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LIFE

人には言えない下半身の3大悩みケア

生活習慣改善で、「痔」を予防&再発防止!/下半身ケア

2018.03.31

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常につきまとう悩みにもかかわらず、人に相談しにくいし、病院を受診するにも勇気がいる"下半身"のトラブル。
かつては産後ママ特有のもの、と思われていましたが、どうやらそうでもないようで……。
10年、20年後も元気でキレイでいるために、下半身のケア、始めましょう!

この記事は2017年11月7日発売LEE12月号の再掲載です。


生活改善で予防&再発防止!「痔」にならないためのDO&DON’T

痛い、けど恥ずかしくて人には言えない……人知れず"痔主"となり悩みを抱えているLEE世代は意外と多いよう。

痔を予防し、再発を防ぐために、毎日の生活の中でできることを、日本大腸肛門病学会専門医、マリーゴールドクリニック院長、医学博士の山口トキコ先生に教えていただきました!

 

立ちっぱなし、座りっぱなしは危険

運動不足によって腸の動きが鈍っていると、切れ痔やいぼ痔の原因になりやすい。適度な運動で腸を活発に動かしてスムーズな排便を目指して。
また、座りっぱなしで長時間いると、すでに内痔核になっている人の場合、症状が悪化する恐れも。立ちっぱなしの姿勢も悪化の要因。デスクワークの人はこまめに立って休憩を入れる、立ちっぱなしの人は体をできるだけ動かすようにするなど、血流が滞らないように工夫して

下半身を温めるお風呂は欠かさずに

食べ物も影響大!食生活は規則正しく

肛門に負担をかけずにスムーズに排便するには、食べ物や食べ方が重要。便のカサを増やしてやわらかくする食物繊維や、腸内の善玉菌を増やして腸内環境をよくする発酵食品のほか、便をやわらかくするために十分な水分をとって。

特に、朝食は腸の働きを活発にして排便を起こさせるのに大事な役割を果たすので、毎日必ず食べること。規則正しい生活で自律神経の働きを整え、腸を活発に!

水は1日1.2ℓを目標に飲むこと

トイレでは長い時間いきまない!

便がかたくてなかなか出ないと、どうしても長い時間座りっぱなしになり、肛門への負担が大きくなりがち。さらに、完全に出し切ろうとして、長い時間いきんでいるとうっ血して痔を悪化させることに。3 分以内を目安にして、それでダメなら一度トイレから出るようにして
また、便意を感じたときに排便を我慢してしまうと、便秘になりやすく、便がかたくなって痔のもとに。行きたいと感じたら、やり過ごさずにトイレに行く習慣を。

いきむ時間は3分以内に!

 

温水洗浄便座の使いすぎはよくない!

排便後の肛門は便がついたままだったり不潔な状態だと、細菌が入り込んで痔の原因になることも。予防のために温水シャワーで洗うこと自体は◎。ただし、長い時間シャワーを当てるのも肛門にとって刺激が強く、傷つけてしまう恐れも
また、皮膚のバリア機能の低下につながることもあり、肛門周辺の皮膚トラブルのもとに。数秒のシャワーで肛門の汚れは洗い流せるので、できれば長くても1回25秒以内を目安に。

使うときは25秒以内に!

「痔」に関する気になるQ&A

 子どもの痔が増えてるって本当?

 小さな子どもでも痔になります
「大人の病気と思われがちな痔ですが、小さな子どもでも痔になります。原因は大人と同じく便秘。赤ちゃんや幼児は離乳食に食物繊維が不足したり、偏食が原因で便秘になりがち。
また、最近は小学生で痔になる子も増えており、冷やかされるのが嫌で学校では排便できないため、便意を我慢してしまって便秘に。学校でできないなら、毎朝きちんと家で排便していく習慣づけを。ママが食事や生活習慣を整えてあげることが大切です」(山口先生)

 「いぼ痔は自分の手で押し込んでも問題ないですか?

 自然に戻らないようなら手術の必要あり!
「内痔核のいぼの場合、大きくなると排便時に外に出てきますが、初めのうちは自然に戻ります。手で押し込まないと戻らないようであれば、すでに手術で治すべき段階と考えて。
ただ、肛門の外側にできた外痔核のいぼを、内側から出たものだと勘違いして押し込んでしまう場合も。毎回戻らないようならそのままにせず、専門医を受診して正しい診断をあおぎましょう。自己判断では、症状を悪化させてしまうこともあります」(山口先生)

 「受診に抵抗が。市販薬で治すのもOKでしょうか?

 それで治るならOK!再発するなら受診を
自分の症状に合うものならもちろん使ってOK。ただ、1週間続けて使っても治らない、悪化したなどの場合は、薬が合っていない可能性大。自己判断で使い続けず、受診しましょう。
痔はどこにできているかで、最適な薬のタイプも治療法も異なります。受診する時間がない、恥ずかしい、などで受診をためらう人も多いですが、結果的に専門医に診せるほうが早く治ることも多いですよ」(山口先生)

 痔の診察や手術はどのようにやるのか不安です

 負担のない姿勢で診察!手術は日帰りも
「お尻を見せるのは恥ずかしいと思いますが、多くの専門クリニックでは診察台に横になり、ひざを曲げた状態で診察してくれます。心理的負担も少ないですよ。手術は、クリニックによっては日帰りでできるところもあるので、人に知られる恐れも少ないはず。自分に合ったクリニックを探してみてくださいね」(山口先生)


撮影/フルフォード 海 イラストレーション/藤井昌子 取材・原文/遊佐信子
この記事は2017年11月7日発売LEE12月号『人には言えない下半身の3大悩み「痔」「尿もれ」「膣のケア」』の再掲載です。

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