絵本作家いわさきちひろさんの美術館に行ってきました。
安曇野ちひろ美術館
1997年、東京のちひろ美術館20周年を記念して開館されたのだそう。館長は黒柳徹子さん!
昔こちらに訪れたのはもう10年くらい前だったかな。ほぼ初めてのような気持ちで、わくわくしながら向かいました。
いわさきちひろさんと私
淡い色彩の、優しいタッチで描かれる子どもたちの姿。
小さいころ祖母から教えてもらい知った作家さんですが、実際に好きになったのは大人になってから。絵はもちろんのこと、いわさきさんご自身の人生や考え方などにも惹かれるものがあり、学生時代はドキュメンタリーを観に映画館へ行ったり、東京のちひろ美術館の方へよく通っていました。
まずは…パツォウスカーの庭で遊ぶ!
東京のちひろ美術館のこぢんまりとした佇まいも好きですが、安曇野館は雄大な自然と、のびのびできる広大な敷地と。ここならではの魅力がたくさんあるように思います。
広い庭に点在するのはパツォウスカー(チェコの絵本作家)の石のオブジェ!入る前から興奮♡
こちらにはタイル貼りの池があり、子どもたちが遊ぶことができます。うまく撮れませんでしたが、このタイルがとても素敵でした!
館内であそぶ
絵本の美術館というだけあって、子どもがとても過ごしやすい場所です。
キッズルームの絵本やおもちゃで遊んだり…。
不思議な音の出る楽器であそんだり…。
展示をたのしむ
こちらの美術館、子どもたちが人生で初めて訪れる美術館「ファーストミュージアム」として鑑賞ができるよう、「作品の中心は床から135cm」など、素敵な工夫がたくさん凝らされています。
今回私たちが鑑賞したのは、「平和」がテーマでした。
2度と戦争を起こしてはいけない。ちひろさんの、つよいつよい思いが伝わってくる展示でした。
今回あらためて「そうかあ」と思ったのは、ちひろさんは青春時代のほとんどを戦争とともに過ごしたのだということ。そのことは、ちひろさんのその後の生き方や価値観、創作にも大きく影響しています。
ふいに目に飛びこんできた、戦火のなかで死んでいったであろう母子の絵。これまでも何度か目にしたことがあった絵ですが、ウッとこらえきれず涙が出てきてしまった…。
ちひろさんがこんなにも切に願っていた平和というものが、いま、全然その通りになっていなくて。むしろ同じことが繰り返されているということ。そういうニュースを目にするのが、本当にしんどい毎日。ちひろさんが今のこの世の中を見たらどんなふうに思うだろう。そんなことを考えていたら、ちょっと悲しくなってしまった。。
訪れたのは8月。いま一度、平和について深く感じることの多かった展示でした。
トットちゃん広場へ
「安曇野ちひろ公園」の園内には、野外学習ゾーンや体験農園のほか、トットちゃん広場というものがあり、『窓ぎわのトットちゃん』の世界を体験することができます。
お花のきれいな道。この道を歩いて向かったのは。
電車の教室・図書室
『窓ぎわのトットちゃん』でトットちゃんが通っていた「トモエ学園」が再現されています。これには息子が大興奮。「ばいばい!ばいばい~!!(電車やバスのことをそう呼ぶ)」と楽しんでいました。
車内(教室内)には絵本がたくさん!
園内には、写真におさめたくなるような素敵なスポットがたくさんありました。
ちょろちょろ走り回ろうとする一歳児を追いかけながらじっくり鑑賞するのはなかなか難しかったですが…それでもとても楽しめました。
こちらには最近おしまりちゃんも行かれたとのこと!ぜひご参考に。
TB - niki
パート / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
38歳/夫・娘(4歳)・息子(1歳)/手づくり部・料理部コーヒーが好き。ミルクティーも好き。掃除は好きだけど片づけは苦手。手紙部部員。都内の雑貨屋さんや本屋さんなどを巡る休日も好きですが、海や山で過ごすのも大好き。いつも気持ちの良い場所を探しています。日記をつけはじめて1年。なるべく楽しいことを書き残したいので、いいこと探しを心がけるようになりました。昨年まで10年ちょっと、本(特に児童書)に関わるお仕事をしていました。絵本ラバーです。
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