こんにちは、038・さとさです。
2022年4月に入学した2年制の栄養士養成専門学校。
全単位取得し、無事卒業いたしました!
LEE100人隊に応募するときの意気込みに、「専門学校への入学を検討しているので、もし通学することになったら、そのこともブログに書きたいです。」と書いていたのですが、
本当にLEE100人隊になれて、本当に専門学校に通って、
本当に栄養士になった。(資格申請中なので、正式には4月からの予定なのですが)
この現実が、本当に起こっていることなのに、やっぱり不思議で夢みたいなんです。
コロナ禍でステイホームの才能がピカイチだと再確認していたくらいのわたしなのに。
でも、こうして行動ができたのは、まずは、夫と息子の存在があったからだって思います。いつもありがとう。
夫が転勤族のおかげで、埼玉育ちの首都圏しかしらないわたしがまったく別の土地で生活する経験ができました。そこでガラッと価値観が変わったのです。子供は生後半年で北海道に一緒に行きました。そのために思い切って退職して、専業主婦になってみたことも、いろいろな始まりになっています。
(そのほかにも、仕事やプライベートで出会いお世話になった多くの方々、2010年に出会ったこんまり流片付け、その後の東日本大震災などの大きな災害、コロナ禍などなど・・・いろいろなファクターはあったのですが、そのあたりを語りだすとキリがないので、また機会があれば(笑))
まずは、卒業作品の話(※今回も長くなります)
わたしの通っていた学校では、毎年2月に学祭があって、特に最終学年はその行事に向けて「卒業作品」を発表します。
栄養士科以外にもいろんなジャンルの学科がある専門学校だったので、学祭はとっても華やか。
栄養士科の卒業作品は、「昼食の献立を考えて実際にその通りにつくる」というもので「対象者・栄養価・価格」を基準通りに設定します。
2年次から専門コースに分かれて行う授業も登場し、私のコースでは、「健康な成人」に向けたランチの献立が課題となります。社員食堂の定食のイメージでしょうか。
さらに、優秀作品は表彰されます!
私が現役の学生だった時も、学祭はありましたけれど、部活やサークル単位で企画をすることが多く、「学んだ成果を発表する」という場ではなかったので、とても新鮮でした。
しかも、コロナショックで2021年度まではきちんと開催できていなかったというのですから、自分が1年次の2022年度から久しぶりの学祭開催に加われたのです。タイミングに恵まれたことが本当にありがたすぎます。
ちなみに、1年次は物販に参加できて、みんなでせっせと作ったパンを販売しました。
それまでの学祭で物販の経験がなかったので、これがまた楽しい♡
そして、当時の2年生の卒業作品に驚愕しました。どの作品も力作ですごすぎる・・・!
(ここに写真を載せたいくらいですよホント!!)
「あと1年で、わたしこんなの作れるようになるの!?」
わたしはもともと不器用で料理が得意というわけでもないので、恥をさらす結果になりそうで怖くなってしまったのですが、一方でその自覚があったから開き直ってもいました。
そして、その時から「このテーマでやりたい!」という構想がありました。
それが、栄養士の資格を取りたいと思った一番のきっかけになった「北海道・十勝の町を表現すること」
当時の2年生の優秀作品を分析すると、受賞対象となった作品のキーワードは「行事食や郷土料理、ジャンルは和食」だなって気づいていたのですが、私は「町を表現する」ということにこだわりたかったので、なるべくその町の特産品を使って、有名なイベントや観光名所をモチーフにするということにチャレンジしました。
この方向性を決めた時、一緒に先輩の作品を見ていた夫からは「ネタに走っているね」と言われたし、自分でもそれが「料理」として成立するとは思わなかったのですが、どうしてもやってみたかった。
他には「市民ランナーのリカバリー食」なんていうテーマも思いついており、そちらの方が栄養士っぽい?とも思ったのですが、やっぱり「北海道・十勝の町を表現する献立にチャレンジしたい」という思いは止められませんでした。前述の受賞の傾向からすると、きっと表彰はされないだろうけれど(←言い訳です、はい)、自分のやりたいことをやるのが一番!それなら後悔もしないはず!と思い切りました。
試行錯誤して調理&盛り付け。本番は緊張して悔し涙も(←38歳です)
何歳になっても、本気で物事に取り組むと、感情の起伏ってとてもはげしくなってしまうんでしょうか?この卒業作品制作は、楽しかったのですが、ほんと~~~~~~~に疲れました(笑)
毎日毎日、あーでもないこーでもないと。
机上で栄養価の数値を合わせていますが、作ってみると大違い。
学校では一度だけ試作ができて、先生からのアドバイスをいただける機会がありました。
※注※結構衝撃画像ですよ↓
見事に撃沈・・・。制限時間90分なのに、2時間超かかってしまいました。
(この時はすべて1から作りましたが、本番ではある程度作って持参することは可能。)
「わたしがやりたいことは無謀すぎるのか」もうダメダメですっごく落ち込みました。
でも、先生からは建設的なアドバイスばかりいただけて、栄養価だけはしっかりクリアしている自負はあったので、
あとはイメージに近づけて練習し、本番に臨むのみです。
家では何度も練習を繰り返しました。
いよいよ本番!しっかり準備したのに時間をオーバーしてしまう
本番では、本当に緊張しました!自分はあまり緊張しない質だと思っていたのですが、緊張しました!
