11月も半ばですが、わたしが住む福岡はまだまだ日中は暖かく、薄手のニット一枚で十分なくらいの陽気です。
これくらいが一番過ごしやすい。
ガラス越しに紅葉を眺めながら今日もお茶とおやつ、そして本。
読書の秋、なので読みたい本が目白押し。
先日のLEEのオンラインパーティーで、コウケンテツさんのキッチンでのコーナーがありましたが、その時にも紹介されていたエッセイ、『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』。
タイトルを見てどきっとしました。
わたし自身、料理はずっと飽きることのない大好きな趣味であり、趣味が高じて仕事にもなり、普段の家族のごはん作りも楽しくてこれからもずっと学びながら新しいチャレンジもし続けたいと思っています。
そんなわたしですが、仕事が忙しかったり、ほかにやるべきことなどがあり時間に追われるような日々を送る中では辛くなることがあります。
まさにここ最近はそんな感じで、心身疲弊していました。
そんな時にタイムリーに出会った本。
読むと、コウケンテツさんでもこんなふうに感じることがあるんだ、とホッとしたり、救われたり。
世の中のたくさんの同じような気持ちの方々、
育児に家事に追われる中でも、子どもに手作りの栄養のあるものを食べさせてあげなければ、と思うお母さんや、仕事と家事の両立の狭間で料理を一手に引き受けている奥さんなど、男性女性に限らず、既婚未婚も限らず、ちゃんと作って食べなくては!と思って苦しんでいる人に、大丈夫だよ、と背中をポンポンしてもらえるような本でした。
レシピも載っています。
そして表紙の100%オレンジさんのイラストも素敵で、飾っておいて、ふとしたときに手に取りたくなるような本でした。
一田憲子さんの最新刊、『ムカついても、やっぱり夫婦で生きていく』、一田さんの本は出たらもれなく買っているわたし、nomちゃんのクリップを見てすぐ買いに走りました。
7人の女性に、夫婦の在り方について取材したものを一田さんの視点も織り交ぜながら紹介されています。
皆さんそれぞれに夫婦のかたちを違う目線でお話しされていて、いろんな面で参考になります。
我が家は家族みんなの本を一箇所の大きな本のクローゼットに収納しているのですが、背表紙だけみると夫がびっくりするかもな、と、とりあえずわたしのクローゼットにしまっています。(笑)
三浦しおんさんの『マナーはいらない』はエッセイですが、小説の書き方の指南書でもあるおもしろい本です。
実は今日買ったばかりで、まだ初めしか読んでいませんが既に爆笑の嵐です。
文を綴るのが好きなのと、三浦しおんさんの本が好きなので買ってみました。
今日はゆっくり読み進めようと思います。
そしてLEE12月号。
ファッションページはもちろん、ムラヨシマサユキさんと蛯原友里さんのおやつのページ、若山曜子さんのグラタン皿の料理ページ、付録は豪華すぎるコウケンテツさんのレシピ冊子、と食いしん坊のわたしにはたまらない今月号♡
個人的にはスマートウォッチが気になっていたタイミングだったので、特集を真剣に読みました。
LEEを読みながらの今日のおやつは、芋屋金次郎の芋けんぴと干し柿。
ヘルシーなおやつだから、と思うだけでいくらでも食べて良い気がして、かえって危険です。
一保堂のほうじ茶とともに、いただきます。
ちなみに、少し前にクリップであげた、焼き菓子用にと買ったガラスのキャニスター、今日は干し柿を入れてみたらなかなかいい感じでうれしくなりました。
ここ一月ほど、仕事が大変忙しくなり、加えてプライベートでもいろんなイレギュラーが重なり、時間的にも精神的にも余裕がない状況が続きました。
立ち止まるわけにもいかないし、ダウンしている暇もないため、ひたすら朝起きてごはん食べてできる範囲の家事をして仕事に出かけ、帰宅したらごはん作って食べてちょっと休憩してお風呂入って寝る、を繰り返しました。
週末は溜まった用事や買い物で1日終わってしまい、あと1日は平日のために作り置きや食材の下拵えをして終わる感じ。
誰かと会ったり出かけたりする時間も気力もなかったけれど、それでもごくたまに友人と会っておしゃべりすると元気になれました。
たまにSNSを覗くと、季節の果物で美しくおいしそうなお菓子を作っている投稿や、うっとりするようなごちそうがテーブルにいっぱい!みたいなランチの投稿があったりして、ああおいしそう、素敵だなぁと思いながらも、そんなことから自分が遠く離れているような気がして悲しくなったり。
そこでふと立ち止まり考えた。
なぜ悲しくなったり気持ちがすさむのか?
その答えは、わたしが状況に応じてうまく自分自身に折り合いがつけられないから、でした。
今はイレギュラーに激務で、一時的に余裕がないだけなのに、
焼き菓子が作れないな、とか、ジャムがなくなったのにジャムを煮る時間がないな、とか
夕食もいつもより一品少ない日やワンプレートの日が増えたりすることに、勝手に自分で焦ったり、すさんだ生活、、、と落ち込んでさらに自分を追い詰めていたり。
コウケンテツさんのエッセイにも似たことが書かれていましたが、
わたしは、ねばならない、と思い込むあまり、自分で自分を追い込んで苦しめていました。
作れない日は外食でもいいし、ジャム作れなかったらこの機にネットで贅沢なおいしいジャムを買ってもいい、たまには冷凍食品とかチンして食べる日もあってもよいのに、
いつもの暮らしと少しでも違うと、なんだか丁寧に暮らせてない!みたいな変な焦りにとらわれていたのです。
自分のご機嫌は自分で取るしかないし、
自分を追い込んで悲しくさせるのも、
まっ、いっかー!と無理矢理にでも気持ちを切り替えて気楽にするのも自分次第。
実際、冷凍食品の夜ごはんだって今時はびっくりするほどおいしかったことも発見でしたし、息子においては逆に喜んでいたくらい(笑)。
毎朝ポタージュ作って飲んでいたけど、それもできなくなっていた頃、いただきもののフリーズドライのスープ飲んでみたらおいしかったし。
逆に料理をしない日は時間ができて、気晴らしに貯まっていた録画ドラマをまとめて見て、久しぶりにゆっくりお風呂で本を読んだらすごくリフレッシュできた。
いい大人になった今でも、しょっちゅう些細なことでつまずいたり凹んだりしているわたしですが、失敗しながら改善点を見つけて、暮らしの中でうまく折り合いをつけながら、できるだけ機嫌良く毎日を送れますように。というのが日々の願い。
TB - あき
会社員・料理教室主宰 / 福岡県 / LEE100人隊トップブロガー
49歳/夫・息子(24歳)・猫/手づくり部・料理部/インテリアコーディネーター、ジュニアベジタブル&フルーツマイスター。料理と、そのまわりの空間づくりと、インテリアが好き。季節を感じながら、料理をして盛り付けてしつらえて。いただきますと食べることがなによりの幸せだと思っています。おしゃれすること、本を読むことも好きです。生まれも育ちも生粋の関西人ですが、福岡に住んでもう15年以上が過ぎました。日々の暮らしを丁寧に楽しく。よろしくお願いします。
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TB あき