松岡享子さん作・絵「うれしいさん かなしいさん」
この絵本との出会いは、たまたま何かのお手紙で推薦図書としておすすめされており、「面白そうだな」と思ったのがきっかけでした。
読んではじめて、こちらが東日本大震災復興支援のために作られた絵本だということを知りました。
この絵本の売上による収益は、同図書館が実施している、「3.11からの出発」活動の資金になるそうです。
※現在は「子どもたちに本を贈ろうプロジェクト」に合流して活動されているそうです。
東京子ども図書館という、絵本作家の松岡享子さんと石井桃子さん達によって設立された公益財団法人の図書館が出版されています。
とにかく絵がかわいい&クスッと笑えるおもしろさ
「うれしいさん」と「かなしいさん」の二人が、何度も「うれしいさん」になっては、「かなしいさん」になり、すぐまた「うれしいさん」になり・・・・
ささいなことでコロコロ表情を変えます。
特に「かなしいさん」の表情が、毎回、崩れんばかりに凹んだ悲しみの表情をしているので、ついクスッと笑ってしまいます。
そして次のページではコロッと一転して、何もなかったような満面の笑顔に♡
まさにうちの子たちも、すぐに泣いたり、笑ったり・・・
何なら、私達大人も、日々うれしかったり、悲しかったりの繰り返しであり、人生の本質を表現しているような奥深さも感じます。
単純すぎて笑ってしまいますが、こうやって、悲しいことがあっても、誰かに助けられながら笑顔を取り戻せるって、何だか心が温まります。
私もしょっちゅう些細なことで「かなしいさん」になりますが、家族や大切な繋がりのある人達のおかげで、すぐに「うれしいさん」に戻ることができています。感謝しかありません。
今日で10歳になる長女は、「うれしいさん」になったり、「おこりんぼさん」になったりしていますが(笑)
あれから10年
10年目ということで、LEE4月号にも、特集が掲載されています。
インタビューを読んでいると、皆さんの心の葛藤や、使命感などを感じ、向き合いながらできることを行動に移して立ち上がっていかれている強さを感じます。
私にできることは何か。
鈴村さんのインタビュー記事を読んで、少し躊躇われますが、12歳の長男と10歳を迎える長女には、家でも10年前のことについて、真剣に伝えた方が良いかもと思い、夫にも相談したりしています。
改めて、子ども達を守るためにも、防災意識も高めなければと強く思いました。
先日の地震の際も、子どもたちの寝室はあまり物を置かないようにしているので、少し安心することができました。
絵本を読んで元気に!!
毎日を振り返ると、ささいなことで気持ちがふさいでしまったりするので、いかに自分がちっぽけか思い知ることもありますが
どんな「かなしいさん」もいつかは「うれしいさん」になれると信じて
そして誰かを「うれしいさん」に変えられる自分でいたいと、強く思いました。
TB りーぬ