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実写版『リトル・マーメイド』映画鑑賞!

  • TB はな

2023.06.10

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アンデルセンの原作『人魚姫』への絶望から救ってくれたエリック王子

突然ですが…、私、ディズニープリンスの中で一番好きなのが、リトル・マーメイドのエリック王子なんです…!(その次に好きなのが『眠れる森の美女』のフィリップ王子です。←誰得情報すみません…)
『リトル・マーメイド』は1989年のディズニーのアニメーション映画。名作中の名作なので、今さら語るのも野暮かも知れません…。
アンデルセンの原作それ自体を否定するつもりもなく、原作は原作で美しい悲恋物語だとも思っています。ですが原作の『人魚姫』は、人魚のお姫様が人間の王子様に一目惚れし、その王子様の乗った船が嵐で転覆→海に投げ出された王子様を人魚姫が救出→人魚姫は海の魔女から声と引き換えに人間の足をもらってお城に乗り込むも→王子様は別のお姫様を自分の命の恩人と勘違いして婚約してしまう→人魚姫の姉たちから、王子様を短剣で刺し殺せばまた海に戻れるという提案を受けるも→そんなこと出来ない!と人魚姫は短剣を投げ捨て自らも海に身投げして海の泡となる…?→海の泡ではなく、人魚姫は「光の娘」となったのです!→……?????(The End)という流れでして、幼い頃に絵本を読んでもらった私は納得の行かないことだらけ。そして王子様に対して無性に腹が立ちまして…。原作『人魚姫』の王子様、まず嵐で簡単に海に投げ出されて気絶する軟弱さ…、命の恩人を別人と間違えたり(これも許せない)、か弱そうな人魚姫にあわや寝込みを襲われそうになっているセキュリティの甘さ(結局人魚姫はナイフを投げ捨てるのですが、人魚姫の気持ち次第では寝首かかれかねない状況)、顔が良いだけで、人魚姫に家族も海での生活も美しい声も人魚としての恩恵も全てを投げ打たせるほどの魅力がある男性とは到底思えなくて…。最後は人魚姫のお情けで生き長らえただけという…、人魚姫があまりにも報われなさ過ぎて涙も出ない…。子ども心に『人魚姫』の王子様に絶望と言いますか、昔話の王子様ってもっと勇敢でカッコイイものじゃないの?と幻滅したと言いますか…。『人魚姫』読了後の少女(当時)のガッカリ具合は半端なかったのです。

…からの、ディズニー映画『リトル・マーメイド』のエリック王子ですよ!!

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数年前に購入したスペシャルエディションDVD。購入履歴確認したら2014年1月購入でした。

アニメ映画公開は1989年ですが、私が初めて『リトル・マーメイド』を観たのは中学生になってからでした。初見時、潮風を受けて船首に立つ白シャツ+黒長靴という素朴な格好のエリック王子にまず驚いたのですが、犬のマックスをすごく大切にして可愛がっているし(この描写だけで既に、顔だけじゃなく「良い人」なんだと解る…!)、特筆すべきは嵐の場面での勇気溢れる姿です!素早く的確な対応、自分より船員達を優先してボートに逃がす!雷鳴轟く暴風雨の中荒れ狂う波に揉まれる船は岩に激突、その衝撃で多くの船員が海に投げ出され、運悪く落雷で帆はたちまちメラメラと燃えて火災発生、ほとんどの船員をボートに逃がした後に愛犬マックスが炎を上げる船に取り残されていることに気付き命の危険も顧みず、燃え盛る火だるま状態の船に戻り、マックスを無事逃がした後は劣化した船体の床が抜けて足を取られ身動きが取れなくなり、そこへ船に積んでいた火薬に炎が引火→大爆発!!
いかに逞しい海の男でもこれじゃあ気絶して海に投げ出されるのも仕方ない、むしろよく生きていた!と拍手喝采を送りたい気持ちになります。この時点で「軟弱な王子様像」は完全払拭されました!!(まだ冒頭)

アリエルの声を携えて美女(ヴァネッサ)に化けた魔女アースラと婚約しちゃう時も、アースラに暗示をかけられてのことですし、命の恩人を探しつつも、その幻影とは決別しようと笛を海に投げ捨ててアリエルとの将来をちゃんと考えよう!という描写も…原作に対する少女達の数々のトラウマポイントをエリック王子が一つひとつ解消してくれるんですよね…。
アースラとの約束「3日目の日没までにキス」に間に合わず人魚の姿に戻されアースラにアリエルが海へ連れ去られた後も自分でボートを漕いで追いかけて、アリエルが殺されそうになるところを間一髪で海底まで潜って助けに入ったり、巨大化アースラに臆せず立ち向かい、最後は…!!(悶絶)
エリック王子、ありがとう。ありがとう。…と、『リトル・マーメイド』のDVDを観るたびに毎回思うんです。

