小学生夏休み、母の悩みは…
我が家の3年生長男は夏休みに突入。保育園児である次男と私たち両親は通常運転ではありますが、夏休みモードをしっかり感じております。
というのも、母として億劫だなとつい思ってしまうことがふたつあるからです。そのひとつ目が、お弁当作り。学童に通ってもらうため、お弁当を作るわけですが、我が家の息子たちは、給食万歳!な保育園育ちで、長男の小学校もいつもは給食。なので、お弁当作りは慣れなくてなかなか大変。ましてや今年のこの暑さとなれば、何を入れたらいいのか…毎日作っているお母さんたちを尊敬します。
そして、ふたつ目が“夏休みの宿題”です。ドリルは放っておいても進むので、特に問題はないのですが、自由研究と読書感想文が最後まで残ります。自由研究は家族のお出かけ先の企画段階でなんとかなったり、好きな分野のことをやればいいので子どものやる気も感じられます。
読書感想文だけは、一筋縄ではいかないようです。毎年夏休みの終盤で私の周囲の母たちは「ヤバイ!まだどの本で感想文書くのかも決まってない」「本は決まったんだけど、なかなか書けないみたい」「どうやって読書感想文を書けばいいのか教えられない」などとざわつきます。
私自身、こうしてライターをしているわけですが、お恥ずかしいことに、読書感想文のポイントを明確かつ簡潔には教えられません。夫も文筆業なのですが、同様。息子からすると両親が文筆業ということもプレッシャーだそうです。(息子よ、そのプレッシャー、まったく気がつかなかったよ。なんかごめん!)
前振りが長くなりましたが、そんな私たちの救世主となった、一冊の本をご紹介します!
大人気!『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズ
『学校では教えてくれない大切なこと(23)文章がうまくなる』マンガ・イラスト 関和之(旺文社)
『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズは、小学生とその保護者を対象としていて、教科の枠を超えて大人になっても役立つことをテーマに作られています。漫画仕立てで随所にギャグも散りばめられ、息子もゲラゲラ笑いながら読み進めていきました。
作文自体の書き方のポイントを解説する本ですが、早い段階で読書感想文についてのテクニックも紹介されています。この本のメインキャラクターも、夏休み終盤で読書感想文に悩まされるという設定でした。どんな視点で書くといいのか、タイトルのつけ方、文章を上手に書くためのトレーニング法などなど、私自身も参考になるところがたくさんありました。この本を読み終わる頃には「書いてみたい!」と意欲が湧くのが摩訶不思議! 今年は夏休み前半で終わらせられるかな?
このシリーズには、『整理整頓』や『時間の使い方』、『勉強が好きになる』というような親が読ませたいと思うものから、『カッコよくなりたい』など、子どもも興味津々なタイトルが揃っています。漫画なので、読書感想文用の本の対象から外れるかとは思いますが、自由研究にも活かせそうですね。
読書感想文におすすめの3冊!
読書感想文をスラスラ書くためには、当然のことながら、お気に入りの本に出合うことが必要ですね。書店で目立っていて、何気なく買った3冊でしたが、私も一緒に読んで引き込まれるものばかりでした。
『かあちゃん取扱説明書』作・いとうみく 絵・佐藤真紀子(童心社)
おやつは食べ放題、おこづかいをたくさん、宿題はやらなくていい…を叶えたい主人公はお父さんのひと言で、お母さんの取扱説明書を作ることに。取説を書くため、お母さんをよく見ていると、普段気がつかなかったお母さんの仕事がよくわかって感謝する場面も。長男が私の取説を作ったら、どんなことを書いてくれるのかな?と想像するのも楽しいです。
『かいけつゾロリのドラゴンたいじ2 』作・絵 原ゆたか(ポプラ社)
言わずと知れた、大人気かいけつゾロリの最新巻で、1987年に出版された『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』の続編です。30年の時を越えて、つながる大冒険の物語。学童で前作を読んでいた長男は「そうだったのかー!」と目をキラキラさせて読んでいました。長年に渡って愛されてきた原先生の作品だからこそのワクワクする物語です。
『ゲンちゃんはおサルじゃありません』作・阿部夏丸 絵・高畠那生(講談社)
『ライギョのきゅうしょく』で知られる阿部夏丸氏の最新作です。大自然の中で暮らすゲンちゃん。ゲンちゃんはお友達と道草しながら学校へ向かうのですが、そもそも時計がないので“遅刻”はありません。いまは何でも「危ない!」「そんなことしないの!」と子どもの行動を大人が止めがちですが、のびのび育ってきた作者がいまの子どもたちに伝えたいことが詰まっています。
自分が読んでみたい、子どもに読ませたい本は見つかりましたか?私もこの夏、読書感想文を子どもと一緒に書いてみようと思います。楽しい夏の思い出を作りましょうね!