こんにちは、いちこです。
夫婦間の誕生日プレゼントってどうしていますか。我が家の場合、結婚前は何が欲しいかなと思案して、悩んでプレゼントを選んでいましたが、いつの頃からかリクエスト制に変わりました。
今年の夫のリクエストは「有次のアジ切り包丁」
「えっ!何それ?」
「あじきり?」
2回くらい聞き直した気がします。アジのような小さな魚を捌く時に使う包丁だそうです。
最近、急に釣りにはまり始めた夫。週末になると夜中3時頃にゴソゴソと布団を抜け出して釣りに行き、朝になるとアジを釣りあげて帰って来ます。帰ってくるとキッチンで黙々とアジを捌いているので専用の包丁が欲しくなったみたいです。
京都・錦市場にある「有次(ありつぐ)」
リクエストのプレゼントを買うために錦市場をひさしぶりに訪れました。
この商店街の中に老舗の包丁店「有次」があります。創業は永禄3年、1560年だそうです。464年前ということですよね、すごい。
お店の中には、壁一面にずらりと並ぶ包丁。プロの方も買いにこられるので、見たことのない変わった形の包丁や、とんでもなく大きい包丁などもあって包丁の種類の豊富さに毎回驚きます。
色んな形の抜き型や雪平鍋もあって見ているだけで楽しいので、京都に旅行に来た際はぜひ立ち寄ってみてください。
前回の訪問時は人が多くてごった返していましたが、この日は数組お客様がいらっしゃるだけで落ち着いた雰囲気。夫は店員の方に相談しながらアジ切り包丁を選んでいました。
世代を超えて受け継ぐ
右側の白い柄のものが、今回購入した「アジ切包丁」です。
左側の黒い文字で有次と買いてある包丁は、普段私が使っているものです。
この包丁、元々は京都に住んでいたおばあちゃんが使っていたものでした。家を畳む時に、両親がこの包丁を見つけて、お店に預けて研いでもらったそうです。刃の欠けや錆をきれいにしてもらってひと回り小さくなったこの包丁を、私は結婚する時に譲り受けました。研いで少し小さくなったこのサイズ感が私の手にはぴったりです。
この包丁、きっと何十年も前のものだと思うんです。おばあちゃんが結婚した頃に買ったものだとしたら80年くらい前のものなのかな。少なくとも50年はたっていそう。そう見えないのがすごいです。
真ん中の大きなものは、結婚した際に夫と2人で買いに行ったものです。裏側には私と夫の名前が1文字ずつ刻印されています。今はもうされていないようですが、以前は包丁を買うとその場で名前を刻印してもらえました。この包丁は夫が主に使っています。
私にとっての一生もの
「一生もの」それは人によってバッグだったり、ジュエリーだったり、お洋服だったりすると思いますが、私にとってこの有次の包丁は間違いなく一生ものです。このブログを書いていて改めて気づきました。長く長く、使い続けます。
有次の愛用品はもう一つあって、それはこの間お店に預けてメンテナンスしてもらいました。その話しもまた書きます。
それでは、また
088 - いちこ
会社員 / 大阪府 / LEE100人隊
41歳/夫・娘(7歳・2歳)/手づくり部・料理部・美容部/本やハンドメイド、工芸民芸、ファッションやおいしいものなど「好きなもの」がたくさんある毎日です。そんな私の日常を、ひとりのLEE愛読者として飾らず素直にお届けしたいです。2年目もどうぞよろしくお願いします。身長152cm/イエベ秋/顔タイプフレッシュ
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