やっと日の目を見ることになった、趣味のレザーケアコーナー(コーナーなの?)。
通常の投稿より、更に数十倍増しのカロリーでお届けします。
もしも、ご興味のある(もしくは、眠れなくてお困りの)方がいらっしゃったら・・・お付き合いいただければ幸いです。
革製品をケアする理由
人のお肌をケアするように、「動物のお肌」である革製品にもスキンケアが必要。
乾燥しているお肌は、あかぎれやささくれのような「傷」が出来やすい。
逆にいつもハンドクリームを塗ってきちんと保湿している手は、ちょっとのことじゃ、あかぎれなんて出来まへん。
革製品もこれと同じことで。
きちんと水分・油分を与えてあげると傷や汚れがつきにくくなるし、汚れても落としやすかったり。ちょこっとのケアで、お気に入りをうんと美しく、長く使うことが出来るわけです。
―――とは言え、何から揃えれば良いんだか。
と、私も最初全くわからず。
あれこれ揃えるとマニアっぽくてカッコイイですが(笑)コストもかかるし。
というわけで今回は、「まずは、これさえあれば!」のグッズ達と、そのグッズ達でお手入れ出来るアイテムについて、長々と(←最初に宣言)喋ります。
今回の「これさえあれば!」グッズをご紹介。
今回は、ツヤのあるタイプの表革をケア。
なのでローションはツヤの出るものを使いますが、それ以外のグッズはツヤとか関係なく表革の製品全般に広-ーく使えます。持ってて損なし!の万能選手。←実演販売のおっさんみたいになってきました。
靴に限らず、レザーのバッグやお洋服も。
靴ぐらいの面積なら、慣れればお時間10分もいただきませぬ。
ではでは、左からご紹介。
M.MOWBRAY ステインリムーバー
レザーの汚れ落としクリーナー。人間なら「メイク落とし&洗顔(W洗顔不要タイプ)」。
これはとにかく、絶対使う!必携アイテム。
M.MOWBRAY クリームエッセンシャル
保革・保湿・ツヤ出しのローション。人間のスキンケアの「保湿」にあたる部分です。
ローションはクリームより伸びがいいので、面積が広いバッグ・お洋服のケアにも◎
こちらもめっっっちゃくちゃ使えます。
※ただし、マットな質感の革に使うと変にテカってしまいまして。マットな革用にはまた今度、別のオススメクリームをご紹介させてください!
馬毛のブラシ(汚れ落とし用)
特に靴のケアに必須なのが、ブラッシングで汚れを掻き出して落とす作業。
人の顔面にブラッシングはしませんが・・・ちびっこがハッピーターン食べた後に、口の周りについた粉を払い落としてあげる母のハンカチのような存在です。
いきなりたくさん揃えるのは抵抗あるなあ。という方は、まずはこの工程に布を使ってみても。(私もケチってミニサイズ使用。ちょっと使いにくい。)
馬毛or豚毛のブラシ(磨き用)
こちらはローション・クリーム等を塗った後に磨く用。
ブラシで磨くだけで、見違えるほどツヤっっツヤに!
この工程だけはどう頑張っても人間の肌に例えられませんが、レザーケアには欠かせません。なにせ、「靴磨き」というくらいで。
私は汚れ落とし用と同じ馬毛のものを使ってますが、豚毛が良いという話も。
ちなみに、このグッズでケア出来ないレザー達は。
先述の「表革でもマットなもの」の他、スエード・ヌバックなどの起毛した革・エナメル・爬虫類の革・ヌメ革・・・などはそれぞれ別のケア方法やグッズがあります。
また今後、ご紹介出来れば!
