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上紙夏花

「不入流」って何? 諦めていた服のしみ抜きを試してみた!

  • 上紙夏花

2018.03.23

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クリーニング店が駆け込むクリーニング!?

近所の商店街で見つけた、クリーニング屋に置かれた、大きな木材の看板に書かれた筆文字『不入流』。以前からずっと気になっていました。「何て読むの? このクリーニング屋さんに関係あるの?」と。たまたま本屋さんで出合った本の中に、答えがありました!

 

『いらずりゅう』と読むんですね。洋服のしみ抜きの技術の流派。クリーニング従事者が東京伝習館というところで習っている技術だそうです。祖主と呼ばれる創設者、高橋勤さんが明治以前のしみ抜き技術に近代科学を応用して発展させて創設した独自のしみ抜き技術なんだとか。クリーニング店で落とせないしみ抜きの洋服を請け負うこともあるそうで、業界で知らない人はいないといいます。

 

我が家にもあった!諦めていたしみが!

 

どうしても落としたいしみがあります。それは、ボーイスカウトの制服についた食べ物のしみ&泥汚れのしみ。4月からカブスカウトに上がる長男は、制服が変わるので、下級生にこれまでの制服をお下がりとして渡す予定なんです。しかし!落ちないしみが何個も……。

 

書店で見つけたのは『不入流 宇井直樹の簡単しみ抜きマニュアル』。不入流 師聖の宇井さんが監修されていて、家庭でも簡単にしみ抜きができる方法が載っていたので、早速挑戦してみます!

 

使うのは、スーパーやドラッグストアで手に入る3種類の洗剤とアイロンです。ほかには、タオルと歯ブラシ、小皿、ゴム手袋くらいのもので、ほぼ自宅にあるものでできました。まず、この材料にびっくりでした。(詳しくは書籍で確認してくださいね!)

 

まずは前側についていた、食べ物のしみから。これは先々週のお別れ会で食べたミートソースパスタの汚れだと思われます。一度普通に洗濯機で洗いましたが、落ちていません。

 

 

『うにぞうスペシャル』と呼ばれる混ぜ合わせた洗剤を歯ブラシでつけて、トントン。アイロンの蒸気で蒸らすと泡が出てきました。ミートソース汚れは一回でほとんど目立たなくなっています!スゴイですね。

 

わかりますか?縫い目の下のしみにだけ、洗剤をつけました。アイロン蒸気でシュワシュワするとこの通り、落ちました!布の下にタオルを敷いて、汚れはそちらに移っています。

 

 

仕上がりはこんな感じです。乾ききっていませんが、目立つ汚れは見当たらないまでになりました。よしよし!あとは裏側の汚れですね。

 

手ごわい泥汚れはどうでしょう?

 

背中側についていたのは、泥と油が混じったような汚れです。もう何か月も前について、薄くはなったものの、ずっと残ってしまっています。ついたのもずいぶん前だし、落ちないだろう……と予測します。

 

こちらにも『うにぞうスペシャル』をトントンして、今度は洗濯板の力も借ります。洗濯板でゴシゴシしていくとみるみる汚れが薄くなりました!泥汚れは一度では落ちなかったので、3回ほど同じ工程を繰り返したら、ほとんど目立たなくなりました。

ほんのり残ってしまいましたが、ここまで落ちれば満足です。

挑戦してよかったです!これで気持ちよく、後輩君に制服を渡すことができます。隣で見ていた長男も面白いように汚れが落ちるので「ぼくもやりたいな!」と言っていました。次回は自分でやってもらうことにします(笑)。

 

今回は家庭での不入流しみ抜きをご紹介しましたが、クリーニング店で不入流しみ抜きを受けているところを探して、自分の洋服の諦めていたしみ抜きをお任せしてみようと思います。みなさんの近所でも不入流を探してみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

上紙夏花 Natsuka Uegami

ライター/ビューティープランナー

1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳

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