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暮らし発見

「今着たい」から「ずっと着たい」へ――古着のサステナブル&オンリーワンな楽しみ編。

  • エミッコ

2021.02.05

  • 9

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前回のブログ、沢山のコメントやメッセージをいただいて。本当にありがとうございました!

インスタグラムでは、ロンハーマンのディレクター根岸由香里さん・環境活動家の谷口たかひささんご本人がなんとご自身のストーリーズでご紹介くださって・・・!←わたくし感激のあまり、リアルにぶっ倒れそうになりました。

そして、すすすすみません。前回のブログの投稿直後から今回のこの後編(?)を書き始め、(1日も休まず自分時間を全投入しているにも関わらず)早12日、未だに書き終わらへん!!という安定のトロさゆえ、全くお返事出来ていないのですが・・・すごく熱く真剣なコメントをたくさんいただいて、もう、わたくし読みながら涙腺が。

昨日今日やっとこの問題を知ったような人間がこんな記事を?と、実は結構悩みながら投稿ボタンを押したのですが、本当に、本当に、皆さまに救っていただきました。泣く・・・!!

 

そんなこんなで多大なる感謝の気持ちとともに、今日は「古着」という選択について。古着にすっかり魅了されてしまったそのワケに!勝手に迫ります。

 

と、その前に。
気候危機の原因の約10%がファッションだったというショック。

ファッションと気候変動のカンケイ。
これも、根岸さんのSNSライブで初めて認識した問題のひとつです。

根岸さんのお話を聞いて早速ネットで調べてみたところ、真っ先に出てきたのは我らが(?)谷口さんの「気候危機はファッションが原因の10%」というブログ。(やっぱりこのお二方が与えてくれる影響は計り知れない説。)

この「ファッション業界(繊維産業)が気候危機の原因の約10%」というのは国連の発表によるものということで、私も少し国連のサイトを覗いてみたり・・・←このたび生まれて初めて国連のサイトを閲覧した40歳。

 

相変わらず知らないことばかりで、またまたショック状態に陥った私ですが・・・その中でも特に「くらぁっ(倒)」だった内容を少しばかり ↓

 

・ファッション業界(繊維産業)が使うエネルギーは、航空業界に海運業界を足したものよりもまだ多い(!!!)。

・消費者がお洋服を買う量は、15年前(ファストファッションが流行する前)と比べて6割も増えた。
そしてそれらを着る期間はというと―――なんと15年前の半分ほどの期間しか着られていない。

・繊維素材のほとんどが再生可能なのに、現実にはその85%が「ゴミ」として埋め立てor焼却されている。

 

―――要するに、これまでの自分に当てはめた場合

莫大なエネルギーを使って環境に負荷をかけて作られたお洋服を、「安いし。」と安易な気持ちで買って、結局1~2シーズンで着なくなって、「断捨離してスッキリ◎」と満足げに燃えるゴミ袋に詰めて更なる環境負荷をかける。

 

という、もう、いやもうほんとうに・・・くらぁっ・・・(倒
なんというかこう、「積極的に」気候変動に一役買っていた自分の無知さに、今再びの

ズーーーーーーーーーーーーーーーーン。(沈

 

「お母さん。まだ間に合ううちに、なんで何もしてくれなかったの?」と言われたら―――

たくさんの方から「谷口さんのYouTube見たよ!」と仰っていただけて本当に嬉しかったです。その谷口さんのYouTubeの内容で、個人的に一番

グサ――――

と突き刺さったエピソードを、ご本人の許可をいただいた上で簡単にお伝えさせてください。

 

谷口さんが海外のデモンストレーションで出会った、たった8歳の男の子。

彼は段ボールに「僕は、僕が出来ることに関しては全てやった。そう言えるために―――」というメッセージを書いて、4時間にも及ぶ活動中一度も肘を曲げることなく高々と掲げて歩いていたのだとか。

谷口さんが「どういうこと?」と声をかけたところ、彼が返した言葉は

「僕は8歳だけど、5歳と3歳の妹がいる。
もし僕がこの問題に対して何もしないでいて、妹たちがこの問題を理解した頃にはもう手遅れになっていたとしたら・・・僕は絶対にこう言われる。

『お兄ちゃん。どうしてまだ(気候変動を止めるのが)間に合ううちに、何もしてくれなかったの?』

―――と。

その時に僕は、『僕が出来ることは、全てやったんだ。』と胸を張れる人間でありたい。」

 

―――彼と同じ3歳児を家族に持つ私。しかも私は、親。

この話を聞いた瞬間、8歳の彼への尊敬と、それに引き換え40歳で「大人」で「親」の自分は一体今まで何をしていたんだ。という恥ずかしさとでもう脳みそパニック。い、い、息が・・・ぜー、はー。ぜー、はー。

いや、いやいやいや。待て待て。
呑気に呼吸困難に陥っている場合ではない。

泣いても転がっても今までのことはもう取り消せない。けれど、幸いにも今この問題を知ることが出来た。ならばあとは、知った自分がどう行動するか。それだけのこと。(と、谷口さんTubeに導かれる私。)

なのでまずは出来ることを。
一人がめちゃくちゃ頑張って100歩進むよりも、1,000人がたった一歩踏み出したらそれだけで10倍の効果があるのだから、「私ひとりがやったところで」なんてブツブツ言ってないでほんの少しでも、行動を、選択を、変えるねん!!