ここまで辿り着いてくださって・・・本当にありがとうございます。涙
やっと、ケア始めます。ぜー。はー。
ハッピーターンの粉(汚れ)を掻き出して落とします
レザーケア、全然しない!という方からよく聞いたのが「え。こんな硬いブラシでこすったら・・・傷、つきませんの?」というお声。
大丈夫。人間の肌には硬く感じる馬毛ですが、レザーケア界では柔らかい部類です。
遠慮なくブラッシングして、汚れを落としてあげてください。
メイク落とし&洗顔で、お肌をすっぴんに
ステインリムーバーを使って、お肌をすっぴんに戻します。
ボトルをよく振ってから、柔らかい布(ネル素材とか相性◎)に染み込ませます。そしてクルクル~っと円を描くように優しく拭き拭き。
このステインリムーバー、「洗顔」にプラスして「メイク落とし」の役割も担っているので、汚れだけでなく以前塗ったクリームなども落としてくれます。
全体にちょっとマットになったら完了。それが革のすっぴん状態です。
保湿。一旦ツヤが消え去りますが、大丈夫。
続いて、クリームエッセンシャルで保湿を。
こちらも布に取って(リムーバーのついていない、新しい面で)、クルクル馴染ませます。
ローションが革に染み込んでなくなってしまったら、また布に出してクルクル。
乾燥している革ほど、ローションをごくごく飲み込んで(染み込んで)行きます。
それを見ると、「ぎゃー!喉、乾いてましたよね・・・ケア、怠ってすいません・・・」と少々申し訳ない気持ちになる私。
ちなみに靴やバッグに多い「水ジミ」も、乾燥していたところに水(雨とか)がやって来たことによって、革が
「あ、水だ♡ 喉めっちゃ乾いててん!ごくごく!」
と一気に水分を吸い取ってしまって出来るもの(T-T)
日頃から水分・油分を補給してあげれていれば、むしろ水を弾いてくれるのでかなーーり防げます。
そして。ローションが乾いてくると、コペっとしたマットな姿に変身。←写真右側のフリンジあたり、もう変身してます。
初めてシューケアをした時の私は、「つ、ツヤ出しどころか・・・ツヤ、消え去りましたけど!」とまあまあ焦りました。が、これはローションが革に染み込んだ合図。
この後ブラシで磨くと、さっきまでのコペコペが嘘のようにうるツヤのお肌になります。
気合いを入れて、ブラシでシャカシャカ!
しっかりブラシを握りしめて。
シャカシャカシャカシャカー!と、そこそこ速く、そして大きくブラシを動かしながら磨きます。
ローションが伸びて全体に行き渡り、突如として「ほ、ほんまに!?」なツヤが出現。
細かい部分まで念入りに、全体にツヤが出たら完了!
磨き終わり。トウの部分とか、私がうっすら映り込んでるほどのうるツヤ具合!
最後に乾拭きを
最後は、布で全体を乾拭き。
私はトップ画左の、鍋つかみのような手袋型のクロスを使っていますが、普通に柔らかい布でも大丈夫です。
―――お疲れ様でした!これで全行程、終了です!
バンザーイ!
やっと終わったー!\(^o^)/←ケアが、ではなく、この記事が。
あっ、ちなみに。
私が実際使ってるもので話を進めまくって来ましたが、メーカーやブランドに関わらず、同様の効果があるものなら同じように使えます。お手持ちのグッズがあれば、ぜひお試しください。
と言い残して!
これ以上長くなったらなんかほんまにアカンと思う!私、去ります!
まさかの最後までお付き合いくださった方―――もしいらっしゃいましたら、本当にありがとうございました!というか、すみませんでした・・・!(またもスライディング土下座
エミッコ
41歳/夫・娘(4歳)/料理部・美容部/人生の7割はファッションのことを考えている気がするファッションラバーです。100人隊を通して「よいものを長く愛する」ということに目覚め、また気候危機の問題を知ったこともあって、現在は“古きよきもの“である古着を今っぽくオシャレに着こなすべく日々研究中。更に今年は「今持っている服を見直し、最大限に楽しく着回す」にチャレンジ予定です。身長158cm。Instagram:@potarina
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カヨ