『二月の勝者』最新刊10巻、発売日に買っていました。累計100万部突破!!
日本テレビ系列の土曜枠でドラマ化が決まっているマンガ『二月の勝者』(コロナさえなければ2020年7月に放映される予定でした。2021年1月現在、放映開始時期未定です)。最新刊の発売を心待ちにしていました!(『二月の勝者』関連の過去記事はこちら→受験マンガ『二月の勝者』が熱い!!&教育革命2020/我が家の通塾のリアル&中学受験マンガ『二月の勝者』8巻/『二月の勝者』9巻感想&塾の夏期講習のことなど)
前巻9巻では、塾の保護者会で黒木先生が、入試直前期に少なくとも3回やって来る、保護者側の精神的クライシスについて今から話します!というところで終わりました(背表紙にも同様の説明が書かれています)。もう気になって気になって…。物語も入試本番直前で佳境に入っています。各家庭がそれぞれに頑張ってて、それぞれに健気で…思わずホロリとする場面多々。切羽詰まった状況がリアルに伝わって来ます。みんなみんな合格してほしい!ちなみにシリーズ累計100万分突破したそうです。昨今の教育改革に伴いますます中学受験への関心が高まっているのでしょうか。
もっと早くに読んでいれば…!!唯一無二の中学受験ドキュメンタリー『下剋上受験』
桜井信一『下剋上受験 両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した』(産経新聞出版/平成28年12月発行)(平成26年7月刊の単行本の文庫化されたもの)を読みました。
本の題名だけは知っていた『下剋上受験』。副題が、「両親は中卒 それでも娘は最難関中学を目指した!」とあって、「目指した」という言い回しに、なんとなくハッピーエンドではないのかな…と読むのを敬遠していたところがありました。いつもの図書館で見かけて、何気なく手に取って読み始めたところ…。もう、ものすっごーーく面白くて!!!借りたのは文庫本で全405ページあるのですが、一気に読んでしまいました。毎日会うママ友さんにもオススメしてしまったほど。そのママ友さんも「面白すぎて3日で読んでしまった」と!(7年前初刊なので、今さら感あってすみません。)
ところどころ自虐ネタが出て来るのですが、メインはもちろんそこではなく、進学塾に行かずして娘の佳織ちゃんとゼロから一緒に受験勉強を併走した筆者だからこそ書ける、唯一無二のドキュメンタリーなんです。たとえ「中学受験は結局は親のエゴなんじゃないか…」とか、「これっていわゆる教育虐待なんじゃないか」などの迷いがあっても、この本を読めばそんな考えも全て吹き飛んで、「これで良いんだ!」とスッキリ割り切れて前に進めます!親が子どもに色々してあげられるのって、実は小学校時代までなんだ!と改めて気付かされました。
自身のことを「中卒」と自虐しているけれど、卓越した文章力・構成力、解りやすい比喩表現、徹底した分析能力・観察眼・洞察力…きっと読んだ人なら誰もが感じる筈、「タダ者ではない」と。自分を流路工事の人柱に喩えたり、俺は二酸化マンガン(触媒)で構わないという自己犠牲の精神と、ひたすら溢れんばかりの佳織ちゃんへの愛には胸を打たれます…!
筆者の凄さの1つは、子どものつまづき一つひとつに敏感で的確なこと。たとえば計算は演習量が大事と一般的に言うけれど、この本を読んでいたら計算も「数の表情」を読むのが如何に大事か、単純に筆算するとタイムロス…ということを初めて認識!(「数の表情」が何たるかは是非本書でご確認ください◎)当時小学生で大手進学塾に通塾していた自分に教えてあげたい。当時塾ではそんなことまでは教えてくれなかった。なぜなら膨大なカリキュラムを決められた時間内に進めなきゃならないから、計算テクニックにまで時間が割けなかったんでしょうね。たかが計算、されど計算。筆者は「数の表情」や「数との接し方」を初めて知ることで、「たかが計算に初めて感動」し、感動のあまり佳織ちゃんに隠れてトイレで涙まで流したというのです。ただただ、勉強中の子どもの隣にくっついて、「分からない」と言われたら教えて、終わったらマル付けをするだけが親の役目じゃない。こういう、塾では教えてくれない大前提の部分の気付きまで与えてあげないといけないんだと痛感しました。そんなことも知らずに当時ひたすら筆算ばかりしていた小学生の自分、計算は「苦行」でしかなかったなぁ…。数の表情に気づくことが出来てさえいれば、苦行が苦行じゃなくなるというのに。当時いつまでも気づかなかったし、閃きもしませんでした。
中学受験の勉強内容について一切予備知識のなかった筆者だからこそ、「大人だと概念で分かるのに子どもだと理解しにくい」ポイントも、佳織ちゃんと一緒に立ち止まって考えることが出来て、「どうすれば分かりやすく説明出来るかな」と、とことん突き詰めることが出来たのだと思います。たとえば私は小学校時代に多少中学受験の知識があるので、筆者のような視点を持つことは到底出来ません。旅人算に出て来る相対速度や仕事算の仕事量にいちいち疑問を呈することもありません。数々の合格実績がある凄腕家庭教師も、スーパーカリスマ塾講師も、これと同じ本は書けないでしょう。5年生の夏休みから、毎日限界まで親子で挑戦した赤裸々な記録。娘の佳織ちゃんがまた、ものすごく良い子で…!巻末には、佳織ちゃんからのメッセージも収録されています。本書は中学受験ゴリ押しの本ではなく、中学受験など全く考えていなくても、あらゆる世代の方にとって、きっと人生観が変わるきっかけになる本じゃないかと思います!
夫婦で『下剋上受験』にハマリ、ドラマもTSUTAYAで借りて全話視聴
TSUTAYAプレミアムに加入しているのですが、このドラマは動画配信の対象外で…。TSUTAYA店舗でせっせとDVDを借りて全話視聴しました。(受験戦争真っ只中の今の時期、借りられていることが多くて…やっと先日最終話DVDが借りられました!)2017年放送のドラマです。
もう、第1話から最終話まで、なんでもないところで泣けて泣けて仕方がなかったです…!(お蔭で良い涙活になりました…笑)エビングハウスの忘却曲線の部分なんてどうやって表現するのだろう…と思っていたら、高学歴後輩君が説明してくれたり、本では登場しなかった桜井パパのお父さんが出て来たり、同じ志望校を目指す同志の女の子が超お金持ちのお嬢様だったり…とドラマオリジナルの肉付けも楽しくて、とてもよく構成が練られている!という印象でした。あと、佳織ちゃんのママ役が深キョンというのはちょっと可愛すぎる気もしましたが、原作での奥さんの記述があまりにも小馬鹿にしていて酷いので…、深キョンのキャスティングで救われた気もします。緊急事態宣言発令中のStayHomeにちょうど楽しめるエンタメでした。
いよいよ明日から2月!受験生の皆さんが実力を充分に発揮できて、志望校に合格できますように。
TB - はな
主婦 / 神奈川県 / LEE100人隊トップブロガー
41歳/夫・息子(13歳・10歳)・娘(8歳)/手づくり部・料理部・美容部/大雑把な山羊座のO型。好きなものは器、アメリカンヴィンテージ、宝塚歌劇、マンガ、ミナペルホネン、オールドマンズテーラー、GU、ユニクロなど。インテリア・ファッションなどLEEで勉強中。両実家とも遠方で3人の子育てに日々奮闘。ドタバタと過ぎて行く日々の中でも「今」を大切に、小さな幸せを拾い集めながら成長して行きたいです。
この記事へのコメント( 2 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。
TB はな