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暮らし発見

平和を考える月

  • ORI

2019.06.30

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6月の沖縄。

去る6月23日は沖縄県が制定している慰霊の日。
沖縄戦が終結したとされる日です。

兵庫県で育った私は幼い頃に祖父母の戦争の話を聞いたり、
修学旅行は広島を訪れ、
平和学習をしたこと、被爆された方のお話を伺ったこと、
昨日のことのように思い出します。

様々なことを調べ学習しましたが、
沖縄に住んで知ることわかることが沢山あります。
テレビや新聞で報道されていることだけではなく、色々な声があります。

こちらに住んで知ったことの一つ、先に述べた慰霊の日。
この日は沖縄県の県庁や市役所をはじめ、
学校も休みとなり、休日となります。
休日という自分の生活に関わりが出ることで、
この月に平和について改めて深く考えるようになりました。
出産してすぐに沖縄へ移住したので、
子どもを持つことでさらに考える機会が増えたり見方の変化もあったかもしれません。

今なお残る、あらゆる問題。
それぞれの歴史や立場があり、簡単に解決できる問題ではありませんが、
願うことは、平和です。

6月初旬、長男が通う小学校のクラスで絵本の読み聞かせボランティアに参加してきました。
読んだのはこちらの本です。


「へいわってすてきだね」 詩 安里有生  画 長谷川義史
2013年6月23日沖縄平和祈念公園の追悼式で当時小学校1年生の安里さんが朗読した詩。
この映像を見て絵本作家の長谷川義史さんが平和の願いを込めて描かれています。

長谷川さんは関西の番組で散歩をしながら町の風景をスケッチするというコーナーに出演されています。
実家の両親が大ファンで私も帰省したら録画されているその番組を息子たちと見るのが楽しみでした。
昨年、室井滋さんと長谷川義史さんで組まれている<しげちゃん一座>の
絵本トークライブショーが沖縄で開催され行ってきました。
大人も子どもも笑顔いっぱいになるショーなのですが、
沖縄ということで、この舞台で安里さんが詩を読んでくださいました。
会場は涙に包まれ、平和を願う気持ちが一つになり、温かい拍手が鳴り響きました。

以前からこの本は持っていたけれど、この時にまた印象が強くなり
大切にしている一冊です。

読み聞かせを終えて数日後、
友人から舞台に出るとの連絡が。
兵庫県出身の私にも是非見てもらいたいと。
今年の慰霊の日、同じ兵庫県出身の先輩からも同じ舞台にお誘いがあり一緒に出かけてきました。

戦争の影が迫る沖縄の地に降り立った現在の兵庫県出身の沖縄県知事島田叡氏と
現在の栃木県出身の警察部長荒井退造氏の物語。
彼らは県外や沖縄県の北部への疎開を進めて、20万人を超える人々を救い、
その命が次世代へ繋がったといわれ、戦後生き残った沖縄の人々から
「島守」と呼ばれ敬愛されています。

そう、長男が毎週通うサッカーを練習しているグラウンドは
島田叡氏との繋がりから、「兵庫・沖縄友愛グラウンド」と命名されており、
沖縄の歴史や人々に大きな影響を与えた方だと肌で感じます。

沖縄で出会った兵庫県出身の先輩と隣同士で
兵庫県出身の島守と呼ばれる島田氏の舞台。
沖縄で出会った演者さん。

言葉で表現するのがとても難しいのですが、
色々な感情が溢れ出てきて涙が止まりませんでした。
自分がここで暮らす意味や繋がりやご縁に改めて感謝することができました。

私が家に着いた後、出かけていた主人と息子も帰宅。
博物館に行ったら「平和ってすてきだね」の朗読会に参加できたと。

家族それぞれが平和を願う、とても大きな意味のある一日になりました。

ORI

37歳/夫・息子(7歳・4歳)/手作り部・料理部・美容部/兵庫で生まれ育ち、東京生活を経て、現在子育てに全力の日々です。暮らしの中にちりばめられた小さな幸せと今という時間を大切に過ごしています。いつまでも夢を持ち続け、正しく強く優しい心を持って生きていきたいです!Instagram:@shiori.mt.8

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