集の方から、「雑誌の料理ページをやってみませんか?」と連絡がありました。
そのときの驚きとうれしさは、今でも忘れることができません。憧れの雑誌で自分の料理を紹介できる。それは私にとってまさに夢のような話でした。
最初にいただいたテーマは、焼き肉料理。何度も試作をしては家族や友人に食べてもらい、感想を聞いて回りました。自分の仕事としてやるからには、多くの人に喜んでもらいたいという気持ちが強くありました。
それから、年に数回、LEEに出させてもらうようになり、料理ページのほかにも取材でフランスの市場や家庭の台所を回ったり、美味しいものを探しに上海に行ったりもしました。毎月連載をしていた時期は、いつもにぎやかな撮影が楽しみでした。
きちんと料理を学んだこともなく、特別な家庭に生まれたわけでもない、ごく普通の主婦だった私が、たくさんのレシピ本を出したり、いろいろな仕事ができるようになったのも、最初に声をかけてくれたLEEのおかげだと思っています。
「美味しい」と言ってくれる読者の方々の存在が励みになり、自分なりに精いっぱい料理を作り続けてくることができました。LEEには言葉では言い表せないほどの感謝をしています。
これからも初心を忘れないでLEE読者の皆さんに美味しい料理を伝え続けたいと思っています。
栗原さんの思い出メニュー
『栗原はるみさんの「何度作っても美味しい」料理33 』では、33年間のレシピの中から、特に思い出深いメニューを厳選して頂きました。そのエピソード&レシピを、当時の誌面とともにお届けします。
October 1985 issue / 1985年10月号
サバそぼろ
母がよく作ってくれたそぼろに野菜をたっぷり入れた私の味
LEEに2回目に出させてもらったときのテーマが「魚のお総菜」でした。普段のわが家の魚料理をいろいろ紹介したのですが、一番反響が大きかったのが「サバそぼろ」だったと、後で編集の方に聞きました。
サバそぼろは、私の母がよく作っていたもの。母から直接料理を習ったことはありませんでしたが、いつも台所でお手伝いをしていた私に「はみちゃん、ちょっと食べてみて」と味見をさせてくれたことが今の私の仕事の原点になっています。
母からは料理家としてのたくさんの知恵を与えてもらったと感謝しています。子どもが生まれてからは、栄養のあるものを食べさせたくて、野菜をたっぷり入れるようになりました。
材料・4人分
- サバ(三枚おろし)…… 1 尾分(正味200g)
- 干ししいたけ…… 3 ~ 4 枚
- 玉ねぎ……1/2個(100g)
- にんじん……50g
- しょうが…… 1 かけ
- サラダ油……大さじ1 ~2
- A
- 酒……大さじ2
- 砂糖……大さじ1 ~1と1/2
- みりん……大さじ2
- しょうゆ……大さじ3
- みそ……小さじ1 ~2
- いり卵
- 卵…… 4 個
- 砂糖……大さじ1と1/2
- 酒……大さじ1
- 塩……少々
- 絹さや……100g
- ごはん……適量
- 紅しょうが(市販)、もみノリ……各適量
作り方
- 干ししいたけは少しの水でやわらかくなるまで戻し、軽く水気を絞る。石づきを取り、粗みじんに切る。
- 玉ねぎとにんじんは、それぞれ粗みじんに切る。しょうがはみじん切りにする。
- サバは中骨の両側の身をスプーンでこそげ取り、軽く叩く。
- フライパンにサラダ油を熱し、しょうがとサバを炒める。サバがほぐれたら、にんじん、干ししいたけ、玉ねぎを加えて炒め合わせる。
- Aの調味料を上から順に加え、汁気が少なくなるまで混ぜながら煮る。
- いり卵を作る。ボウルに卵を溶きほぐし、砂糖、酒、塩を加えて混ぜる。鍋に入れて火にかけ、箸で手早く混ぜながら火を通す。
- 絹さやはすじを取り、塩少々(分量外)を入れた熱湯でゆでる。冷水にとって水気をよくふき、斜め千切りにする。
- 器にごはんを盛って⑤のサバそぼろをのせ、好みでいり卵や絹さや、紅しょうが、もみノリを添える。
サバの身をスプーンでこそげるだけなので、下ごしらえも簡単です。この方法は、当時の読者の方に随分驚かれました。
撮影/竹内章雄 スタイリスト/福泉響子 取材・原文/小笠原章子
※詳しくは2018年11/7発売LEE12月号をご覧下さい。
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