今年のGWも近場でのんびりゆっくり過ごしました。
GW前半は滋賀針江生水の郷へ
滋賀の湖西(琵琶湖の西側)にある高島市に
湧き水を生活用水に使っている「針江地区」と
いうところがあり、そちらへ行ってきました。
たいぶ前になりますが、NHKで放映された
里山の写真家、今森光彦さんが撮った映像の
舞台となった集落です。
この地域は、比良山系に降った雪や雨が
流れ着き、それがとても綺麗な水となって
湧き出てきます。その湧き水を飲料や炊事に
使って生活しています。
このシステムは、川端「かばた」と呼ばれていて
日本でも珍しい水の文化だそうです。
ガイドさんに案内してもらいます
「かばた」を見学するためには、
一般家庭の庭先にお邪魔することになるので
必ずガイドさんをつけなければいけません。
待ち合わせは公民館。
横の小さな小屋で受付をすませ、
ガイドさんが来るのを待ちます。
受付では、パンフレットと利き水用に
紙コップをいただけます。
*ここからの写真は撮影許可いただいています。
まずは、町の主流大川。
水が透き通っていてまさに清流!
立派な鯉も気持ちよさそうに泳いでいます。
鯉はガイドさんに支払う案内料などで、
川に放流して飼っているそうです。
この時期は琵琶湖から鮎も上がってきて
産卵するんですって!
ちょうど行ったのが4月末と田植え前の時期になり、
もうすぐすると、田植えの影響で約1ヶ月間は
水が濁ってしまうそうなので、ちょうどよい時期に
来られてラッキーでした。
町で1番古いかばたで利き水をしました
公民館のすぐ横に町で1番古いかばたがあります。
昔は家があったそうですが、今はかばたのみが
残っています。
かばたの湧き水は飲料水として飲めるので、
利き水させてもらいました。
水温は14℃ぐらいあるので、
思ったより冷たくはありません。
水道水と比べると、少しまろやかな口当たりです。
周りに生い茂っているのはクレソン。
こちらは取り放題。
ちなみに、ガイドさんは70代の方でしたが、
生まれて1度も水道水を飲んだことがなく
ずっと湧き水生活だそうですよ。なんて贅沢~!
ご家庭のかばたを見学
地域には約160世帯あって、そのうち110世帯が
かばたを持っています。
かばたは、地下に20メートルほど鉄管を打ち込んで
湧き水を汲みあげ、生活用水に使っているそうです。
飲料はもちろん、お風呂もこの湧き水を
引いているそうです。
よ~く見ると、ここにも鯉が気持ちよさそうに
泳いでいます♪
こちらは、ガイドさんのお宅のかばた。
このかばたは江戸時代末期からあるそうです。
ここも、水が透き通っていて美しい!
利き水もさせてもらいましたが、
場所によって微妙に味が違うんですね~。
それにしても、年中こんなにきれいな水が
手に入るなんてうらやましいです。
夏に野菜や果物を冷やしている写真も
見せていただきました。
となりのトトロでサツキとメイが
カンタのおばあちゃんと井戸水?で
野菜を冷やしているシーンがあったような…
それを思い出し、テンションがあがりました♪
町中でエコ生活&活動
針江地区の湧き水は生活用水だけでなく
電力にも使われています。
左の水車で電気をおこして
町の街灯に明かりを灯しています。
保全活動への取り組みも
名水とかばたの文化は地域の人々の努力で
守られています。
例えば、川の梅花藻は放っておくと伸びて
だんだん立ち上がってきて、そこにゴミが溜まるので
年に4回は藻を刈る作業をしたり。
白いのが梅花藻のお花。
山に近い上流の家庭は下流になるべく
汚れた水を流さないような気づかいも
されているそうですよ。
集落を歩いていると、水路の脇の至るところに
お花が植えられていて、美しい水との
コラボレーションに心が癒されます。
日本の田舎には素敵な場所がいっぱい
「針江」地区は夫に教えてもらうまで
知らない地域でした。
NHKの番組で知ったのか?夫が
ずっと行きたがっていました。
でも、実際に見学してみたらとてもよかった!
普段、仕事→家事のようなバタバタな生活を
送っていると、「かばた」のような
アナログだけど、自然に優しいエコな光景は
目に映るもの多くがとても新鮮でした。
見学ツアーは外国人にも人気だそうで、
日本には日本人でも知らない穴場スポットが
もっとたくさんあるんだろうな~と感じた
1日でした。
これから、もっと発掘していきたいな。
015 ユリ
015 - ユリ
会社員 / 京都府 / LEE100人隊
41歳/夫・娘(0歳)/手づくり部・料理部・美容部/京都や奈良をお出かけしたり、おいしいものやファッション、インテリアが大好きです。最近は、副業として少しずつですが、華道をしていた経験を活かして、おうちで生けるフラワーアレンジを教えはじめました。アラフォーになっても仕事、家庭、趣味をバランスよく楽しんで過ごすことを心がけています。LEE100人隊2年目は、もっとたくさんクリップをあげていきたいと思います。
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