さらに、もともと苦手である料理にチャレンジしていくわけです。も~何をやるにも手がプルプル震えてしまって。鈍感な自分にこんな一面があるのか~と我ながら驚きました。
この時の制限時間も90分ですが、ほとんど自宅で準備をしてきたので、学校で作ったのはスープ・主菜の魚フライ・デザートだけだったのですが、結局90分以内で仕上げられなかったんです。(半泣き)
その原因はデザート。
今までゼリーが固まらなかったことがなかったのに、本番に限って凝固しないトラブル!
結局、時間がオーバーした上に、再度作り直しをさせてもらうことに。
もう失格を覚悟しました。
それにですよ、次々と出来上がるまわりの学生さんの作品が素晴らしすぎるんですよ!
現役の20歳前後の子のものも、社会人の方々のものも。自分のものが一番みすぼらしく見えました。
(メンタル弱りすぎ)
「え、わたしがやってきたことって何?もうこれ、一生かけても身につけられない技術やセンスの差があるじゃないか」と絶望感に打ちひしがれて帰りました。
家では悔し泣き(笑)
しかも、作品展として展示を行ったあとに、栄養士科の先生方が採点をして、学祭当日に結果がわかるというなんとも粋なシステム。学祭に見に行かないと評価がわからないなんて、粋すぎます。
結果:成績上位者を表すシールが貼られていました(涙)
ドキドキしながら見に行った学祭当日。
なんと、成績上位者を示す赤いリボンのシールが貼られていたんです!
飛び上がりました!失格だと思っていたからです。
そして、涙があふれてきました。本気で頑張ったことってこんなに感情が揺さぶられるのですね。
一緒に見に行った夫からは「料理云々よりも、これを伝えたいっていう思いが気迫となって伝わってきた」という感想が。
メニューについて
作ってから2日経ってしまった学祭で撮った写真しか良いのがなくて、みすぼらしくて申し訳ないのですが、念のためメニューの紹介をさせてください。
繰り返しになりますが、わたしが2018年~2021年まで暮らした北海道・十勝地方の町がテーマで、その町の観光名所をあらわしたり、農産物を使ったりしています。
主食:気球のまんまる寿司
汁物:ミルクスープ
主菜:わかさぎフライ~特製山わさびソース
副菜:旅するスパイスのチリビーンズ・カラフル雪だるまポテト・グリーンサラダ
デザート:ゼリーパフェ
学祭では、みんなの作品に涙があふれました。みんなすごい!(写真載せたいくらい!)
学祭のあと、先生がみんなの作品を冊子にまとめてくださいました。
一人ひとりにあったイラストなどが添えられていて、お疲れ様、の思いがこもっていて感動しました。
わたしの作品を見て、「なんだこんなものか」と思われたかもしれないのですが・・・本当はプロ並みのレベルの作品がズラリズラリと並んでいたんです。誰が賞をとってもおかしくないくらい!どの作品も素晴らしくてわたしは泣きながら見ていました。みんなすごい・・・!
