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大逆転

  • べえやん

2023.02.12

  • 12

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2/10 ()

公立中学校の説明会に参加した。

雪の降る中、

なんだか誰かに会いたい気分ではないし、

聞かれても嫌だったから、

そそくさと入った。

そんな自分が意外だった。

説明を聞くたびに悔しい気持ちと、

複雑な気持ちと、

地元も楽しそうなワクワクと、

寒い体育館で色々な感情が小さく交差してた。 

地元が嫌なわけではない。

ただ悔しいだけ。

 

不合格が6日に出てから、

10日朝にも最後の可能性を失った。

正直、私自身、

ずーっと「無」で、

感情は出さない。

正確には疲れてしまい、

出せない日々が続いた。

夜もなんだか悪夢が続いていた。

 

 

娘は、金曜日はお友達が開催してくれた

「励ます会」に参加してきたらしい。笑

優しい友達を持った。

すごくすごく楽しかったと帰ってきた。

6は、半分大人、半分子供みたいな感じ。

周りの友達もたくさんたくさん応援してくれた。

学校をお休みしてる間は手紙を届けてくれて、

入試前日には15人くらいで寄せ書きを作ってくれた。

「聞いていいのかな」

そんな顔で見てくる彼女たちが愛おしかった。

寄せ書きは受験票と一緒に持参した。

みんな、

「こんなこと言っていいかわからないけど、残念だけど、、、同じ中学にいけて嬉しい」

と気を使いながらも喜んでくれた。

私と一緒に、『応援団』をしてくれた。

みんな、ありがとう。

みんなの綺麗な心にたくさん、救われたんだよ。

 

 

数日間。

1時間に一回くらい、

悔しさ?を思い出して、自分に言い聞かせた。

親も辛い。

だけど、子も辛い。

だから、子に励ますように言うけど、

自分にも言い聞かせていた。

 

家族みんな、

どこかツンツンしてて、切り替えようと、

必死に自分と戦っていた。

ふとした瞬間に娘の態度にイラッとして、

言っては傷つくだろう言葉が出そうになったり

もした。ダメ母である。

正直未熟な私は励ますのさえ精一杯だった。

全然良いお母さんになれなかった。

 

 

言うまでもなくこれは試練。

時間がたてば解決する。

わかってはいた。

 

採寸

そして、どんどん切り替えたくて、

翌日土曜日。

地元中学の、

制服の採寸に行った。期待しないように、

自分を戒めるためでもある。

「着たかった制服はこれではない」

そんな顔で、着ていた。

でも笑顔だった。

「かわいいよ。いいじゃん」

新鮮な姿。

 

ランドセル姿はもう制服姿へと変わる。

制服の支払いを済ませ、

帰宅。

 

娘は習い事へ行った。

 

今は大好きな仲間と習い事がある。

決して技術の向上をバリバリ目指す習い事ではないんだけど、みんな仲良くやっている。

考えなくて済む。唯一の救いだった。

その場所があり、心底救われた。

同じ中学にいける!と喜んでくれる友達に

迎えにきてもらいながら。

 

 

家で主人とは、

今後の塾の話、習い事の話、

公立中学校の話。

お互い、死んだ顔してぼんやり業務連絡。笑

 

 

そんな昼だった。

 

 

 

 

仕事でPCに向かってる、

14:27

 

知らない番号から電話。

「繰り上げ合格で、、、」

最初は冷静にきいていた。

 

 

とにかくとにかく、鳥肌がすごかった。

気づいたら最後は涙が止まらなかった。

スマホを耳に当て、一生懸命お辞儀をしていた。

今はなんと言われたか覚えていない。笑

 

 

旦那に伝えると、

目を丸くし、泣いていた。

もう、大泣き。笑

顔を真っ赤にして、

2人で喜んだ。

じいじにそっくりな泣き顔。初めて見た。

涙が止まらない。

 

習い事中の娘。

とにかく早く伝えたくて、

終わる時間を見計らって行った。

喜ぶ顔が見たくてたまらなかった。

 

 

「合格電話きたよ!!」

「え、、!えー!えー」

 

 

もう、私はワンワン泣いていた。

こんな報告ができた震えと、

初めての合格の知らせと、

もう顔を見たら、

大人なのに、

ワンワン泣いていた。嬉しかった。

 

娘も顔をしわくちゃにして、

みんなの前で泣いた。抱き合った。

友達がたくさんたくさん喜んでくれた。

その場にいた先生も泣いてくれた。

 

