ごみ処理場見学ツアーへ！＠王禅寺処理センター・資源化処理施設・エコ暮らし環境館／神奈川

TB はな

2024.09.05

（※施設内の撮影許可を大変快く頂いております。ありがとうございます…！）

Tour of Ouzenji Municipal Solid Waste Disposal Center, Ouzenji Incineration Plant, Recycling Treatment Facility & Ouzenji Eco Gurashi kankyou-kan

神奈川県川崎市

王禅寺のごみ処理場複合施設の見学ツアーに参加しました

夏休みの或る日。次男（小5）・末っ娘（小2）・私…の3人で、神奈川県川崎市にあるごみ処理場複合施設、王禅寺処理センター／王禅寺資源化処理施設／王禅寺エコ暮らし環境館の見学ツアーに参加して来ました。見学ツアーは無料で、事前予約制。我が家は電話で申込みをしました。駐車場完備なのも有り難いポイントです。所要時間約40分。来館受付はエコ暮らし環境館にて。自家用車のナンバーを受付にて記入します。

王禅寺処理センター（普通ごみ焼却施設）全エリアおよび王禅寺資源化処理施設（粗大ごみ・小物金属、空き缶・ペットボトル、空きびん処理施設）プラットホーム（資源物を運び込む場所）以外のエリアについては要予約の見学ツアーに参加しないと見学できませんが、王禅寺エコ暮らし環境館および資源化処理施設プラットホームは予約ナシでいつでも自由に見学できるシステムのようです。また、王禅寺処理センターは平日のみ（但し水曜休館）見学可能です。

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見学ツアー開始。アテンダントさんによるフルアテンド！3つの施設は全てつながっており、屋外へ出ることなく見学できます。まずはスクリーンのある部屋に通され、10分間のVTR視聴タイム。環境に優しい処理施設かつ持続可能な街をめざすというコンセプトに作られた王禅寺の複合施設。各施設でのごみ処理の大まかな流れを学習します。

VTR視聴後、まずは資源化処理施設へ！

【Part.1】Ouzenji Incineration Plant, Recycling Treatment Facility

粗大ごみ・小物金属、空き缶・ペットボトル、空きびん処理施設

王禅寺資源化処理施設

一番最初は、プラットホームを窓越しに見学。空き缶／ペットボトルは集積所から収集車で収集されたものが「受入ホッパ」に搬入されます。受入ホッパからクレーンで供給ホッパに運ばれ、機械でビニール袋を取り除き、磁石の力でスチール缶とアルミ缶とペットボトルに分けられます。

資源化処理施設は、分けて不適物を取り除いた後に資源ごとに固めてリサイクル工場に出すまでの工程を担っています。

中央操作室では、資源化処理施設内の全ての機器の運転状況を監視。機器の状態や処理状況をPCやモニターを通して確認しながら資源ごみが安全に処理できるよう注意深く運転しているそうです。監視カメラは資源化処理施設内に全部で35台設置されているとのこと。

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びん手選別（てせんべつ）コンベヤ。プラットホームに集められた空き瓶は、1階でリターナル瓶を取り除いた後にコンベヤでここに運ばれます。処理できないガラス容器や中身の入ったままの瓶・ごみなどを取り除いて、「青緑色」／「茶色」／「無色」／「黒色」の瓶に人の手で色分けされます。

こちらは缶・ペットボトル手選別コンベヤ。空き缶・ペットボトルは機械で袋を取り除き、「磁選機」や「アルミ選別機」でスチール缶／アルミ缶を選別後、ペットボトルがコンベヤでここに送られて来ます。きちんと選別出来なかった空き缶やごみを人の手で取り除いています。キャップが付いたままのペットボトルも作業員の人が手で取り外しています…。ガラス越しに眺めるだけで気の遠くなりそうな作業でした。

手で選別している様子も監視カメラで見せてくださいます…。

ちなみにここは川崎市。プラスチック容器包装のごみ処理については、横浜市管轄のごみ処理場で学ぶことが出来るようです！

「ごみを資源に変えるための機械」の説明が。

資源化処理施設での、資源ごみの最終形態！このように立方体にかためてバンドでまとめ、リサイクル業者へと運ばれます。

長い渡り廊下を進み、いよいよ次はごみ処理センターへ！

【Part.2】Ouzenji Municipal Solid Waste Disposal Center

普通ごみ焼却施設

王禅寺処理センター

次に、普通ごみ焼却施設、処理センターへ！2012年3月に竣工された王禅寺処理センターは、焼却に伴い発生する廃熱を利用した高効率発電施設を設け、ダイオキシン類の排出抑制のための濾過式集塵装置や触媒脱硝装置など高度な設備を有し、ごみ焼却余熱を有効利用しボイラにより蒸気を発生させ発電設備により発電した電力で工場などに電力を供給しているそうです。余剰電力は電力事業者に売電するなどして脱炭素社会の構築や環境保全に貢献する施設とされています。

