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暮らし発見

【発達凸凹】育児は”育自”。息子が教えてくれたたくさんのこと

  • ツナ

2023.12.01

  • 10

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こんにちは! 059ツナです。
細々と続けてきた「シリーズ・発達凸凹にまつわること」。おもに困り事に対処した経験やその中で感じたことを書いてきました。

正直、日々あれこれ起こって大変です。想像の斜め上を行くものだったり、よくもまぁこんなにいろんなことが起きるよね…と感心すらしてしまう時も。。

だけど息子から教わったこともすごく多い!
今回はシリーズ完結編として、息子と対峙する中で学んだことを綴りたいと思います。
自分比ではありますが、思い返せば私自身にたくさんのいい変化が起こっていたんです。

みんな違っていい!

周りや”普通”と比べなくなった

いちばん大きな変化はやっぱりこの点!
以前と比べて、いい意味で周りや “普通” に振り回されなくなったように思います。

もともとの私は、子育てに関してかなり気にしいなタイプ。心配性でもあります。出産直後から育児にまつわる情報に惑わされっぱなしで、周りの子と息子を比べて気に病むことも日常茶飯事でした。

今思えば必要以上に “普通” であることを良しとしていたんですよね。そこからそれると不安になったり、うまくいかないことで自分を責めたり。育児情報を知るごとに現実とのギャップに悩み、すさまじく自己肯定感が低下したのを覚えています。。


ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けている息子は、以前であれば「アスペルガー症候群」と呼ばれたタイプです。年齢のわりに成熟したところがあるかと思えば、驚くほど未熟さが目立つところも。

興味の方向性も少々独特だし、もはや周りと比べても意味がないんです。

それなら息子自身の成長を見つめていればいい。時間はかかったものの、そうふっ切れた後はすごく心が軽くなりました。

標準と比べたらずっと遅いかもしれないけれど、息子の成長が縦軸で感じられると些細なことでも本当にうれしいんです。
親として心から「すごいね!」と喜べるし、結果として息子の自己肯定感も高まっている気がしています。過去ブログに書いた登下校のエピソードはまさにこの好例。

発達障害 発達凸凹 比べない子育て
息子が小1の頃、とある詩にインスパイアされて書いたもの。だんだん小さくなっていいの…?

一般的な子どもの成長過程もあまり気にしなくなりました。積極的に情報を取りに行かないので、”小3の壁” とか “ギャングエイジ” とか、実はいまだに何か知りません…。

そもそも発達凸凹の有無とは関係なく、子どもの成長過程では大小さまざまな変化が起こるもの。それを “壁” と捉えると変に不安感が増すような気がするんです。
あくまでも私の場合です。
いつ何が起こってもおかしくないし、その時々で子どもの様子や個性を考慮し対処していくしかない。今ではそう考えています。
先々のことを考えて情報を集め(夫に言わせれば)ムダに取り越し苦労をしていた以前とは真逆で、すごく気が楽になりました。

必要な情報を選び取ること、情報に踊らされすぎないこと。その大切さは息子と対峙する中で改めて学ばせてもらったことです。

いい意味で、です!

息子に多くを求めなくなった

発達の件で通院し始めて丸3年。主治医からは一貫して「この子のやりたいように、伸び伸び自由に過ごさせてください」と言われています。

学校での息子の振る舞いについて相談すると、ほぼ100%「お母さん、それは求めすぎです」との返答が。こんな些細なことなのに…と何度打ちひしがれたか分かりません。

でもその甲斐あって(?)息子に求めるものは本当に少なくなりました。
ありのままを受け入れた今、息子への望みは「日々健やかに楽しく過ごしてほしい」ということくらい。学年が上がればそうも言ってられない気もするけれど、少なくとも今はこれが正直な思いです。


求めるものが少ないと、イライラが減って小さな喜びが増す。これはここ数年、私が身をもって実感していることです。
「こうなってほしい、ああなってほしい」と望むのは子を大切に思うがゆえの親心ですが、ややもするとそれが親子双方にとっての呪縛になる場合もあるような。私自身、息子の発達凸凹が判明する前のことを思い返すと反省しかありません。。

発達障害 発達凸凹 比べない子育て

言い方はアレですが… 期待しなければうまくいかなくてもがっかりしないし、思いがけずうまくいった時はご褒美をもらったかのような喜びを感じられるんですよね。息子に対してイライラすることも激減したなぁ。

でももちろん、社会的ルールなどしっかり身につけてほしいこともある!息子の成長に合わせて必要な物事を教えていくのは今後の課題です。

予想外の変化も!

私の自己肯定感もアップした!

息子に多くを求めないことで、自分自身にも優しくなれたような気がします。

「得意/不得意は誰にだってあるものだし、まったく失敗しない人なんかいないよ」と息子によく話すんですが、くり返し口にすることで私自身にも深く浸透した模様。
産後下降の一途をたどっていた自己肯定感がぐっと盛り返したのもうれしい変化でした。

いつもニコニコ穏やかなわけじゃないし、取り立てて家事が得意なわけでもない。そんな私は世間一般で言われる ”いいお母さん” とはほど遠いと思います。
でも弱いところも格好悪いところもさらけ出して真摯に息子と向き合っているし、少なくとも今の息子にとっては信頼に足る母だという自負はある!以前は卑下してばかりだった自分を「がんばってるじゃん、私」と認めてあげられるようになりました。



育児は自分自身をも育てること。

いい変化は他にもいろいろ。ここ数年、息子と対峙する中で学んだことは本当にたくさんあります。

型にはまったタイプの私には衝撃的なことばかりですが、凝り固まったものの見方をやんわりほぐしてもらうことも多々。
40代半ばにして視野がぐっと広がることもしばしばで、息子には得難い経験をさせてもらっているように思います。
息子と私はまさに180度違うタイプです。

育児は 「育自」。子どもを育てているようで、実は自分自身をも育てているんだなぁ。
日々のモヤモヤや悩みは尽きないけれど、今改めてそう感じています。

発達障害 発達凸凹

またしても長々ととりとめのないことを書き連ねてしまいました…。
今まで大変な面ばかりクローズアップしてきましたが、発達凸凹な息子との暮らしにはいい面もたくさんある!最後にこれを強調したかったんです。笑

ここまでお読みいただきありがとうございました◎

ツナ

主婦 / 長野県 /

44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。

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