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【ペットと暮らす100】一緒に年を重ねよう-結 yui-

  • 100 pony

2023.03.19

  • 6

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ペットと暮らすことについて、思いあまって長文になってしまい分けてお届けさせて頂いています。雛を迎え入れた①から飛び立つまで②、そして大脱走劇③それから病気に気づくまで④を4回に渡ってお送りしてきました。ペットと暮らすシリーズ、今回でひと結び、最終回です。よかったら最後までお付き合いください♪
【ペットと暮らす100】一緒に年を重ねよう④

ペットの老いと向き合うことは

 うちで飼っているセキセイインコのすずに腫瘍があると分かって、ペットの老いと向き合う時期が来たことに気づきました。「いつまでも生きていてほしい」そんな思いからか、腫瘍が実は卵で、すずが卵を産むという夢を見たり、腫瘍が治ったというレビューのある薬に辿り着き注文してみたりしていました。
大好きな家族の一員である、ペット…
人間の方が歩む時間がゆっくりだから、見送る側になる‥
それならば、できることは…
この子と一緒に幸せに年をとるということ。重ねていくということ。
そんなことを感じて2週間ぐらい経ちました。

肩に乗って、カメラ目線。ニットの毛玉が…

突然の別れ

 「ママーっ!すっちゃんが倒れてるよーっ!動かないよーっ!」。
と朝から泣き叫ぶ次女の声が。
まさか、そんな、こんな早く…
行ってみると、鳥籠に倒れてるすずの姿が…。
かわいい姿…手に乗せると
まだ暖かくて、つぶらな瞳も、あいたまま。
また神戸に一緒に帰省したかった。
旅行も行きたかった。
もっともっと遊びたかった。
6歳のお誕生日を迎えられなかった。
どうして、どうして…
もっともっとこうしたかった、そんなことを
泣き叫んでいう次女と一緒に…
朝早くおきてどうしてすぐに鳥籠を見なかったこと。
昨夜は食事を終えるのが10時近くになったので、
ちゃんと放鳥させずに寝かしてしまったこと。
ホルモン注射を打たせるのが、耐えられるのかが怖くて…
それと忙しさにかまけて行けなかったこと。
触れ合う時間がもっとあったらよかった。
少し体調不良を感じた時にすぐ、お医者さんに見せられてたら、
もっと早く治療してあげられてられてたら…
どうして最後に肩にのせて、お喋りしなかったんだろう
あたたかい体に頬ずりしなかったんだろう…
ごめんね、がいっぱい浮かんできて、
私も隣で涙と後悔の念が止まりませんでした。
手のひらに乗せたすずは、私たちの熱でほんのり暖かくなってきます。
 静かに聞いていた長女は、遠くで鼻を啜る音がしました。
手のひらに乗せるのは少し怖かったのか、躊躇して、優しく撫でてくれました。
「おつかれさま」と、決して冷たいわけではないのですが、
彼女なりの言葉で、目に涙を浮かべていました。
次女は少し冷たく感じたようで、さらにわーんと泣きました。
きっとその日、長女は阿波踊りの高齢者施設での演舞があったので、
高く結えたお団子にメイクをしていたから…いっぱい我慢してたんだと思います。


こどもたちの眠る間に

 朝早く、バサッとちいさな物音がしたので、すずとそらの喧嘩かな、
そう思って気にしていませんでしたが、今思えば、あの時、気づいてあげられたら…。
ちょうど、ペットと暮らすシリーズ③を書いている頃だったと思います。
逃げたすずが見つかった時の原稿を書き上げている最中でした。
次女が自分のベッドに鳥籠を持っていっていたので、次女の寝息を聞きながら、
そっと旅立っていきました。
 前日はたこ焼きパーティをしていて、
受験を終えて、角が取れた長女も、すこし和らいで、
めずらしく和気藹々とした食卓だったので、安心したのかもしれません。

ペットたちの贈り物

 ペットたちの小さな体に、
こんなに幸せな気持ちにさせてくれたり、
こんなに涙が流れるほど愛おしい気持ちにさせてくれる力がある…
小さくても、すごい生き物だと思います。
家に帰ったらスマホや仕事を置いて、触れ合う時間を大切にしよう。遊ぼう。
病気のサインが出たら、すぐに病院へ行こう。
毎日、大好きだよと伝えよう…。
 残されたインコのそらと、うさぎのうーちゃんと、わたしたちへ。
あたりまえだけど、忘れてしまいがちな、大切なこと。
命の儚さと、大切さ
そんなことに気づかせてくれる、あたたかい贈り物を届けてくれました…。
***
 朝、洗濯物を干そうとしたら、鳥の声がします。
寂しい時、ふと見上げれば鳥の羽ばたくのが見えます。
肩を撫でると、留まってくれている気がして、
そばにいる気がして、笑顔になれます。
 今日は朝から、うぐいすの鳴き声が、していました。

短歌を贈ろう

先日、EmiさんのVoicyを聞いていたら、最近の短歌ブームについてお話しされていました。短歌には、57577の文字数が決まってるだけで、季語やルールなどはなく自由に読んでいい、ということででした。自分の感情を俯瞰してみると、新しいものが見えてくる…そんなようなお話しだったと思います。Emiさんが初めての短歌を詠まれていて、とても素敵でした。気持を一句に込めることは、その気持が永遠になるようで、とてもいいなと思いました。

ラジオを聴きながらの帰り道、すずを思い出し何度も涙ぐむ中で、ふと浮かんだ私なりの初めての短歌がありましたので、私もここに、添えさせて頂けたらと思います。

 

目に浮かぶ 水浴びあそぶ その姿  春待つそらへ すずの音 たかく
 すず、ありがとう。
 せっかく自由になったから、大きく羽ばたいてね。
 でも、いつでも会いにきてね。きっと、来てね。待ってるからね。

ペットと暮らすシリーズ、結。

 【ペットと暮らす】シリーズを5回に渡って、お送りさせて頂きました。初めは起承転結を意識して、老いと向き合うまでをお伝えして終えるつもりでしたが、制作中に他界してしまったため、加筆させて頂きました。思わぬ長さになり、お読みいただけましたでしょうか。感情が入まじり、読みにくかったのではないかと思います…。皆様の温かなお声かけのもと書くことができました。正直、書こうと思わなかったら、気持が沈みきったままだったと思います。こんな機会を下さりありがとうございました。来週からは、少しずつPOPなお話でLEEwebに花を添えさせていただけたらと思っていますのでよろしくお願いします。辛抱強くお読み頂きました皆さま、本当にありがとうございました*_*
ponyでした♪

100 - pony

飲食業 / 東京都 / LEE100人隊

43歳/夫/娘(16歳・12歳)/手づくり部・料理部/東京都在住。おいしいものをつくるのが好きです。音楽活動を経て、結婚・出産。児童館の雑誌で見た、栗原はるみさんの料理・暮らし方に憧れ、料理の仕事に携わる。片道9キロnot電動自転車での通勤も、毎日ジム通いをする感覚で頑張っていますが、週末はヘトヘトになることも……。40代は、突き抜けられる体力をつけるのが目標です。性格は、少々、おっちょこちょい。失敗の経験・そこから学ぶことが多いです。ちょっと頼りがいのある家族に力をかりながらの忙しい毎日……ペットをケージから出して、それぞれおやつを食べる時間も楽しみのひとつです。思春期・青年期を迎える子どもの子育てと、夫と、セキセイインコのそらと、うさぎのうー……。みなさんと同じ一愛読者として、酸いも甘いも、日々の暮らしをお伝えできれば幸いです。趣味は、サイクリングと、映画・漫画鑑賞。

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