ドラマ『団地のふたり』を観ていた方、いるでしょうか。最終回を迎えて、寂しい気持ちになっているのは私だけではないはず。
平常心を保とうと思っていても、心のささくれが大きくなって、疲れ果ててしまう夜があったりしませんか。
体も心もヘトヘトな夜でも、このドラマを観ている時間は、ほんわか癒しタイム。
そんな話を本好きな友人にしていたら、
「『団地のふたり』が好きなら、絶対この本が好きだと思うから読んでみてね。」と
貸してくれたのが
青山 美智子著の『リカバリー・カバヒコ 』でした。
さまざまな困難や経験をしてきたからこそ、沁みる
仕事、子育て、人間関係…30代、40代のライフステージの変化に伴って、みんな少なからず、大きな心の痛みや迷い、困難に立ち向かったり、乗り越えてきた経験があると思います。
心の傷が深すぎて呼吸しづらくなっていたりしませんか。
弱みや苦しさを一人で抱えたりしていませんか。

心の回復が必要な場面を経験してきた人なら、読んでいてドキッとする場面が多いはず。
自分とは全く異なる世界に住んでいる登場人物ばかりなはずなのに、
いつの間にか登場人物の心の中に入り込んで、共鳴したり。
人が痛みを抱えながらも、少しずつ歩んでいく様子が、心の琴線に触れて涙することも。

心が回復して歩み出す姿を見て、最後には心がポッとあたたまって、小さな幸福感を運んでくれる本です。
近年、海外に住んでいても、こうやって日本のドラマや本に気軽に触れる機会が増えたことに心から感謝したいです。
70歳はそんなに遠くない未来
読書の時は、できるだけ頭や心の中を忙しくしたくないので、推理小説やサスペンス小説はどうしても避ける傾向にある昨今。
ここ最近読んで惹き込まれたのは、
やはり、ハートフルなお話でした。
2冊目は、内館牧子著の『今度生まれたら』。

今まで生きてきた人生の中で、進学や仕事や結婚などなど、幾度となくたくさんの選択をして今に至るわけですが、自分の選択に後悔はなくとも
「あの時、あっちの道を選んでいたら…。」と考えることはありますよね。
映画『Sliding Doors』(スライディング・ドア)は、いまだに好きな映画の一つですが、選択してきた道と人とのご縁が繋がるような話はやっぱり好きです。
このお話では、70歳になった主人公が、その人生を色々振り返りながら話が進んでいきます。

自分自身が70歳になった時のことを想像できますか?
ずいぶん先の話、と思うかもしれないけれど、30歳の頃から現在までの時間の流れのスピードを考えると、正直70歳は案外すぐそこ。
自分の年齢にギョッとする主人公を私自身に重ねながら、残りの余生をどう心ときめいて愉快に生きていくかということを考えさせられる本でした。
登場人物全員が愛おしくなる
もう一冊、最近読んだ本で心動かされたのは、瀬尾まいこ著『傑作はまだ』。

瀬尾まいこさんは好きな作家の一人。
瀬尾さんの作品は、どうしていつも登場人物全員のことを大好きになってしまうんだろう。

50歳で引きこもり、癖強めでトンチンカンすぎる男性作家ってだけで、もうクスクスしてしまうのだけれど、突然そこにやってきて一緒に暮らすことになる息子もとっても愛らしい。
表面上交わされた言葉だけでは、家族の愛は計り知れないものなんだな、と感じることができます。
一気に読み進んでしまって、お話が終わってしまうのが寂しくなるくらい。
この本も読み終わった後の充足感が心地よい一冊です。
ということで、
友人たちとブッククラブ的に、本の貸し借りがスタート。
借りてきた本が山積みになっているのは、嬉しい光景。
1日の終わり、やるべきことを終わらせてからの読書時間が楽しみになりました。
ベッドに入って読むとすぐに睡魔に襲われるので、温かいドリンクとブランケットを用意して、秋の夜長をソファでぬくぬくと楽しみたいと思います。
ではでは、また♪
016 - Umi
教育系 / カナダ / LEE100人隊
48歳/夫(ポーランド人)・娘(12歳)/手づくり部・料理部・美容部/気づけば、カナダ暮らしも20年。3年目のLEEラストイヤーは、心豊かに、彩りゆたかに。旅やネイル、ワークアウト、発酵生活やおいしいものを通して、海外にいても心の余白を大切に。「丁寧に」、そして「笑顔で」。少しの冒険心とユーモアを添えて、多面的に進化していけたらと思います。読む人の心に、ぽっと灯りがともるような瞬間を届けられますように。パーソナルカラー:イエベ秋 顔タイプ:エレガント 骨格:ナチュラル。
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016 Umi