「伸びたら、切るだけ」という、シンプルというより小学生のような爪との付き合い方をしてきた私ですが、最近、美しい爪の人に惹かれてやみません。
そこで「美しい爪のママ歴20年」コラムニストの河崎環さんに根掘り葉掘り、爪との付き合い方を学んだ前編に続き、今回後編では『暮らしのヒント』執筆陣仲間である上紙夏花さんにママのリアルを教えていただきつつ、“ジェルネイル”の注意点についてネイル業界のプロ、井田圭一さんにもお話を伺いました。
私は「美しい爪の人」になれるのでしょうか……?!
「キレイな爪イコール長く伸ばす」ではない!
まさに、いま乳幼児育児真っ盛りにあるママであり、『暮らしのヒント』執筆陣仲間である、上紙夏花さん。
まずは、その美しい爪をご覧下さい。すっごく、かわいい。そして確かに、そう長くはありません。
上紙 はい。“ジェルネイル”です。自分で、ではなく、サロンでやっていただいています。サロンには、3週間に一回くらいのペースで通っています。
藤原 やっぱり、そのくらいの間隔なんですね。お子さんがまだ小さいのに、まめですごい。そのとき、お子さんはどうされるんですか?
上紙 子連れOKのサロンもありますから、連れて行くこともできます。
藤原 なるほど。上紙さんの場合は、家事などはどうされてますか?
上紙 家事もゴム手袋をしさえすれば、何でも大丈夫ですよ。
藤原 ゴム手袋! やっぱりゴム手袋は必須なんですね!
やはりここでも、“ジェルネイル”そして“ゴム手袋”というワードが出てきました。ノートならば蛍光ペンでマークをするところでしょう。
しかし、実は……。ゴム手袋はともかく、そもそも私は“ジェルネイル”とはいったい何なのか? はっきりと分かっていない状態で、ここまで伺ってきました。ああ、恥ずかしい。
“ジェルネイル”が、いわゆるふつうの“マニキュア”とはどう違うのか? からして、ぜんぜん分かっていません!
でもこんな質問、あまりにも超初心者過ぎて、河崎さんや上紙さんに訊くのははばかられて……。
そこで、ネイル業界全般に詳しく、ネイリストやプロダクトメーカーのマーケティング支援を行っている井田圭一さん(株式会社ネイルスケープ代表)に、ものすごくものすごく初歩的なことがらから教えていただきました。
いわゆる“マニキュア”と“ジェルネイル”は、どう違う?
藤原 いわゆる“マニキュア”と“ジェルネイル”の何がどう違うか? から混乱しているんです。教えていただけるでしょうか。
井田 “マニキュア”というのは、そもそも“手の手入れ”って意味なんですよ。元々はラテン語からきたことばで、Mani(手)+ Cure(手入れ)で マニキュア。ちなみに足はPediで、ペディキュアといいますよね。
藤原 なるほど。“マニのキュア”、“ペディのキュア”なわけですね。
井田 ただ、日本で言われるところの“マニキュア”は、“ネイルポリッシュ”とか“ネイルラッカー”、いわゆる“ネイルカラー”のことを指してますよね。
藤原 たしかにそうです。昔はネイルサロンといったら、その“マニキュア”を塗ってもらうところだと思っていました。
井田 2005年ごろから、溶剤で除去できる“ソフトジェル”、いわゆる“ジェルネイル”がサロンの施術では主流になってきています。今では、“マニキュア”(をする)というよりは、“スカルプチュアネイル”も“ジェルネイル”も含めて、総合的に“ネイル”(をする)、と言われるようになっています。
藤原 その“ジェルネイル”って、そもそもどういったものなんでしょうか?
井田 “ジェルネイル”は、ジェル状のアクリル樹脂に光を照射して固める技法で、もともとは歯の治療に用いられる樹脂を応用して作られたものなんです。
藤原 歯の治療ですか。
井田 “マニキュア”は乾くまでに時間がかかりますし、1週間程度しかもたないのに対して、ジェルは2~3週間は維持できますし、ツヤも長持ちします。ライトで硬化させるので、速乾性にも優れています。カラーも豊富で、様々なデザインを施すこともできます。
藤原 いいことづくめですね。
井田 でも“ジェルネイル”に、まったくデメリットがない、というわけではないんですよ。
“ジェルネイル”の注意点
藤原 例えばどういった問題があるんでしょうか?
井田 ジェルと地爪との間に隙間があいて、それを放置すると、バクテリアやカビが繁殖してしまうことがあります。
藤原 カビ!
井田 あと、ジェルを何度もつけたりはがしたりを繰り返すことで、地爪が薄くなったり、もろくなることもあります。“ジェルネイル”は爪にやさしいとうたわれることもあるのですが、基本的には地爪に負担がかかるものだと認識しておいたほうがいいでしょう。
藤原 ジェルそのものの危険性、というものもあるんでしょうか。
井田 ジェルは、硬化してしまえば問題ないんですが、ジェル状のまま皮膚に付いて放っておくと、アレルギーなどが起こる可能性があります。
藤原 アレルギー……。
井田 “ジェルネイル”は、昨今誰でも購入できるようになりましたが、使用方法を間違えれば危険な化学物質です。除去する際も適切に行わないと、地爪の表面の層まではがしてしまうことになります。専門的な知識のあるプロの技術者に施術してもらうことをお勧めします。
藤原 覚えておきます!
「美しい爪」のための『暮らしのヒント』
かくして、今回お三方にお伺いした、「家事・育児・仕事」と「美しい爪」とを共存させ得る『暮らしのヒント』を、まとめると、
- 家事にはゴム手袋を活用する(必須!)
- 長い爪イコール美しい爪、とは限らない
- “ジェルネイル”は、信頼の置けるサロンで施術してもらう
そして、ついに、ついに私も“ジェルネイル”デビューを果たしたのでした……!
なにぶん三人の娘の子育て絡みの家事総量の多い生活を送っている私。鋭意、ゴム手袋を装着するように努力しつつ、果たして、これが3週間後までキレイな状態で保つのか、否か?!
「美しい爪の人」としての覚悟と所作がいったいいつまで続くのか……さまざまな問いが生まれますが、がんばりたい! と思います。
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