そう強く思ったのでした。

 

とは言えファッションを楽しまないなんて、ない。
気候危機と向き合いながらファッションを楽しむこれからの時代と、「古着」。

お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、エミッコの生き甲斐のひとつ=(疑いの余地なく)ファッションです。

ところでじゃあ私がオシャレか。というと、実は全く自信がナイ。これだけファッションの記事ばっかり書いておきながらアレですが、アイテム選びも、組み合わせも、体型も、見事にぜーーーーーんぶ自信がありません。でも!それでもファッションが生き甲斐なのは、ただただシンプルに「楽しいから」で。

人生には楽しむことも必要だし、私にとってはそれはファッション。
ファッションを楽しむことでエネルギーが湧くし、ファッションのパワーでネガティブな気持ちがポジティブに転ずることもあるし、今回だってファッションを楽しんでいた結果この問題ついて知ることができました。
そんな自分の原動力であるファッションを、「未来のため」と全て諦めてしまうのはなんかちょっと違う。
かと言って、この問題を知らなかった時と同じようにファッションと付き合っていくのは、絶対違う。

 

じゃあどうするか。

―――そう考えた時に「古着」という選択は、単に「品質×価格」のコスパ面やデザイン面の魅力だけでなく、気候危機という問題と向き合いながらファッションを楽しむべきこれからの時代に、めちゃくちゃフィットしてますやん!と(やっと)気付いたエミッコでした。遅い!

 



オンリーワンで、サステナブルで、そして多くはリーズナブル。
大人な今だからこそ!の古着のススメ。

じゃあそんな古着、いいトシになった今着るメリット(?)はというと―――

 

着まくって、お洗濯されまくったことによる「味」

たくさん着てもらって、恐らく現代より乱暴者(?)だったであろう洗濯機でガンガン洗われて、色褪せたり毛羽立ったりクッターーー!っと柔らかくなったり(例えばスウェットだったりすると、この”クッターーー!”が重ね着しやすくてサイコーなのです)。
それを「使用感」と捉えるか「味」と捉えるかは考え方次第ですが、何にせよ、新品には絶対ない「なんともイイ感じ(←語彙力問題。)」な空気を纏っているのは事実。

この「なんともイイ感じ」が、アラフォーのワードローブにこそ!めちゃくちゃ効く!と!←力説。

年齢的なものなのか、ふと気付くとなんだか保守的になっちゃってた。
―――そんなコーディネートも、何かひとつを古着にチェンジするだけですごく特別なものになるというか、奥行きが出るというか、雑誌風に言うと「(難しいテクニックなしで)こなれる!」というか。
なんだかとにかくスペシャルな佇まいに早変わりしちゃうんです。です!鼻息!

(事実、LEEでもご活躍中の憧れのスタイリストさん・エディターさん達はみなさん、ご著書や誌面で「古着も着るよ」と仰っていて。それに100人隊でも、古着をサラリと着こなされるオシャレな先輩がたくさんいらっしゃいますし!)

 

40歳を古着の世界へ導いてくれたミッキーたち。「元スウェット/現ロンT」ぐらいクッタリして味の出たスウェットと、毛玉が出来てもそれがまた愛おしいニット。

 

ちなみに!
まだまだ古着初心者の私自身が「アラフォー初心者でも取り入れやすいな」と実感してるのは、Tシャツやスウェット。

形自体に激しいトレンドがないし、新品でもわざわざ「ヴィンテージ風」に加工されていたりすることの多いアイテムなので、大人でも違和感なくトライ出来る。
しかもそのプリントといったら本当に多種多様!「これが正解」「これは不正解」なんてものはないので、単純に自分にとって身近なもののプリントを選んでも良いし、もちろんミッキーは大人にこそ絶対使える!と豪語したいし、あとは単純に「色で選ぶ」なんてのも。

 

↑ジャケ買いならぬ色買いした2枚。古着でしかない発色や色合わせ、本当に素敵なんです。どちらも3,900円くらいと買いやすいのも嬉しい。

古着屋さんも通販が当たり前、しかも返品可◎なお店も多い現代。
Tシャツやスウェットなら通販でも失敗しにくいし、価格もファストファッションと同程度~、とトテモ買いやすい。そして勿論コーデにも取り入れやすいので、「古着屋さんの店舗に足を踏み入れるのは抵抗が。」という方もぜひぜひ!ぜひ!←やっぱり力説。

 

本当に不思議なんですが、なぜか「飽きない」

まだまだ初心者なので、飽きない!と宣言するにはあまりに未熟ですが。
なんというかこう・・・「良い意味で、慣れない」と言った方がしっくり来るかもしれません。

↑ のブラウスとスカートはどちらも憧れの古着屋さん・Swell Vintageさんのものなのですが、実は昨年末、Swell Vintageさんは京都でポップアップショップをされていて。そこにお邪魔した際にオーナーのmegさんに教えていただいた、

