シンガポールからこんにちは! azusaです。
来月からシンガポールのオフィスで復職することになり色々やりたいことが山積みで気ばかり焦っていたけれど、結局、朝から1歳になる次男と一緒にまったりできる時間に幸せを感じています。(でも、そろそろ動かねば!)
日本にいた時もフルタイムで働いていたことや、ポジション新設で仕事量がまだ見えない状況のため時短勤務申請はしない予定です。ただ、我が家には小学2年生と1歳の子供がいて、頭を悩ませたのが小学生長男の放課後の過ごし方。
幸い、平日は送迎付きの習いごとを駆使して対応できそうですが、小学校は振替休日があったり早帰り日があったりとイレギュラーな下校時間が多々ある状況。。その度にベビーシッターさんの手配も大変そうだし会社を休めるかもまだわからないし(主人に至っては戦力外)、更には、1歳次男の保育園も待機中ですぐに入れそうな状況ではなかったため、思い切ってフィリピン人の住み込みメイドさんに来てもらうことにしました。
住み込みメイドさんが主流なシンガポール
共働き率が84%のシンガポール。シンガポール政府は1978年に女性の労働人口増加を目的に外国人メイド計画を立上げて、 その当時で約 5,000 人だったメイドさんの数が2019 年6月には約25万5000人にまで達しているみたいです。
シンガポールの産休は4か月(外国人は3か月)と短く、その短い産休と共働きを両立させてくれているのが、何といってもメイドさん。私の周りの共働き家庭では、ほぼメイドさんを雇っています。
メイドさんが安価に雇えるシンガポール
物価が高いシンガポールだけれど、近隣諸国の平均賃金はかなり安いため、それらの国から来ているメイドさんを安く雇用することができます。英語がほとんど話せないミャンマー人のメイドさんの給与は安かったり、英語が得意でホスピタリティの高いフィリピン人のメイドさんの給与は高く設定されていたりと出身国やその人のスキルや経験で給与が決定されているみたいです。
月の給与は大体600~800ドル(契約更新のたびに給料は上がるので長く同じ家庭にいる場合はそれ以上も)とシンガポール政府に収めるメイド雇用税が月300ドル。その他に、食事代、日用品代や携帯代など合わせると、我が家の場合は月1200ドル(約10万円)の出費となっています。 (※メイド雇用税は、16歳未満の子供や67歳以上の高齢者のいるシンガポーリアン家庭では60ドル。外国人には割引は適用されず、更に年々増加傾向にあるようです)
また、雇用時の初期費用(エージェント費用、保険代など)や契約更新時(2年ごと)には母国への帰省の往復航空券代と有給休暇分の給与も雇い主負担です。
それでも、ベビーシッターさんにお願いすることを考えると断然安価であることは変わらないし、何よりもその時々の予定に合わせてベビーシッターさん探しをしなくてよいのが本当に心強いです。
家事育児のスキルが高いフィリピン人のメイドさん
我が家に来てもらっているのは、シンガポールでのメイド経験があったフィリピン人。結婚のためにフィリピンに戻り、子供が少し大きくなったので子供の学費のためにシンガポールでまた働くことを希望されていた方でした。
ホスピタリティも高く英語スピーカーであるフィリピン人ですが良くないことも聞くことが多く、最初、フィリピン人のメイドさんは希望していませんでした。ただ、友達の家庭に居たフィリピン人のメイドさんがとても良さそうだったこともあり、そのエージェントを紹介してもらいSkype面談を行って今来ていただいているメイドさんに来てもらうことになりました!
次男のお世話をメインにお願いしているため、家事は出来る範囲でよいことを伝えているのですが、次男をあやしながらテキパキと部屋を片付けてくれていたり、台所は常にピカピカだったり、ちょこちょこ片づけや掃除で部屋を負担なくきれいを保てることを実践してる姿につい尊敬のまなざしを向けてしまっています! (私は、長男や次男の相手で手いっぱいで、つい色々と後回しにしてしまったり見なかったことにしてしまいがちで、後からの片付けが散々な状況だったので…)
更に、嬉しい誤算は歌や絵本の読み聞かせがとっても上手なこと! 長男も積極的に英語を使うようになったり、「これは英語やフィリピン語(タガログ語)では何というの?}と聞いてきたり、彼女がいてくれることで我が家の子供たちにもとても良い影響を与えてくれています。
土曜日でも早起きな2人。メイドさんが片付けをしてくれているその横からおもちゃが広がっていく・・
やっぱり気苦労は絶えない?! そんなことはなかった我が家のメイドさんとの生活
気軽にメイドさん雇用ができるシンガポールだけれど、すぐに踏み切れなかったのが24時間他人と一緒に生活をするということ。
1か月経ってみて感じるのは、意外にもプライベート空間も保てています!
我が家の場合、2畳くらいのシェルター(倉庫)を空っぽにして、メイドさん用のベッド、クローゼット、チェスト、扇風機などを置いて彼女専用の部屋にしています。天井も高く空気穴があり、床は白タイルで壁もペンキで塗りなおしてもらったばかりな上、独立した台所に隣接されているので窓を開ければ風通りもよく、電源プラグや電話線もあり、片付いた倉庫を見ながらメイドさんがいなかったら私の書斎スペースにしたいなと思ってしまったくらい意外にも快適です。
また、シンガポールでは、お風呂とトイレが2つずつ以上ある部屋が一般的で、メイドさんにはリビングにあるお風呂とトイレを利用してもらうことでお互い気兼ねなく利用でき、次男のお昼寝中や主人の帰宅時に特に何もすることがない時は、何も言わずとも自室に戻り休息していたり家族と電話していたりしてくれるのでこちらも気分的に楽です。(毎回、休憩していていいよと伝えなければならないのも意外としんどいので)
メインの掃除はロボット掃除機! メイドさに来てもらうまで、どんなに彼に助けられてもらったことか。今でも現役バリバリです!
