こんにちは! 059ツナです。
前回に引き続き「シリーズ・発達凸凹にまつわること」。12回目は特別支援学級を利用して感じた先生への違和感について、学校側に掛け合った経験を綴りたいと思います。
ここに書くのはあくまでもわが家が最善と考えて取った対処法であり、これを推奨する意図は一切ありません。ほんの一例として参考程度に捉えていただければ幸いです。
もはや静観してはいられない!
息子が1年生の時、副担任に違和感を覚えたのは #11 で書いた通りです。モヤモヤしながら静観していましたが、それも限界…!主治医や専門家に相談したうえで学校側に掛け合うことにしました。
特別支援学級に関しては、教頭先生と特別支援教育コーディネーターが相談窓口になっているのだそう。
入学前の見学・面談でもお世話になっていました。
支援学級利用に関して相談したい旨を電話で伝えたところ、お二方にお時間を取っていただけることになったんです。
貴重なお時間を割いていただくのだもの、なんとしてもこの機会を有効に使いたい!面談に先立ち、夫と作戦を練りました。
クレーマー扱いされないように
特に考えたのはこの2点です。
短時間でこちらの困り事を伝えるには?
クレーマー扱いされずに話を聞いてもらうには?
1点目はもちろん、2点目も重要!
学校側にはネガティブな内容をお伝えする以上、ややもするとクレーマー(モンスターペアレント)扱いされる可能性はなきにしもあらず…。それだけは絶対に避けたい!
思うに、感情的に伝えることはクレーマー扱いされ得る要因のひとつかと。
思い返すたび怒りに震えるような経験であっても、感情をぐっと抑えて、冷静かつ客観的に伝える必要があると考えています。
そこで夫の提案により「あらかじめ困り事を文書にまとめておき、先生に配付→その内容に沿って話を進める」という方法を取ることにしました。
困り事を客観視し、文書化する
日々起きることのインパクト、それによる感情の起伏がことごとく大きかったこの時期、「○月△日にはこんなことがあった」等の記憶はしっかり刻まれていました。時には息子の様子と併せて日記に綴った出来事も。
困り事を文書化する際、これが大いに役に立ちました。
文書化したのはおもにこんな内容。
・学校で起こった(直接見聞きした)こと
・その時の先生の発言・対応
・そこから感じた違和感や問題点
可能な限り日付を加えて、これらを時系列にまとめたんです。
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文書化するにあたっては、問題を1つずつ、夫と2人掛かりで検証していきました。これがなかなか骨の折れる作業だった…!
本当に先生の対応が悪いのか、はたまた自分たちの考え方(受け取り方)が間違っているのか?徹底的に感情を排して考えるって案外難しいんですよね。。
ここは普段から冷静沈着な夫が舵を取ってくれました。ちょっとでも私が感情論に傾くと「それはあなたの気持ちであって、客観的事実ではないよね」なんて指摘されたことも少なくなかったなぁ。
手間はかかるけれど、夫婦間の意見や方向性を確認できたというメリットもあった気がします。
学校でトラブルが起こっても常に冷静、そんな夫との温度差にイラっとするのが日常ですが、この時ばかりはその落ち着きっぷりに感謝しました。笑
実際に文書に仕立てあげるのも夫が担当しました。するとまぁ、出来上がった文書の簡潔明瞭なこと…!
事実のみを客観的に伝える様はビジネス文書さながら、おかげで面談の場でも先生方にスムーズに状況把握していただけたように思います。
面談の際に気をつけたこと
「証拠を集めて提出なんて、それこそクレーマーでは…」と思われるかもしれません。正直私も、夫からの提案を聞いた時は「ヤバい親って思われるんじゃない?」と不安になりました。
でもやっぱり、これがわが家の考えるところの最善策。普段のご指導やサポートに対する感謝の気持ちをしっかり伝えたうえで、面談の際に提出したんです。
また、話を進める中で気をつけたのは “学校での教育・指導に関して自分は素人” という自覚を持つこと。
疑問に思う指導についても「おかしいと思います!」と自分の考えを押し付けるのではなく、「理にかなった指導なのか教えていただきたい」と教育者としての客観的な意見を乞う姿勢が大事かなと思います。
あくまでも私個人の意見です。
結果、普段から息子を目にかけていただいていたこともあり、教頭先生・特別支援教育コーディネーターのお二方とも真摯に受け止めてくださいました。短時間ながらも建設的な話し合いを持つことができて本当にありがたかったです。
もちろん、迷いもありました。
面談の際、先生方から「(状況を)教えてもらえてよかったです」という言葉が出たのが印象的でした。
「特別支援学級については保護者となるべく密に連携を取るようにしているけれど、やはり見えない問題が起こっていることも多い。子どもたちが安心できる環境を作るためにも、保護者から見て不安な点があればぜひ伝えてもらいたい」といった趣旨の説明をいただいたんです。
かなり緊張・恐縮して面談に臨んだのですが、この言葉でほっと心がゆるんだことを記憶しています。
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学校に掛け合うにあたっては、もちろん迷いもありました。
親が学校に口出ししていいのか、モンペ扱いされないか等、何度も主治医や専門家に相談したものです。息子の印象を悪くしてしまったら取り返しがつかないですもんね…。
迷いを取り去ってくれたのは、主治医のこんな言葉でした。
「就学支援委員会・教育委員会の認定を受けて特別支援学級に在籍している以上、必要な支援や指導を受ける権利がある。適切な指導を受けられていないのであれば、当然学校側に掛け合う権利もあるんです」。
なるほど、言われてみれば納得…。
もちろん権利をはき違えないよう注意は必要です。そういう意味でも、学校に掛け合う前に医師や専門家の客観的意見を仰ぐのがベターなのかなと思います。
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以上、支援学級利用のことで学校に掛け合った話でした。
で、その後状況は好転したの?
そうそう、そこが肝心ですよね。それについては改めて書きたいと思うので、引き続きお付き合いいただけたらうれしいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました◎
ここで書くことはすべて息子を通した私の経験、およびそれに基づいた個人的な考えです。内容に違和感を覚える方もいらっしゃるかと思いますが、必要とする方に情報が届けばと考えて書いていますので、その旨ご理解いただければ幸いです。
ツナ
主婦 / 長野県 /
44歳/夫・息子(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/生まれ育った東海圏を離れ、自然豊かな信州でゆるりと暮らしています。カフェや雑貨屋めぐり、読書が大好き。手作りや文章を書くことにも興味があります。にぎやかすぎる息子中心のドタバタな毎日を、笑顔で心穏やかに過ごせるよう奮闘中!服も暮らしもシンプル好みですが、ノスタルジックで温かみのある東欧・中欧の雑貨には目がありません。
この記事へのコメント( 2 )
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ツナ