秋の夜長に…オススメのエッセイを紹介します。
その前に自分の免許に関するエピソードを。
私の中型二輪の免許取得の話
高校生の時のアルバイト先に、ビックスクーターを乗りこなすかっこいい女性の先輩(今の自分と同じくらい年齢の人)がいました。
たまに、家までバイクで送ってくれたり、休みの日に高速道路を通って美味しいラーメンを一緒に食べに行ったり。
「私もいつか自分で運転してみたい!」と思い、憧れていました。
また、私の実家には車がなく、車を運転する現実味が湧かなかったこともあり、
19歳の時にバイトでお金を貯めたら、「バイクなら自分で買えるかも!」と、中型二輪の免許を取るため、大学近くの教習所へ通うことにしました。
いざ、教習所へ行ってみると周りは男性ばかりで(女性は一人もいなかった…)、先生はたまに親父ギャグをかますけど、基本、厳しい…。
果たして無事に取得できるのか不安になったり。S字で転倒して、車体を持ち上げるのが大変だったり…。
教習について行くだけで必死でしたが、何とか取得することができました。
でも結局、バイト代は海外旅行に使ってしまい、原付バイクを買うことに。
八王子の山の中の大学と、最寄り駅を往復するのに使っていました。
4年生になり、ほとんどキャンパスに行かなくなったので、実家に原付を置こうと、八王子の山の中から、青梅街道や中山道を通って、板橋の実家まで運転してきたのですが、
都心の道路が複雑怪奇で何度もくじけそうになりました…。
なので、実家周辺で運転できる気がせず、乗らずじまいになり、最終的には人に譲ってしまい、それから10年以上、運転していません。
近い将来、郊外に引っ越して車を運転する機会がありそうなので、
あわよくば、育休中に車の免許を取りたいと考えていて、興味のあるタイトルだったので、手に取りました。
(前振りが長くなりました…すみません)
「島へ免許を取りに行く」星野博美 著
筆者はエッセイスト・星野博美さん。
星野さんが40代半ばで人間関係に疲れ、
愛猫を無くしたり、人生のどん底に陥った時に、「何か新しいことに挑戦して、余計なことをくよくよ考える暇なく、クタクタに疲れたい!」と考え、車の免許の取得を目指して、九州の五島列島の自動車学校に通った話です。
(「自動車学校」と「教習所」って、微妙に違いがあります。詳しくは本書で!)
自動車学校では、自分の一回りもふた回りも下の若者たちと関わったり、親切な先生や島の人とのエピソードが散りばめられています。
反射神経の良い若い人たちが次々と“みきわめ”をもらう中、自分だけが取り残されて、「車の運転に向いていないのでは」と悩んだり。
車の教習に悪戦苦闘する姿に、とても親近感が湧きました。
お父さんと都会の運転を練習するエピソードもほっこりしました。
新しいことをするのに、ワクワクはするけど、スランプに陥ったり、もがき苦しんで発見があり、それを乗り越えるとまた楽しくなる。
いろんな物事に通じるところがあり、
ニッチなタイトルですが、実に普遍的なテーマの本でした。
巻末の高橋源一郎さんの解説も面白く、一気に読んでしまいました。
育休中に免許取得…したい
このエッセイを読んで、多彩な自動車学校に興味が湧き、調べてみました。
地方に、免許合宿という形で、未就学児の子供と入校できる自動車学校がいくつかあり、びっくりしました。時代は進んでるー!
合宿でなくても、都内に教習中に子供を託児してもらえる教習所もあったり、
子育てに余裕ができたら、車の免許を取るのも楽しいかも…と思いました。
(ヒーヒー言いながら通うことになりそうですが…)
TB - おゆう
事務 / 東京都 / LEE100人隊トップブロガー
38歳/夫・息子(7歳)・娘(3歳)/手づくり部・料理部・美容部/小学生男子とおてんば娘のワーママです。子どもたちとのお出かけからエンタメ記事(特にテレビドラマが好き)まで幅広く書いています。生活の役に立つモノやハックのシェアしたがり屋。ファッションも大好き。LEEを参考に、平日は通勤でキレイめコーデ、休日はカジュアルコーデを楽しんでいます。LEEマルシェをのぞくのが日課です。身長158cm。2024年は推し活も励みたい!
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TB おゆう