工夫というものではないけれど私が意図的にしたことは、メイドさんに片付けてもらわない部屋を作ったことです。書斎(長男はなぜか事務室と呼ぶ)だけは自分たちで片付けることを伝えて掃除はしてもらっていないので、朝から仕事復帰に向けてのPC作業時にもメイドさんの掃除の邪魔にならないかなと気にせずとも集中できるし、何より、次男が夜中に頻繁に起きて朝から寝不足でしんどい時などは、一人書斎にこもり(次男から)私の気配を消すことができるので助かっています! 復帰時には、この部屋でテレワークもするつもりでいます。
また、次男には危ない長男のおもちゃ(レゴやビー玉など)をこの部屋に置くようにしているので、メイドさんにとってもやりやすいかなと思っています。
日中はリビングをプレイエリアに。こちらは、先月開催されたナイトF1開催時に購入したフェラーリのおもちゃ。音も大迫力!!
メイドさんが来てくれて困った面も
それでも、最初の2週間は結構しんどかったです。
家庭によってはハウスルールを初日に紙で取り交わしているところもあると聞いたけれど、我が家の場合は私の仕事復帰まで1か月以上時間がありお互いにやりやすい方法をその都度確かめ合うようにしていけたらと思ったので作成しておらず(本音を言うとリスト化するのが面倒だったりも)、メイドさんが来てくれたけれど何事も伝えながら一緒にやっていったので家事育児労力は2倍になったはずなのに私の仕事量は変わらない(むしろ増えた)という状況が続き、見えない疲れが溜まっていたようでした。。
更には、今までは次男を抱っこしながら寝ている間に通っていたチャイナタウンの足つぼも遠のきがちになったり。。
気が付くと下着1枚にされてしまっていた次男。冷房も効いている室内だしお腹を冷やさないようにズボンは履かせてもらうようお願いしました。。
それでも、お互い慣れてきて彼女になら次男を安心して任せられると感じてからは気軽に外出もできるようになったのですが、一つだけ困ったことがあります。
それは、主人が本当に何もしなくなってしまったこと。。。
確かに、家事育児をお願いするためにメイドさんを雇ったわけではあるけれど、彼女にすべてをお願いできるわけではないので、私の家事育児の負担分は軽減されたといっても一番重たい長男の勉強をみるという役割は私に重くのしかかってきています。。
平日ほぼ通っている習い事や塾の宿題もあるのに、主人の帰宅時間は早い日でも狙ったかのように子供たちの就寝時間である20時半。その時間から宿題をさせることはできないしと結局私が見ることに。更には、日々の献立も考えないといけないし、私が留守中の次男やメイドさんのお昼ご飯や長男の小学校行事の把握や日々の持ち物、習い事のスケジュール管理や日用品のストックや、、、(保育園が始まれば次男のスケジュール把握も)と、何だか考えることがいっぱい。
そんな主人には食器を下げることと朝長男と一緒に小学校の準備をするようにお願いしています。(少なすぎと感じないでもないけれど、、それでも、主人に小学校準備を任せると今のところ必ず漏れがあって不安です)
既にこんな状況なので、まだ先のことだけれど、いつか東京に戻った際に共働きをする日が不安でなりません。。。
5人のフィリピン人のメイドさんによるレピシ本
トップ画に掲載した本は、5人の料理好きなフィリピン人のメイドさんによるレシピ本。
それまで国籍異なる11か国の32家庭で働いてきた経験からなる素敵な料理が満載!! どれも簡単に取り組めそうだし、とっても美味しそうと我が家にやってきたメイドさんと一緒に本屋さんに料理本を選びに行った際に買ってみました。
我が家のメイドさんも料理が好きみたいで、たまに夕ご飯作りもお願いしています。そんな時は、こちらからフィリピン料理をリクエストしたりも。
フィリピン料理のアドボ。甘酸っぱくて美味しかったです。
まだメイドさんが来て1か月しか経っていないのですが、すでにメイドさんがいない生活が考えられません!
日本で共働きをしていた時も、親は遠方(更に介護もあり)で頼めず、ベビーシッターや送迎付きの家庭教師や家事をしてくれるヘルパーさん、更には病気時には必ず駆けつけてくれるベビーシッターさんにお願いしていたので、家事育児をアウトソースすることに抵抗が少なかったということもあるけれど、更に住み込みだと事前に日にちや時間の調整が必要ないので、心理的にもかなり楽になりました!
長男を出産してから7年。
ずっと自分一人の時間ができたら何をしようかと色々妄想を膨らませてきたけれど、いざ一人の時間ができると気ばかり焦って何もできていないような・・
それでも、少し丁寧に夕ご飯を作る時間が取れるようになったので料理部の投稿も増やしていければと思っています(すでに幽霊部員気味なので切実です!)。
azusa
41歳/夫・息子(9歳・2歳)/手づくり部・料理部・美容部/2回目のシンガポール赴任を経て来春から東京での生活を予定しています。元気溢れる子どもたちに負けないよう、ヘルシー美人を目指しプライベートではホリスティックヘルスアドバイザーの資格を活かしながらヘルシーな食生活を取り入れています。Instagram:@s_azusa
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