宝塚最高の歌唱力を誇る名トップコンビ望海風斗・真彩希帆のサヨナラ公演！
「fff-フォルティッシッシモ-／シルクロード ～盗賊と宝石～」の舞台を観劇して来ました

有り難い御縁から、望海風斗さん・真彩希帆さんトップコンビのサヨナラ公演となる「fff-フォルティッシッシモ／シルクロード ～盗賊と宝石～」の舞台を生観劇できる機会に恵まれました。劇場入口では消毒液噴霧と検温が実施され、会場内では私語厳禁、物販ショップ“キャトルレーヴ”も入場整理券配布による入場制限あり、帰りも分散退場と、感染拡大防止策が徹底されていました。
劇場ロビーでは、過去の懐かしい舞台チラシが貼り出されていました！

歴代トップの朝海ひかるさんや、水夏希さん時代のものもありましたよ。こちらは早霧せいなさん時代のもの。あのルパン3世や、るろうに剣心などの舞台化は当時大いに話題になりましたし、早霧さんのお芝居のセンスに脱帽したものです…！！ルパンも剣心も、今後再演されることがあるんだろうか…！？と思うほどのハマリ役。さらに、今や大人気の脚本・演出家のお一人である上田久美子氏の大劇場デビュー作の『星逢い一夜』は当時妹と生舞台を観劇し、感動のあまり二人して大号泣。早霧さん・咲妃さんトップコンビと当時二番手だった望海さんの幼少期から青年期までの演じ分けの見事さに舌を巻き、お三方の繊細な演技と脚本の巧みさが相俟って、けっして華やかな題材ではないものの、本当に素晴らしい舞台でした。

今振り返っても「伝説の公演」だと思う、望海さん・真彩さんコンビでの「ファントム」（過去記事はこちら→きっと伝説になる公演。宝塚雪組ミュージカル『ファントム』。千秋楽ライブビューイングへ）。

多少ネタバレありの感想

お芝居の『fff-フォルティッシッシモ-』。物語の舞台は18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパ。物語の主人公であり望海風斗さん演じるのは誰もが知るドイツ人作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベン。前評判などの予備知識を全く脳内に入れずに観劇に臨みましたが、悲運の楽聖、ベートーベンが主人公…ということで、明るい展開は期待出来そうにない。上田久美子氏の脚本と演出に期待して、いざ！
絶対王政から共和制に移行する激動の時代、英雄ナポレオンや作家ゲーテも登場。音楽、政治、哲文学の3本軸にストーリーが進むにつれ、ベートーベンが可哀想すぎてどんどん気分が滅入って来ます…（笑）。ベートーベンの魂の叫びが望海さんの迫力ある歌唱で痛々しいほど響いて圧倒されっぱなし。真彩さん扮する「謎の女」は呪術廻戦でいうところの呪霊みたいなものでしょうか。時にはベートーベンを追いつめる悪魔のような、時には傍で寄り添う同居人のような、時には難聴になったベートーベンの耳の代わりのような…掴みどころのない難役で。最後まで「彼女の正体は何なんだろう…」と考察しながら観る楽しみも。ヒーローとヒロインの恋愛という宝塚王道の絡みがお芝居で見られず残念な気持ちもありつつ、絶望の底にも一片の希望を見出せる内容で、望海さん真彩さんコンビの完成された演技と歌唱力あってこそ成り立つ重厚なテーマに観賞後は充実感たっぷりでした…！！
続いて、シルクロードをテーマにしたミュージカル・アラベスク「シルクロード 〜盗賊と宝石〜」は、大好きなストーリー仕立て！歌唱が充実したトップコンビの歌はひたすら耳福で、それを聴くだけでチケット代を払う価値アリです！（真彩さんのラップは圧巻の一言！）ストーリー性のある展開自体はとても楽しいのですが、中詰めあたりまで観て、ふと「これ、ずーっと一貫してアラビアンなショーだったらどうしよう…」と笑。シルクロードなのでシノワズリな場面や王道な黒燕尾の群舞もあって一安心…笑。サヨナラ公演らしい演出もチラホラあり、思わず涙してしまうシーンも…。もう宝塚の劇場で、生で、稀代の歌唱力を誇る望海さん真彩さんコンビを観られないんだなぁ…と、しっかり目に焼き付けて来ました…！！

「キャトルレーヴ」でお買い物！

前回、気付いた時には入場整理券配布終了で、お店の中に入ることさえ叶わなかった物販ショップ「キャトルレーヴ」。入店できても制限時間はお会計込みで30分間なのですが、もう、入れるだけで嬉しい！！整理券を無事GETし、いろいろ買い込みました♡

今回の公演プログラムは買わず、舞台写真集「ル・サンク（Le Cinq）」を購入♡　今回のお芝居は宝塚オリジナルにつき、ル・サンクには脚本がまるまる巻末に付いていてお得感があり、舞台の余韻に浸るのにもピッタリです◎

過去の観劇＆ライブビューイング参加記事は以下からどうぞ↓
宝塚『ポーの一族』観劇／
きっと伝説になる公演。宝塚雪組ミュージカル『ファントム』。千秋楽ライブビューイングへ／
宝塚版『花より男子』千秋楽ライブビューイングへ（長文）／
生舞台観劇☆宝塚花組トップ明日海りおさん退団公演『A Fairy Tale ～青い薔薇の精～／シャルム！』／
生舞台観劇。宝塚月組公演『ピガール狂騒曲／WELCOME TO TAKARAZUKA』

今月末には、現在宝塚の大劇場で絶賛上映中の星組公演「ロミオとジュリエット」の、「おうちで宝塚」Live配信があるのでそれも楽しみです◎

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