7月のやりたいこと「読書」。
最近は実学書ばかり読んでいて小説から離れていたので、手始めに実家の本棚から何か読んでみようと手に取ったのは『モモ』でした。
ドイツの児童文学作品|モモ(ミヒャエル・エンデ)

小学生の頃(おそらく6年生)、夏休みの宿題である読書感想文のために読んだのが最初。
何度も読み返した記憶があるほどお気に入りの小説で、今回も手に取る前から大体のあらすじは頭に入っていました。
「また読んでみたいな」と軽い気持ちで読み始めたら、とても考えさせられる1冊で、当時(小学生の頃)はこれを読んでどんなことを思ったんだろうと気になったし、これから大きくなる子どもにも絶対読ませたい。
LEE8・9月号「児童書」特集でも紹介されています|p184~
今年「モモ」は日本語版50周年ということで、岩波少年文庫から特別ダブルカバー版が発売されたそう。
”オレンジカラー”で彩られたダブルカバー版だなんて絶対素敵だし、今手元にあるモモはすっかり擦り切れてボロボロになってしまったので、保存版と子どもにいつか渡すように2冊くらい欲しい・・・
ネットでの販売はなく、限られた書店のみでの取り扱い。また数量限定だそうなのでどうかまだ売っていますように!(※詳細は岩波少年文庫のサイトからご確認ください)
そして改めて誌面の児童書特集を読んでいると、なるほどな~と色々と興味深かったです。
今や虫に夢中で図鑑にしか興味のない、そしてまだ文字も読めない我が子ですが、本好きになってくれたら良いな。
と、いつもの前置きを終えて。20年ぶりの読書感想文ということで拙いながらも感想というか、主に自分語りなのですが、感じたことそのままをを綴ってみたいなと思います。以下、長い&若干ネタバレになりますのでご注意ください。
「モモ」のあらすじ

ざっくりいうと時間どろぼうと、時間を取り戻そうとする小さな女の子「モモ」が繰り広げるファンタジー。
その中で現代を生きる大人たちへ、また子どもたちへ、「時間」とは何かを考えさせられる1冊になっています。
文体は優しく、読みやすいものの総数396ページで、しっかり長編作品。小学生の時よく読めたなあと昔の自分をつい褒めたくなりました。(今のわたしの読書力が下がり過ぎているのかも)
どうして常に「時間がない」と思うのか

わたしの口癖になりかけている「時間が足りない」「時間がない」。
仕事を終えて子どもを急いで迎えに行くときなど、ああ今日も時間がなかった、やりたいことができなかった、このあとは子どもを寝かしつけるまで何もできない、1日24時間じゃ全然足りない。
とどのつまりは自分の時間がないことに対して常に不満垂れている訳だけれど、「自分の時間」って何だろう?
朝から子どもを急かして、遅くまで幼稚園に預けて、夜は早く寝なさいとまた子どもを急かして。
仕事をしている時間も、子どもと過ごす時間も自分の時間なのに、どうして常に焦燥感を感じて、せわしなく生きてるんだろう。
作中で揶揄される大人・子どもたちは時間がもたらす豊かさを享受できなくなって、「時間はたくさんあるはずなのに、常に時間がない」「時間があっても何をして良いか分からない」。そんな人たちが今の時代もたくさんいて、きっとわたしもその中の1人で。
「時短」という言葉が流行って、便利なものがたくさん増えて、比例して時間が増えていくはずなのになぜだか時間がないのはもう現代病の一種で、時間があることが「悪」にされて、常に予定パンパンな人が、それをうまく消化していける人が人生の勝ち組で、だからなのかなあ。とか。
予定のない日を作ってぼんやり過ごした夏休み

なーんてことをすっかり考えさせられたお盆休み前。
平日は物理的に時間がない(ここでいう時間は仕事による拘束時間以外を指す)ので、バタバタ~としてしまうのは仕方ないとして休みの日はどうだろう?と振り返った結果、なんだかやっぱり時間がない。
何をしているかというと大したことはしてなくて、平日は忙しいからと、後回しにした細々したタスクたちの片づけや、子どもの習い事など。
でもそれは時間の使い方が下手なだけで、平日もう少し頑張れば?
習い事のせいで余裕がなくなるくらいならいっそ辞めたら?
とかって言われるとウーン!って感じなんですが。
こんなことを考えていると思わず「時間術」に関しての実学書読まないと!みたいな気になってくるのですが、きっと「モモ」で作者が伝えたいことはそういうことではなくて。
ぼんやり、時間をただただ消費する時間が大切で、子どもを含めた現代人全てに足らないことなのかなと。
そんなこんなで、お盆休みのうち何日かは予定の無い日を作ってぼんやり過ごすことにしました。
ただとんぼが来るのを待つ、みたいな素敵な時間

