こんにちは、100人隊038・さとさです。
現在、栄養専門学校の2年生のわたしは、いよいよ春の卒業が見えてきたのですが、
学校の授業も応用的なものが増えてきていました。
そして、昨年12月に「災害時の料理」として「パッククッキング」というものを学んでいまして、
「これはいつかブログに書こう」と思っていたのですが、
そのいつかはまさに「今だ」とこうしてブログを書いています。
「パッククッキング」水を節約して効率よく調理する
授業では、おもに湯煎を使って7種類のメニューを調理しました。
震災と聞いてわたしが必ず思い出すのは2011年の東日本大震災の時です。
当時、埼玉に住み東京に勤めていたわたしはいわゆる被災者ではないものの、
帰宅困難者となり、途中で休ませてもらった新宿の赤十字社にて、
借りた毛布で仮眠をとり、
提供いただいたアルファ米を食べられたことがとてもありがたかったのです。
当時は真冬ではなかったのものの、温かい食事のありがたさをかみしめました。
そして夜が明け、「出社できる人はできれば7:00に出社を」との上司の連絡に再び出社したのでした。
(家のふとんで眠れたのはその日の夜。たとえ被災地でなくても東京はこうなるのかと学びました。)
なおクラスメイトはほぼ今年20歳になる学生さん。3.11の時は小学生だったそうです~。
さて、話をパッククッキングに戻します。
授業の趣旨として、災害時において調理や栄養の知識がある栄養士は炊き出し班として率先してその力を発揮すべきとのこと。
わたしもぜひそうなりたいと思いました。
災害時、非常時にも活躍し、普段からストックしておくと便利と紹介されたのがこちら。
湯煎も可能な、耐熱性の素材の袋です。有名なのはこちらの「アイラップ」でしょうか。
今回学校で行ったパッククッキングでは、このような袋に、お米やパスタ、オムレツなどなど・・・各料理の材料を袋ごとに入れます。
そしてお湯を沸かした大きめの鍋ひとつに、それらの袋を同時に入れて、それぞれ適した時間で調理していくのです。
そうすることで、鍋を節約し、水を節約するのだそうです。
湯煎をする時なのですが、フェイスタオルが活躍します。
アイラップに入れた食材をフェイスタオルでスイカ包みにする
アイラップは耐熱性ですが、そのままお湯に入れてしまうと、直接鍋に触れて溶けてしまう可能性があるのと、お湯の中ではプカプカ浮いて加熱がしっかりできない可能性もあります。
そこで活躍するのがフェイスタオルです。
食材を入れたアイラップをさらにフェイスタオルで包んで湯煎することで、タオルが緩衝材になってくれるのと、水分を吸って底に沈んでくれるので、ぷかぷか浮いて食材の加熱が不安定になる現象を防いでくれるのです。
包み方を紹介します。スイカ包みというそうです。
まず↓の写真のようにタオルの片側の端を結びます。
次に、包みたいものを真ん中に置きます。
包みたいものを包むように結び目のある方を反対側へぱたんとおります。
折りたたんだ方のタオル(包んだ上にくるほう)を一緒にしばるように、
結んでいない方のタオルの端を結びます。
包みたいものが固定されるように結び目をスライドして移動させれば・・・
完成です!
【白ご飯の炊飯方法】
洗った精白米150gと水210gを一緒にアイラップに入れ、空気をぬいて袋の口を縛り、フェイスタオルでスイカ包みにして沸騰したお湯に20分間入れて湯煎すれば完成です。
(これで上記写真と同じくらいの量の白ご飯が炊けます。)
日ごろからの備えを痛感します
そのほか、乾物の高野豆腐や乾燥わかめを水で戻しつつ、
味付けをして加熱調理をするまでがアイラップ一袋でできました。
この授業ではローリングストックのことや心構えについても先生からお話がありましたが、
そのことを感じる災害がまさに起こってしまいました。
とはいえわたしは今、被災地にいるわけではありません・・・。
メディアで見る被災地の悲痛な声に胸が苦しいですが、
まさかの時に対応できるよう、少しでも知識を活かせて誰かの役に立てたらと感じました。
038・さとさ
038 - さとさ
栄養士・パート / 東京都 / LEE100人隊
39歳/夫・息子(6歳)/料理部・美容部/新卒でデパートに就職したほどにファッション第一優先でしたが、今は「衣・食・住」すべてが大好き。埼玉育ちの埼玉LOVE人です。高校時代所属した山岳部の影響か、登山、ランニング、キャンプなどのアウトドアも好きです。夫が転勤族で、2021年まで約3年間北海道十勝に住んでいました。人生初の首都圏外暮らしを経て、栄養士にキャリアチェンジすべく専門学校に通学中、2024年3月に卒業見込、その後は栄養士としてリスタート予定です。
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