 

今思えば、

2年間の受験生活で、

「嬉し涙」は初めてだった。

こんなにこんなに嬉しいんだと知った。

 

 

10日間という時間

この10日間、

たくさんの人に合否を聞かれた。

もちろんこのブログも1回目、2回目と綴った。

 

1月は学校も習い事も休んで勉強した。

みんな受験をすることを知っていた。

 

「たくさん応援してもらったのに申し訳ない」

なんだか日本代表みたいなこと言うじゃん!って笑いにしたけど、

娘は全然笑ってなかった。

 

滑り止めは無しで、

ダメなら地元に行く、なんて事情は誰も考えない。

 

子供は素直で残酷で、

合格か不合格か。

そんなことだけ単刀直入に聞いてくる。

 

さぞかし辛いだろうと容易に想像できた。

心配を口にするのさえ、もうできない状態だった。

なんでも話してきた私達が、

放っておこうとした数日間だった。

 

 

 

娘に、

みるみる笑顔が戻った。

 

私も本当に本当に嬉しかった。

語彙力がなくて単純な言葉しか出てこない。

ただ心の中の10日間で作られた霧が、

嘘みたいに綺麗に晴れた。

 

2/1に出るはずだった合格が、

11に出た。

そこまでたくさんの人に支えてもらい、

励ましてもらい、

泣いてもらった。

普段書かない私の仕事のSNSにも、

たくさんのメッセージを頂いた。

本当に11通愛がこもってて泣いた。

日々バタバタで全力で生きてるけど、

仕事以外は、

こんなデザイナーだということも

知ってもらえたらというワガママで書いた。

伝わっていたら嬉しかった。

 

辛い時間だったけれど、

かけがえのない貴重な時間となった。

 

 

努力して、

努力しても叶わない子がいる。

 

最後は運で引き寄せたのかもしれない。

だけど、最後の最後の運を引き寄せたのは

紛れもなく娘で。

 

娘にはたくさんの感情を教えてもらい、

たくさんの悲しみや、喜びを教えてもらった。 家族の絆もぐんと深まった。

 

 

この10日間を人生の糧として、

明日からを彩りある日々にしてほしい。

 

 

たくさん泣いて辛かった日々。

不合格の画面は計3回。

 

心臓を雑巾のように、キューっと絞られる日。

みんなに合わせる顔。

励まされる日々。。

必死に前を向こうとした日々。

それは決して嫌な思い出ではなく、

財産である。

 

 

いくらお金を出しても、『強さ』は買えなくて、それは本気で向き合ってぶつかった時に砕ける。そして、数ミリ単位でも前を見て這い上がる!それを乗り越えた人にしか身につかない。

 

紙一重で運を引き寄せた子と、

引き寄せられなかった子。

 

最後の受験が終わった時に泣いてる親子達を

見かけた。

 

 

娘には明日からの景色を噛み締め、

辛いときにそっと寄り添える人間でいてほしい。そんなことを思っている。

 

 

たった12歳で決めたことを遂行し、

雨の日も、眠い日も、

お母さんと喧嘩した日も勉強した、

世の中の中学受験生。

心から尊敬する。

 

人生の中で最初のとてつもないチャレンジをした子たちを、

心の底から労いたいし、

前を向いて戦っていく姿を見せてくれて、

本当にありがとうと伝えたい。

2/1の朝、試験会場に向かっていく子達は、

本当に美しい光景だった。

 

 

 

私達のことを、支えて、応援してくださった方々、本当にありがとうございました◎

急遽、

終わったはずの記録が、番外編になりました。笑笑

私は親としてもブロガーとしても未熟で、

自分の感情、娘の感情、ぐちゃぐちゃな文章ではありますが、全ての事実の記録です。

 

 

読んで頂きありがとうございました。

神様からのギフトです。

 

べえやん

グラフィックデザイナー / 神奈川県 /

37歳/夫・娘(11歳・7歳)/手づくり部・美容部/フリーランスでデザイナーをしている小学生の娘が2人いるママです。昔からファッションや美容が大好きで、買い物にもよく出かけます。カフェや雑貨屋さん巡りやホームセンターが好きです。最近はとくにお花にもはまっています。同い年の夫がキャンパーで、よく家族や友達とキャンプやアウトドアに出かけています。小学生それぞれの暮らしや私の好きなものを、楽しく発信しながら、暮らしを楽しんでいきたいとおもっています。身長162cm。

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