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夏の課題図書 暑い日はひんやり冷えた部屋で読書

  • TB あき

2023.07.30

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わたしの読書記録、気づけば3月以来となっておりました。
その間も絶えず本は読んでいたのですが、迫りくる老眼&夏バテでペースがいつになく遅くなっているのが現状、悲しいけどこれが現実。
こちらでご紹介したい本は多数あれど、順番は前後しますが直近でずきゅんときた本をいくつか。

「深く、しっかり息をして」川上未映子

大好きな作家の一人である、川上未映子さんの新刊エッセイ。
川上未映子さん、小説も好きですが、エッセイが特に好き!
隅々まで浸透している大阪弁(濃いめ)と、独特の特徴的な筆致がとにかく好きで、これまで刊行されたエッセイはどれも擦り切れるほど繰り返し愛読していました。
エッセイの刊行はとっても久しぶり、前作「おめかしの引力」から7年ぶりなのです。
雑誌での連載の12年間の中から厳選した80のエッセイを収録とのこと、発売日直後に入手(しかもサイン本だった!)、一気に読んでしまわぬように、ブレーキ駆けつつちびちびと読みました。
ファッションやメイク、日常のことから、社会における女性のことなどまで、
ときにおもしろかったり、毅然としていたり、温かかったり。
あとがきに、そしてタイトルと装丁に、このエッセイのすべてが詰まっているようだった。
やっぱり大好き。

 


「水上バス浅草行き」岡本真帆

歌人・岡本真帆さんの歌集です。
昨今、短歌ブームですが、実はわたしもここ2、3年詩や短歌にとても惹かれていました。
きっかけは最果タヒさんの詩集から。
最初に手にしたのは詩集ではなくエッセイだったのですが、その言葉のセンスや、なんとも言えない、今まで読んだことも聞いたこともないような言葉の羅列や繋ぎ方、というかそもそも繋がっているのかいないのかさえわからないけれど、読むと頭の中だけ知らない宇宙へ飛んでいくような感覚は衝撃的で、そこから最果タヒさんの詩の世界に入り込んでいったというわけです。
そこからすこーしずつ短歌にも興味津々、朝ドラで一気に短歌ブームが到来、いろんなところで目にするようになり、岡本真帆さんの短歌を知りました。
今月号のLEEでもこちらの本が紹介されていますね。
(ちなみに、今月号の短歌特集、参加したかったー!!!と気づいたのは、紙面を読んだ時でした。この企画のことをすっかりスルーしており、残念過ぎました。次回こそは!)
岡本真帆さんの短歌は日常の中に存在している印象でした。
くすっと笑えたり、早々!と相槌を打ちたくなるのは、その日常を想像できるから。
装丁も、中のイラストもとてもかわいくて、短歌とともに心の中がひたひたに満たされて幸せになれるのでした。
贈り物などにもとてもいいと思う、そんな歌集です。

 

「夜景座生まれ」最果タヒ

最果タヒさんの詩集はいくつもあって、どれも好きなのだけど、最近また読み返しているのがこちら。
最果タヒさんの本は装丁がとてもおしゃれでかっこいいのも特徴で、わたしは時々ディスプレイしたりもする。
スピード感があって、言葉がずっと彼方の方まで繋がっているようで繋がっていないようで、本当に読むと頭の中の芯の部分が宇宙の果てまで飛んでいってしまうような感じになるので、機会があれば是非読んでみていただきたいなあと、とても思うのです。
今日も、おやつを食べながら読んで、頭の中の一部が宇宙に旅立っているような感覚。

TB - あき

会社員・料理教室主宰 / 福岡県 / LEE100人隊トップブロガー

49歳/夫・息子(24歳)・猫/手づくり部・料理部/インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。

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