楽しみにしていた実写版『リトル・マーメイド』(多少ネタバレあり)

…そんな訳で、ディズニーのアニメ映画の中でも自分的に一段と思い入れの強い『リトル・マーメイド』が実写化されるとニュースになった時から公開をとても楽しみにしていました!当初キャスティングに賛否両論ありましたし、試写会のレビューなどを読んでも「尾びれの動きが素晴らしかった」とか「本当に泳いでいるみたいだった」など映像美を賞賛する声が多く、ストーリーやいかに…?と一抹の不安を覚えながら観賞スタート。気合いを入れて公開初日に小学校下校後の娘と2人で観て来ました!!(兄2人はテレワークの夫とお留守番)結論から言いますと、そんな前評判は吹き飛ぶほど、1989年のアニメ映画への肉付けとよく練られた構成・伏線と回収・キャラクターの掘り下げ・増えた見せ場…、実際に涙がこぼれるまでに最高でした…!!
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もちろん、揺れる人魚達の髪の一筋ひとすじ、海底の海藻1本1本、魚1匹1匹、泡一つひとつの細部までこだわられた映像美は流石の一言で、それを映画館の迫力ある大画面で観た時の感動は筆舌に尽くしがたいですが、ただの人魚の恋物語が、陸の世界VS海の世界という壮大なスケールにまで拡大されているのがこの実写版『リトル・マーメイド』なのでした。エリック王子の母上(女王陛下)が登場したり、アニメ映画で一切出て来ないトリトン王の妻(アリエルのお母さん)について言及されていたり、トリトン王が陸との接触を一切禁じた理由についても触れています。エリック王子とアリエルの結婚は、陸の世界と海の世界との和解も意味しているのですね。
エリック王子がソロで歌う曲が追加されていたり、アニメ映画の原設定に抵触しない程度にキャラが肉付け・掘り下げられていて、エリック王子ファンとして歓喜に震えました…。やっぱり嵐の場面が一つの見せ場でしょうか…。アクション映画でも観ているかのような身のこなし、実写でもリーダーシップを取っている様子に改めて惚れます…。

アニメ映画ではアリエルのあまりの可憐さに思わず“…You look wonderful.(君って素晴らしいな)”と声を掛ける場面があり、おとぎ話全般に言えることですが「結局美人ってお得なのね…」という展開が多い中、実写映画ではアリエルの外見を褒める描写ゼロ。ハリー・ベイリー演じるアリエルだって可愛いんですよ!だけど王子が注目しているのはそこじゃなくて…、もっと内面をちゃんと見てアリエルに惹かれて行ったんだなぁ…と視聴者が納得できるように丁寧にエピソードが描かれていて(しかも、ちっともくどくない!)脱帽です…。

エリック王子に偏り過ぎたレポで申し訳ありません…。

小1娘に合わせて吹替版で観ましたが、日本語吹替の歌も素晴らしかった…!
ただやっぱり、絶品歌唱との呼び声高きハリー・ベイリーの歌も聴きたいですしジョナ・ハウアー=キングの声も聴きたいので字幕版を一人で観賞するつもりです。

グッズショップで

映画観賞前に時間が少しあったので、娘とグッズショップをウロウロ。娘から「この下敷き欲しい」とおねだりされ…。
「大事にするから~~!!」と食い下がられたので、下敷きを買いました。
下敷き リトル・マーメイド LEE100人隊 TB はな



ポップコーンも

映画と言えばポップコーン。
娘は苺ミルクとキャラメルのポップコーンのハーフ&ハーフ。
ポップコーン 映画 実写版 リトルマーメイド THE LITTLE MERMAID DVD ディズニー Walt Disney 人魚姫 アンデルセン アリエル フランダー セバスチャン LEE100人隊 TB はな
私は明太マヨ味にしました♡
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公開初日なのに、映画館はガラガラ…。これ如何に!?平日だからですかね…?(実写版エリック王子に会える嬉しさでニヤニヤで気持ち悪くてすみません)
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娘もすごく楽しめたようです。セバスチャンの“Under the Sea”では幼稚園のお遊戯の時のダンスを隣で踊り出したり、「ママ、このエリック王子も好きでしょ…」と言って来たり。「フランダーが太ってない…」とか「こんな場面あったっけ?私が忘れてるだけ?」「なんだかアースラが可愛いねぇ」などなどツッコミも入れつつ。最後は「ママ、連れて来てくれてありがとう♡」と満面の笑顔でした。
1989年のアニメ映画が神すぎるので、アニメ映画ファンからしたら「あの場面がない」とか「あの設定なくすのか…!」という叫びもありそうですが…、私達親子は総じて楽しめました!!私はおかわりする気満々ですが、誰しも1度は観て損はない映画だと個人的に思っています♡字幕版観賞時に長男次男を連れて行こうかな…。

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊はな

TB - はな

主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

40歳/夫・息子(12歳・10歳)・娘(7歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。

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