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終映間近。映画『星つなぎのエリオ』を観賞&正直レビュー!│ディズニーピクサー最新作

  • TB はな

2025.09.18

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終映間近…!8月1日(金)~公開 ディズニーピクサー最新作

映画『星つなぎのエリオ』を観て来ました

ディズニーピクサーのアニメーション映画の最新作、『星つなぎのエリオ』が今年の8月1日(金)~公開されてから、早1ヵ月半…、いよいよ終映間近となり、遅ればせながら末っ娘(小3)と私の2人で観に行って来ました。あの名作『リメンバー・ミー』のスタッフが手がけた新作映画であり、宇宙をテーマにしているらしいスケール感と極彩色の宇宙組織を表現したビジュアルの美しさ…、予告編の段階からもう期待値MAX。

ディズニーピクサー最新作『星つなぎのエリオ』の写真
これは7月に映画『国宝』を観に行った時に撮影したものです。今回観賞時には終映間近だからか、もうどこにもポスターや電光掲示がありませんでした…。

ポップコーンとドリンクを持って、いざ観賞…!

Disney × PIXAR animation movie “Elio”

正直レビュー(※ネタバレあり)

映画を観た感想は

観終わった後は、良い意味でも悪い意味でもいろいろな感情が湧き上がり、なかなか言葉にはまとめられないのですが…、あえて、一言で言うならば、「題材のスケールは壮大だけど、テーマは普遍的、小さな家族の絆の物語」でした。以下、印象に残った点をつらつらと書き残してみます。

主人公・エリオは両親を亡くし、叔母のオルガに引き取られて暮らしています。オルガは空軍基地で少佐として働く衛星軌道アナリスト。宇宙飛行士を夢見ていたけれど、エリオの世話があるために宇宙飛行士の訓練プログラムも諦めた経緯があり、エリオもそれを偶然知ってしまいます。エリオは「自分さえいなければ叔母さんは夢を叶えられたのに…」と引け目を感じ、地球での暮らしに希望が持てず、むしろ「UFOに攫われたい」と願うように…。──そんな、「ここではないどこかに行きたい」と孤独を抱える子どもは、現代社会にもたくさん居るのではないでしょうか。

映画の中では、実際にUFOがやって来てエリオを連れ去り、宇宙組織コミュニバースに導いてしまうのですが、現実にはそんなことは起こりませんよね…。もし仮に未知の存在に連れ去られるとしても、けっして映画のような煌びやかで安全な世界とは限らない筈…。エリオの姿に、夢を追い続ける危うさや、子どもを「好きにさせておけば良い」と放置することの難しさを思わず考えてしまいました…。

時系列が前後しますが、物語の大きなきっかけとなるのが、1977年に打ち上げられた無人探査機ボイジャー。今もなお宇宙の果てへと進みながら「ゴールデンレコード」を携えています。そこには各国の言葉や自然の音、音楽が収録されていて、いつか宇宙の誰かに届くかも知れない──そんな壮大な希望や夢を託したもの。孤独を抱えるエリオは、自分を見つけてくれる「誰か」を探すボイジャーに勇気をもらって、さらに宇宙への憧れを募らせます。劇中では、カール・セーガン博士の実際の音声も使われ(日本語吹替は宇宙飛行士の野口聡一さん)、「宇宙には人類だけしかいないのか?」という問いかけが響きます。HAYABUSAや宇宙探査に心を動かされる人なら、間違いなく胸に響くシーンだと思います…!!

私が特に好きになったのは、叔母さんのオルガ。エリオは変わり者で、喧嘩やイジメに巻き込まれることもしばしばで…。エリオ大暴れで危うくクビにされそうになるし、オルガが匙を投げたくなる気持ちも解るほどでした。そんな中、寄宿学校のサマーキャンプで怪我をしたエリオを即日引き取り、その日を境にエリオの様子がおかしい(「良い子」過ぎる)ことに気付いて独自に調べ始めるシーンは胸熱。実はその「良い子過ぎるエリオ」は宇宙組織がエリオの身代わり用に作ったクローン。オルガが「別人の良い子」ではなく「問題児な元のエリオ」を返してくれと空に叫ぶ姿に胸を打たれました。本物のエリオを前に、すぐに見抜くシーンにも感動。子育てのリアルな葛藤を含みつつ、家族愛の深さを強く感じるエピソードでした。(しかしエリオの眼帯にこれほど重要な意味があったとは…!物語冒頭では想像もしなかったです)