何も予定がない日は子どもに1日中付き合ってやろうと思うけれど、炎天下の虫取りは地獄。。
捕まえたら家に入ろうね、というものの今の狙いはとんぼなので中々捕れない。
暑くなってきたから家に入ろうと声をかけても、とんぼがやってくるまで待つ、と言う子どもはもう汗だくで。心配になりながらもただとんぼを待てるってすごいな、純粋な時間の使い方って素敵だな、と木陰で見守っていました。(母は読書をしながら)
ぼんやり過ごそうと決めても、何もしないって難しいですね。
何かしていないと落ち着かなくなってしまって、時間がもったないなと思うのは現代人だからなのか。
ただ何時までにこれをしないといけない、というのが無いだけで心穏やかに、のんびり過ごせて。
時間が早く過ぎ去ることもなければ(楽しかったり忙しいと体感早いですよね)、時間経つのが遅いなあと感じることもない、ちょうど良い時間の流れでした。
子どもにとって正しい「時間の使い方」とは

時間がないとイライラして落ち着かない様子の大人たちがどちらかというとメインに描かれる一方で、その大人たちの犠牲になっている子どもたちの様子が描かれているのが今回とても印象的でした。
「モモ」の中で描かれる子どもたちは親が時間どろぼうに時間を盗まれてしまっているために自分たちに構ってくれる時間がない、何をして過ごせばよいか分からない、寂しいのだとモモに助けを求めて集まります。
この時点で自分のことを言われているのかも、と少しドキッとしました。
モモを邪魔に思った時間どろぼうたちはモモを孤立させるために、子どもたちを「子どもの家」と呼ばれる施設に強制的に入れ、自由な発想や外で遊ぶことを禁じられるのです。
そこでは将来の役に立つような勉強を、遊びも何か役に立つようにと大人が決めた遊びをさせられ、子どもたちは何かに夢中になるといった感覚を忘れてしまいます。
「子どもの家」が現代の幼稚園や学校のことを指している、とは思わないけれど、親が子のためを思って小さい頃からたくさん習い事や塾に行かせることは今やスタンダードですよね。習い事ばかりで友達と遊ぶ暇もないなんて話も聞きます。
親は決して子どもの時間を奪いたいとは思っておらず、子どものことを思ってのことだけど・・・
とこれも色々考えさせられるエピソードでした。
自由な発想で何もなくても遊べる子どもと、高価なおもちゃ(ただし遊び方が固定されてしまって自由な遊び方ができない)を持っている子どもが対比的に描かれる部分もうーんと思いましたが、今の時代ではもう難しいことなのかもと思ったり。
時間とは何か?

今から50年以上前に書かれたことが、こんなにも現代に当てはまるだなんてすごいことだと思います。(当然作者は未来の話かもしれないと暗示していたけれど)児童文学でありながらもどの年代にも響く作品で、ロングセラーたる所以だと思います。
AIの台頭によりさらに時間の使い方が問われる時代。仕事なんてDXだの効率化だの、給料は増えないのに仕事量ばかり増えて・・・
時間をかけるから良いとは思わないし、効率良いのは大歓迎だけれど、だんだん仕事の楽しさみたいなものはなくなってきているのかな。子どもたちが「夢」を持てない時代だと言われるけど、20年前だって夢が歓迎される時代ではなくて堅実的に人生を歩む方が大切だと言われて育った記憶があるし・・・
とかとか。ちょっと脱線しているのですが。
時間が何か、人生って何かと問われると難しい。
ただ「モモ」を読了して、「無駄な時間」ってないのかも、と少し思いました。
人生は日々の積み重ねで、日々は時間の積み重ねで。
毎日こんな風に過ごして一体何になるんだろうと思う日も、振り返ればそれなりに良いように見えてきたり。振り返った時にあの時こうしてたら!と思うことは多々あるけれど、時間は未来に向かってしか流れないし、今があるから過去があって、未来がある訳で。
子どもを預けて仕事していることは無駄ではないし、子どもが幼稚園で過ごす時間は無駄ではないし。
毎日をしっかり生きているだけで偉い(ちょっと飛躍しすぎている)。
子どもがぼ~っとYoutube見てるとつい口を出してしまうけれど、母もぼ~っとYoutube見てる時があるし、きっとこれも無駄ではなくて必要な時間。のはず・・・
・
何をいいたいのか分からない文章でまとまりもないですが、これにて終わりたいと思います。
お付き合いいただいた皆さま、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
007 moko
007 - moko
会社員 / 大阪府 / LEE100人隊
31歳/夫・息子(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/丁寧な暮らしに憧れている仕事と育児に奮闘中のフルタイムワーママです。大阪生まれ大阪育ち。プチプラ大好き、この値段でよいの?な名品との出会いを求めて日々情報収集しています。ポップでユニークなもの・サバ番も大好きです。子育てのことから、ファッション、インテリアなど幅広く発信できればと思います。身長155cm・イエベ春。
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