ストーカ式焼却炉（階段状の火格子が前後に動くためごみと空気が効率的に接触できることから「ごみ」という不均質な性状なものでも安定して燃焼させることができるそうです）を採用、高い技術によって安全な処理を可能にしたシステムです。まずはごみが集められる場所、プラットホーム。資源ごみとはまた別です！プラットホームの出入り口にはエアカーテンが設置され、臭気がもれるのを防ぐ工夫が！

ごみピットとごみクレーンについて。プラットホームとごみピットがつながっているのが解ります。

ごみピットに貯められたごみは撹拌された後、ごみクレーンにてごみ投入ホッパへ投入されます。

クレーンの爪は1本250kg、それが5本あります！クレーンは2基あり両方同時に動かせるのだとか。一掴みで最大3.5tのごみを掴めるとのこと…！ごみ投入ホッパにごみを投入する以外にも、ごみを撹拌する役割を担っているそうです。

ゴミ処理センターの頭脳、「中央制御室」。（ちなみに資源化処理施設の頭脳は「中央操作室」という名前でした）各システムはコンピュータシステムにより自動運転だそうですが、プラント設備全体の運転状況をここで集中監視・制御しているとのこと。

焼却炉は様々なごみ質に対応、それぞれのごみ送り速度と燃焼用空気の吹き込み量を調節し900℃の高温で焼却、ダイオキシン類の発生を抑えています。また、濾過式集塵装置により排ガスの中に含まれる有害な成分を除去、クリーンな状態に。触媒脱硝装置は、排ガス中に微量に残っているダイオキシン類や窒素酸化物を触媒の働きにより分解する装置だそうです。

↓床面の太いグレーの線にご注目ください。こちらは煙突の大きさなのだそうです！こんなに大きいんですね…！

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煙突の高さは約100m。内側に螺旋階段があり、階段は点検する時などに使われます。発生した熱は隣接する温水プール「王禅寺ヨネッティ」で利用される他、蒸気タービン発電機で発電に使ったり…余熱を最大限利用しているようです。

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ちなみに、「燃える粗大ゴミ」については一次切断・二次切断を経て細かくし、コンテナの中に積んで橘処理センターへ運ばれるそうです。これにてフルアテンドの見学ツアーは終了です！続いて、屋上庭園を散策しました。

【Part.4】

屋上庭園

太陽光採光システム・風力発電

王禅寺エコ暮らし環境館の真上に位置する屋上庭園。ここでは太陽光採光システムと風力発電のための風車が設置されていました。

太陽光パネル。

↓太陽光採光システム。レンズ越しに太陽の光を追いかけて、光ファイバーを通して室内に送電しているのだそうです。

最後に、エコ暮らし環境館内を自由見学しました。

【Part.4】Ouzenji Eco Gurashi Knkyou-kan

環境について学べる体験施設

王禅寺エコ暮らし環境館

最後に、「王禅寺エコ暮らし環境館」へ。エントランスにはかわさき3R（Recycle, Reduce, Reuse）推進キャラクター「かわるん」。

とっても広いです！4つのゾーンに分かれており、それぞれ資源環境ゾーン／温暖化対策ゾーン／自然共生ゾーン／総合学習ゾーンがあります。

↓資源環境ゾーン。いろいろな環境マークを学習したり、3Rに関するクイズコーナーも！

↓温暖化対策ゾーン。温暖化が進むとどうなるのか、電気を作るのがいかに大変か…を学びます。

↓自然共生ゾーン。とにかくゾーンそれぞれに贅沢に端末が置かれているのが凄い…！

↓総合学習ゾーン。

総合学習ゾーンには、各ゾーンについて総括的に学べる環境シアターも設置。

小話として、「江戸のリサイクル」に学ぶSDGsパネルも。「着物」「イネの利用」の他に、「井戸水」のこと、「行灯の油」のことなど…、限りある資源を多面的に有効活用する江戸時代の人々の知恵や工夫が紹介されていました。最近、江戸時代のサステナビリティに興味津々です…！！

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王禅寺処理センター・資源化処理施設・エコ暮らし環境館の見学ツアーについては公式HPにて空き状況が掲載されています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね◎

⋆⸜ᵀᴴᴬᴺᴷ ᵞᴼᵁ⸝⋆ LEE100人隊／はな

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TB - はな

主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー

41歳／夫・息子（13歳・10歳）・娘（8歳）／手づくり部・料理部・美容部／大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。