もう一つ、忘れられないのが、宇宙人グロードン。孤独を抱えた存在でありながら、実際にはコミュ力が高くて陽キャ寄りに見受けられました( ̄∇ ̄)「そのままの君が好きだよ」とサラッと言えてしまうところに、良い意味でも悪い意味でも「性格良す過ぎる」と言うか、エリオの一番欲しがっている言葉を言ってくれるストーリー展開上の都合の良いキャラクターのような印象も…。(捻くれててすみません)でも、見た目のグロテスクさとは裏腹に、声も仕草も本当に愛らしくて…!!正直、グロードンに会えただけでも観に行った価値があったと思うほどです♡

そして個人的に「おっ」と思ったのが、クローン・エリオが最後に囮になってドロドロに溶けて行くシーン。最後に親指を立てていて…、あれは明らかに『ターミネーター2』のオマージュかと…!!こういう遊び心が鏤められているのもピクサー作品の魅力だと感じます。

物語の後半では、エリオの嘘がいつバレるのかハラハラし通し。そして、宇宙船で再びコミュニバースへ向かうシーンでは、オルガが軌道アナリストとして大活躍!世界中の宇宙の専門家と連携しながらスペースデプリ(高速で移動する宇宙ゴミ)を回避して行く迫力には思わず身震いしてしまいました…!また、グロードンの父親で宇宙の支配者グライゴンが、グロードンのクローンを「息子ではない」と見抜いたり、息子グロードンが命の危機に瀕している時は名誉の結晶である鎧を脱いで糸でグルグル巻きに優しく包んだり…、宇宙の支配者の、「息子を溺愛する父」としてのもう一つの顔を垣間見ることが出来て胸がいっぱいに。ここでは、宇宙規模の壮大な物語の中に、親子愛・家族愛という普遍的なテーマがしっかりと描かれています。

特筆すべきは、やはりさすがのピクサー、映像の美しさは言うまでもありません。星々の煌めき、プラネタリウムさながらの宇宙の広がり、色鮮やかなコミュニバースの世界…、大スクリーンで観られて本当に良かった!と思える映像体験でした。「地球以外にも生命は存在するのか?」「私達は宇宙で孤独なのか?」──未解明の謎が多いからこそ、想像力を掻き立てられる宇宙。多種多様な宇宙人のデザインからも、製作陣の想像力の豊かさを強く感じました。

『星つなぎのエリオ』は、孤独と居場所探し、そして家族愛をテーマにした物語。現実離れした冒険の中に、子育ての苦悩や「その子自身を愛する」ことの尊さが込められていました。観終わった後には「もし宇宙のどこかに誰かがいるなら、私達のメッセージは届くのだろうか…?」と、ふと空を見上げたくなる…、そんな作品でした。

my daughter’s impression

娘(小3)の感想も少し

一緒に観に行った娘(小3)にも感想を聞いてみました。

  • グロードンとナビゲーター役の「ウゥゥゥゥ」、そしてクエスタの3人が特に可愛かった
  • オルガ叔母さんがカッコ良かった
  • エリオが喧嘩で殴られるところが怖かった
  • 星がとてもキレイだった。コミュニバースに行ってみたいと思った。

子どもなりに印象に残るポイントは、大人の私とは違っていて面白いですね。特に「可愛い」「怖い」「カッコイイ」「キレイ」といった素直な言葉が、映画の本質をとてもよく表している気がします。親子それぞれの視点で楽しめて、観終わった後は「宇宙ってどんなところだろうね」と一緒に語り合いたくなる…、『星つなぎのエリオ』は大人も子どもも楽しめる映画でした…!

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊 / はな

TB - はな

主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

42歳/夫・息子(14歳・12歳)・娘(9歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナ ペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロ、無印良品など。ファッション・インテリア・お料理などLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。17年間専業主婦→パートを経てフルタイムで働き始めました。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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