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LIFE

藤本こずみ

リノベに予算の壁!カットした3つのポイントとは【新米ママの中古マンションリノベーション日記 第11回】

  • 藤本こずみ

2018.06.19

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築30年の中古マンションを購入することになった我が家。

無事にリノベーションが終わり、なんとか新居での生活をスタートさせました。

今回は、私たちが予算調整のためにカットした3つのポイントについて、暮らし始めた今の視点も加えて振り返ってみたいと思います。(*前回の記事はこちら

 

夢の前に立ちはだかる現実の壁!

 

家作りにおいて直面しがちな壁といえば……そうです、予算の問題。

私たちも、もちろん思い切りぶつかりました(笑)。

プランを考える中で、どんどん思いついた希望を伝えていたところ、(今思えば当然ながら)見積書を見て息をのむことに。

おっといけない、これはどこかを削らなければ! でも一体、どこをどう削ればいいんでしょう?

 

建具は既存のものを再利用

 

まず打ち合わせの中で提案してもらったのが、既存の建具の再利用。

つまり、「ドアはもとのものを使うことにしては?」ということでした。

30年前のものとあって、あちこちに傷や凹みがあったドア。

最初は、深く考えず、床や壁と同じように新調するプランで進めていたんです。

が、改めてチェックしてもらうと、「塗装するだけでも問題ないかも」とのこと。

実は、シンプルなドアをなんとなく気に入っていた私。

このドアが使えて、今よりキレイになって、コストダウンにもなるなら、一石三鳥!

一瞬で、再利用することを決めました。

 

【After】塗装後の写真。もとのドア、全部で5枚を再利用することができました。

 

 

暮らし始めた今の感想は……まったく問題なし!

塗装してもらったことで、傷や凹みも以前よりは目立たなくなりました。

もともとはアイボリーに近かったドアですが、新しく選んだ壁紙や巾木に合わせてホワイトにしたことで、リノベ後の部屋にも違和感なく溶け込んでいるように思います。

 

床暖房を諦めることに

 

次にカットの対象になったのは、床暖房でした。

夏でも長めの靴下を履き、ホットドリンクを飲む、超冷え性の私の希望で取り入れようとしていた床暖房。

でも、新居に設置するには大規模な工事が必要となり、そのぶん費用もかさむことが分かったんです。

物件見学の時に、床暖房がついている新築や築浅のマンションを見て、うっとりしていたのですが……仕方ない!

設計をお任せした一級建築士の匠の「マンションは気密性や断熱性が高いし、隣接したお宅も暖房を使うので、心配されているほど寒くないと思いますよ」という言葉と、新築マンションを購入した親戚の「床暖房、あるけどそれほど使ってないなぁ」という言葉を聞いて、諦めることにしました。

 

【After】リビングの床。今は、ラグを敷いて過ごしています。

 

さて、引っ越し直後はまだまだ寒い季節。

超冷え性の私はというと……もこもこルームブーツが欠かせませんでした(笑)。

やっぱり床暖房はいいなぁ、と憧れるのも本音だけれど、なければないで、その生活に慣れるというのも事実。

それに、夫&息子のメンズチームにとっては快適そうなので、これでよかったかな、と思っています。

 



和室のリノベを丸ごとカット!

 

そして、我が家の最大の予算調整ポイントは、大幅な工事をLDKだけに限定したことでした。

実は、プランニング段階では、和室のリノベーションも視野に入れていたんです。

新居の和室は、玄関からも水回りからも近く、南向きでバルコニーにも面しているという、好条件の部屋。

ここに家族の衣類を全部収納できたら、出発前や帰宅後の着替えも、洗濯して干して片づけるまでの動作も、すごくラクそう!

というわけで、和モダンの空間にしてクローゼット風の収納を充実させるプランを考えてもらっていました。

打ち合わせ中に匠がさらさらと描いてくださったイメージ図、とっても素敵だったんですよ。

 

幻の和モダン空間。左側の壁一面を収納にすることを提案してもらっていました。

 

でも、これを理想通りに完成させようとすると、予算が全然足りません!

あちこち妥協しながら進めると、中途半端な仕上がりになるんじゃ……。それならいっそ、この空間は既存のままにしておいたほうがいいかも……。

夫婦で話し合い、ここはスッパリ削ることにしました。

 

結果、我が家には昔ながらの純和室が残ったのですが……これもなかなか、ホッとする空間に。

家族の衣類についても、子どもが小さい今は、空いている洋室にまとめて収納することで、不便は感じず生活できています。

問題は、5年後、10年後、この洋室を子ども部屋にすることになった時。

やっぱり和室の使い方を変えたくなりそうですが、そう悩むのも今後の楽しみにしようと思います。

 

このように、我が家のコストダウン計画は、“いろいろなところを少しずつ”ではなく“大きなところをバッサリと”カットする方向で進んでいきました。

思い切りは必要だったものの、不思議と後悔はありません。

諦めた部分は潔く既存のままにすることで、キッチンや床や壁といった絶対に工事が必要だった部分については、ほぼ理想に近いものから選ぶことができるように。

こうして割り切ったのは、案外正解だったのかもしれないな、と感じています。

藤本こずみ Kozumi Fujimoto

ライター

1979年、兵庫県生まれ。雑誌やWEBで、インタビュー、ライフスタイル、占いなどの記事を執筆。趣味は、テレビドラマ鑑賞&リラクゼーションスポット巡り。夫、長男、長女との4人暮らし。兵庫・東京の二拠点生活に挑戦中。

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