結果、賞をとった方々の作品を見ると、その結果に確かに納得!盛り付けのきれいさ、料理としての完成度のほかに、説明を読むと、「栄養士らしい工夫」が見られました。
やはりそこには、一朝一夕では身につかない(むしろ自分に身につくのか?)調理技術やセンスの差がありました。でも!わたしもこれから頑張るぞ!という気持ちになりました。
しかも・・・息子が卒園式にくれた感謝の手紙に・・・
先日、息子も卒園しました。
その時に、プレゼントしてくれた手紙に・・・
「これ、ママが学校で頑張って作っていたお料理!」と。
なんと息子、私が繰り返し作っていた今回の献立の絵をお手紙に描きこんでくれていたのです。
ええええ~!涙!ちゃんとそれっぽい(←)
わたしが家で試作するたびに、夫&息子は食べてくれていたんですよね。
うーうー言いながら作っている様を見て、いろいろ思うところはあったと思うのですが、この2年間見守ってくれて、本当にありがとう。
さらに長くなりますが・・・専門学校のことをつづらせてください
学校の勉強は本当に楽しかったです。
「早く知りたかった~!でも今知れてよかった~!」と毎日のように思っていたかも。
それに、クラスメイトにも恵まれました。
同じ組の約30人のうち、既卒(高校卒業したてではない、の意)・社会人が5人ほど。一口に社会人といっても20代~40代以上まで様々でした。
残りの約25人は高校を卒業したばかりの入学時、ほぼ18歳の皆様。
そんなみんなの成人式のタイミングを見守れちゃうレア体験もできました。
(補足:法的には18歳で成人ですが、成人式は20歳でやるところが多かったみたい)
世代は違えど、根本的には当時の自分たちと変わっていない気がして微笑ましい部分もありつつ、スマホがあるかないかの世界の違いにも驚きました(笑)
他にもクラスはあって、どのクラスにも5人前後の既卒・社会人経験者がいたようです。
2年生になってからは、クラスをミックスしたコース別の授業も増えるので、他のクラスにも話せる人が増えた1年となりました。これがまた楽しかった。
いろいろな経験や考えがあって同じ学校に集まってきて出会う。面白くて興味深いことばかりでした。
入学時は36歳のわたしでしたが、その前の年に北海道から東京に戻ってきたタイミングもあいまって、この2年間に新たに出会った人たちは、今暮らしている街の方、100人隊の方、専門学校の方などがあります。
2018年から暮らした北海道の分も含めれば、33歳から38歳までにどれだけ新しい人と知り合って、いろんな世界を見させてもらったでしょう。ステイホームの才能バツグンなわたしなのに・・・!
30代でこんなことが待ち受けているとは全く想像ができていなかったので、腐っていた(笑)20歳前後の自分に、「がんばれよ~、楽しい生活が待っているぞ~」って教えてあげたいです(笑)
う~ん、でも一言でまとめるなら、やっぱり「不思議で夢みたい」って表現になってしまいます。
最後に・・・
書きたい思いが溢れすぎて、支離滅裂なまとまりのない文章になってしまいましたが・・・
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
コメントなどで、「専門学校日記読んでるよ、楽しみにしているよ」と言ってくださった優しい方もたくさんいて、本当に感謝しきりです。
LEE誌面にはおおよそ関係のない専門学校日記ですが、せっかくなら・・・と何度かつづらせていただきました。
あと2本ほど、通学の思い出を記事に残したいと思っているのですが・・・至極個人的な日記の掲載を許してくださるLEEwebにかかわる皆さんの温かいお気持ちあってこそだと思います。本当にありがたいことです。
日々もがきながらも通った2年間の学生生活記録を、笑いながら読んでもらえたらありがたいな、と思っています。
いつもありがとうございます。
038・さとさ
TB - さとさ
栄養士・パート / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
39歳/夫・息子(7歳)/料理部・美容部/LEE100人隊4年目になりました。36歳で専門学校に入学して、栄養士の資格を取得し、調理現場で働いています。元デパート社員なので、LEE100人隊の活動を通してアパレルについて書けるのも楽しみになっています。埼玉育ちの埼玉LOVE人で、ステイホームが特技ながら、ランニング、キャンプなどのアウトドアも好きです。転勤族の夫のおかげで、結婚してから4回の引っ越しを経験、持ち物やキャリアを見直しつつ、今の気分にフィットする情報を収集する日々です。154cm、骨格ストレート。きれいめカジュアルとスポーツミックス、機能性のあるアイテムにときめく性分です。
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