「古着ってね、同じものを見ても、見るたびに見方が変わるんですよ。」

というこの言葉が、まさに核心をズドン。

毎日クローゼットの同じ場所にいるのに、見るたびに新しい物に見えるというか、いつまで経っても見慣れない存在感があるというか。

例えば同じスウェット1枚でも「今日はオーバーオールに合わせるのがカワイイ気がする!」とピンと来たかと思えば、その数日後には「いやいや、絶対プリーツスカート合わせが可愛いやろ。」という気持ちになったり。
なぜか日々違う「正解」に出会うので、そのたびにどんどんコーデの幅が広がって、日に日にそのお洋服とわかり合えるような、そんな感覚があるです。←友達か?

 

現代のトレンドに合わせて作られたものじゃないからこその振り幅なのか、オンリーワンゆえに既成概念に囚われずに楽しめるのか、はたまたもとの持ち主の魂と対話しているのか。

何故かはわからないけどとにかく、見慣れてワードローブに埋もれてしまうことがなくて、いつも新鮮に楽しめて、どんどん好きになる。
ということはいつまで経っても買ったばかりの頃と同じように活躍してくれるわけなので―――おぉ、最高にサステナブルなファッションの楽しみ方やないか!
とますます古着沼に沈んでいくのでした。

 

やっとコーデに辿り着きました。
謎の大きさを誇るビッグフリルシャツとオーバーオール。

気候危機と古着。ビッグなテーマ2つを無理矢理1ブログにぶっ込んだら、とんでもない長さに!(今回はもはや、文字数を公表することすら憚られるレベル。)

・・・でもせっかくふわふわちゃん&お父さんに協力してもらったので、すいません!コーデもぶっ込みます!あとちょっとだけ!お付き合いください!土下座!

 

・・・・・・わろてる・・!!!

↑さっきの置き写真に写っていたブラウスに、オーバーオールを合わせて。
実はこのブラウス、エクストラエクストラエクストラなラージサイズでして、裾をアウトするとなんと膝ちょい上まであります。
そして本当にエクストラにラージな方に向けて作られたと見えて、袖も信じられない長さ↓

でも、このなっっっがいお袖をたくしあげた時のボリューム感は、サイコー!
これも古着ならではの面白さです。

 

ちなみにこの日着ていたコートが程よいVネックだったので、首もとからフリルだけ出してみると

あら、なんだか良い感じに!

 

長過ぎるお袖も、良い具合にコートからはみ出るし。出来心でネックレスもコートの外にアウトしたり。

・・・実は私、「オリジナリティのある着こなし」を最も苦手とするタイプでして。
コーディネートのアイディアは、ひたっすら雑誌を読み漁ったりショップスタッフさんに教えてもらったり・・・と他人から学ぶ(パクる)派で、「自分で工夫する」という行為に自信が持てない人なんです。
でもなぜか・・・古着だとこうして「ちょっとだけ遊んでみようかな?」と思えるから不思議。

 

ちなみにオーバーオールは、ファーストミッキーからお世話になっているPANAMA BOYさんで4,900円!質は良いのにリーズナブル、これも古着の大きな魅力です。

 

やっぱり大好き過ぎるレースロングスカート。

運命のレーススカートに合わせたのは、Swell Vintageのmegさんご本人が「これ本当は私が着たかった!」とおっしゃるのを強奪してしまった、自慢の逸品コート。メンズライクなアウター×レース♡はテッパンの組み合わせですなあ~。

 

先日LEEのインスタライブで福田麻琴さんが紹介されていた、「お袖ポワンのビッグスウェット×レーススカート」のコーデ。
福田さんとは色が上下逆&スカートのシルエットも違うけど、私も大好きな組み合わせです。

暖かくなったら福田さんみたいに、お袖をクルクル~っとロールアップして着たいなあ♡ なんて、脳みそは既に春待ち態勢。(そういえば今朝、粕汁を作るのにお味噌を計量していたら、娘に「お母さん、それ脳みそ?」と聞かれました。わしゃ魔女か。)

 

よし。
ご存じの通り「まとめ」が苦手なので。

逃げますよ!さようなら!
過去最高の長文、最後までお付き合いいただいまして、本当に本当に本当ううううううにありがとうございました!

 

追伸。
谷口たかひささんのブログ「気候危機はファッションが原因の10%」には、今回紹介させていただいたこと以外にも沢山の「ファッションが環境に与える影響」と「私たちに出来ること」が書かれています。まずは知ることから!ということで、ご興味のある方はぜひぜひ読んでみてください~!

エミッコ

41歳/夫・娘(4歳)/料理部・美容部/人生の7割はファッションのことを考えている気がするファッションラバーです。100人隊を通して「よいものを長く愛する」ということに目覚め、また気候危機の問題を知ったこともあって、現在は“古きよきもの“である古着を今っぽくオシャレに着こなすべく日々研究中。更に今年は「今持っている服を見直し、最大限に楽しく着回す」にチャレンジ予定です。身長158cm。Instagram:@potarina

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