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LIFE

津島千佳

東東京エリアのモノづくりに親しむ! 「モノマチ」で子どもと一緒に社会見学

  • 津島千佳

2018.06.18

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おしゃれなお店が集まっていると、最近話題の東東京エリア。この勢いの中心となっているのが、台東区南部の御徒町〜蔵前〜浅草橋で「徒蔵(カチクラ)」と呼ばれるエリア。ここは古くから製造業が盛んな地域として知られ、町工場やファッションや雑貨のファクトリーブランドのオフィスなどが数多くあるのです。
徒蔵エリアにあるモノづくり系企業やショップの魅力を知ってもらおうと、毎年5月に行われているのが「モノマチ」というお祭り。この日は関係者以外立ち入り禁止の工場も開放し、普段のお仕事ぶりなどを見学することができます。

目の前で職人さんが箔押ししてくれる!

最初にうかがったのは、箔押し加工を行っている「田中箔押所」。実際に使われている年季の入った機械を目の前にすると、現役の持つ緊張感が伝わってきて背筋が伸びる心地がします。職人の仕事場って、興奮しますね。 職人さんが機械を使って、ガチャンと箔押しをしてくださいました。 箔押し、いいなー。私の名刺も箔押しにしようかなー。

田中箔押所
http://www.tnk-hs.co.jp/index.html

い草の香りに包まれながら、ミニ畳を制作!

浅草橋で創業して100年超の歴史を持つ「金井畳店」。こちらも普段は畳を作っている工場で、ワークショップを開催していました。ワークショップは職人さんの手ほどきを受けながら、手縫いのミニ畳を作るというもの。みなさん真剣そのもの!我が家はフローリングで畳と縁遠い生活を送っていますが、い草の清々しい香りを嗅ぐとさっぱりとした気分になりますね。

金井畳店
http://www.tatamiya-kanai.com

江戸切子のカッティング体験で、伝統に触れる

ブロックチェックやボーダーなど、モダンな江戸切子のグラスを手がけている「木本硝子」。こちらではガラスのプレートに、基本の文様をカッティングする江戸切子体験ができました。みなさん、最初はこわごわって感じでしたが、慣れるとぐんぐん削っていくようになって見ているだけでも楽しそう。「木本硝子」はショールーム兼ショップなので、「モノマチ」期間以外もお買い物できます。木本硝子
住所:東京都台東区小島2の18の17

電話:03・3851・9668
営業時間:月・火・木9:30〜16:00、水・金9:30〜12:00(電話・メールでの来店予約制)
定休日:土・日・祝
http://kimotoglass.tokyo/



伝統工芸の「つまみ細工」が日本随一の品揃え

小説で読んで以来気になっていた「つまみ細工」。正方形の布を折りたたんで作る伝統工芸で、そのお店もありました。「つまみ堂」では、うっとりするほど美しいかんざしをはじめとするアクセサリーなどを販売しています。七五三向けのヘアアクセサリーもありました。娘がいたら、つけたい!

こちらでは職人さんがつまみ細工を作る様子を見学できました。職人さんの無骨な手、かっこいい! でも動きはかなり繊細で、飽きずにずっと眺められます。
「つまみ堂」は「モノマチ」以外でもつまみ作家による講習会やスタッフによるつまみ細工体験を実施しています。ぜひ1度可憐な作品に触れに行ってください。

つまみ堂
住所:東京都台東区浅草橋3の20の16
営業時間:11:00~18:00
定休日:月・日・祝
http://tsumami-do.com/

精緻なジオラマに大人も興奮!

浅草橋駅のすぐそばにある「BASE2500(ベースニーゴーマルマル)」はジオラマの一種「ジオクレイパー」の開発・販売をしている企業。1/2500スケールの「ジオクレイパー」のパーツを集めていくと、街ができあがっていく仕組み。これは男子が興奮すること間違いなし!

好きに組み合わせができるため、東京タワーがあったかと思えば、江戸城もあり、自分の好きな街が作れるのが醍醐味。俯瞰してもすごいですが、寄っていくと、めちゃくちゃ精巧なことがわかります。自身で好きに着彩してほしいと、ベースの基本色はグレー。「エヴァンゲリオン」の第3新東京市をモチーフにしたセットの販売をはじめ、作家さんの非売品作品の見学もできます。こちらはショールーム機能がメインですが、お買い物も可能です。

BASE2500
住所:東京都台東区浅草橋1の10の7 信成ビル2F
営業時間:10:00〜18:00
定休日:土・日(土曜は営業する日もあります)
https://geocraper.localinfo.jp/

「モノマチ」期間だけお店になるシェアオフィスも!

普段はオフィスなのに「モノマチ」期間中だけ雑貨などを販売する企業もありました。その一つが「Place#001(プレイス・シャープゼロゼロイチ)」。国際見本市でジャパンパビリオンなどの仕事を請け負っている設計事務所と、インドでバイイングを行っている企業のシェアオフィスで、仕事を通じて見つけたり、生まれたアイテムを販売していました。スタッフの方がお好きとのことで集めた植物や、設計事務所ならではのエピソードがつまった端材なども売られています。自身が関わられたアイテムばかりなので、そのアイテムの裏話が聞けるのも楽しい。

Place#001
http://www.sol-style.info/001.html

バラエティ豊かなくるみボタンが揃う「MiSuZuYa」

ハンドメイド好きさん必見のファクトリーブランドもありました。「MiSuZuYa(ミスズヤ)」はくるみボタン製造卸会社。目移りするくらい様々なデザインがあり、サイズも様々。シャツに縫い付けるだけでなく、アクセサリーのチャームになりそうな少し大きめタイプもありました。どれも可愛くて選びきれない……。でもセット売りもあるので、私のように迷ってしまう人も安心。

MiSuZuYa
http://misuzuya.blog.jp/

今回は工場など「モノマチ」期間だけ楽しめる施設を中心にご紹介しましたが、次回はすぐにお買い物に行ける、徒蔵エリアでお店を構えているブランドをご紹介します。

津島千佳 Tica Tsushima

ライター

1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

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