きっかけはLEE3月号伊藤まさこさんの『器と私のものがたり』
伊藤さんの旅で出会ったアンティークの器たちが、旅の思い出ともに綴られています。
伊藤さんにとり、第3期の器選びということですが、私はまだまだ第1期も第2期も中途半端でとうていそのレベルには至りません。ただ器を好きだという思いは共感できるものがあります。
外国のアンティークから、和の古い器まで、伊藤さんの目で選び、実際の食卓でコーディネートされている様子には刺激を受けずにはいられません。
物語のある器
そういえば、実家の母にも祖母から受け継いで大事にしている器があったような…。
それから実家に飛んでいき、まるで宝探しのように、母の食器棚から器をあさりました。(笑)
そこで見つけたのが、ノリタケのティーカップ。
ノリタケカンパニーの前身、日本陶器會社のバックスタンプがあるものです。ネットで調べてみると、1912年頃生産されたものとか。母が幼い頃に祖母がこのカップで紅茶を出してくれたそうです。今のノリタケではあまり見かけない淡い色合いのグラデーションが素敵だなーと思います。
それからこちらは、父方の家で使われていた藍色の印判手。
印判手は明治時代を中心によく出回っていた器のようですが、鮮やかな藍色で鳳凰や植物の文様が印刷されでいます。父は昔このお皿でカレーライスを食べていたとか。
カップ&ソーサーは母が父の印判手に合わせて、骨董屋さんで買い足したものだそうです。細かい花や鳥の模様がなんとも可愛らしい。ちょうど母が私くらいの歳の頃に、アンティークや骨董が好きで色々なお店や骨董市を見に行ったそうです。「あなたもこういうものに興味をもつ歳になったのね」と言われてしまいました。(笑)
父も母もそうですが、器を見ては懐かしそうに昔の話をしてくれる姿が何だか楽しそうで、私もそんな話が聞けてとてもよかったと思います。
これも古い器ならではの物語。最近はあまり普段使われていなかった器たちのようなので、これからもたくさんのストーリーを重ねていけるよう、普段の生活に取り入れてあげたいな、と思いました。そのために、これらの器を私に譲ってください!と母におねだり☺
英国を慕う
実家の古い器を見て思い出したのがイギリスのアンティークマーケットで買ったこちらのグラス。
イギリスが好きで、一人で色々な街に出かけました。これはBathのアンティークショップで見つけたグラスです。高いものではありませんが、小さなお星さまの様なカットが可愛らしくて、お土産に買って帰ったものです。どんな人が使っていたのかな?どんなシーンで使われていたのかな?など想像すると楽しくなります。
今ではこちらもすっかり食器棚の飾り物になっていたのですが、フルーツやアイスクリームをのせて普段使いできそうですね。これからはもっとちゃんと使ってあげよう!
そしてイギリスでの旅を思い出し、父の藍色の印判手に合わせたかったイングリッシュスコーンを焼いて、お休みの日の午後のティータイム。
イギリスの南西部にある小さな港町、St Ivesという町で食べたスコーンが忘れられません。
海沿いの町を歩きながら、地元の人が集まるどこにでもありそうなカフェでしたが、おなかも空いて体も冷えていたところに食べたアフタヌーンティーのスコーンと紅茶。クロテッドクリームたっぷりのスコーンに温かい紅茶が体の芯までしみて。ここではいつもこんな風にみなでおしゃべりしながら、午後のひと時を楽しんでいるんだぁ、なんて、本当にイギリスらしさを感じた気がしてほっこりしました。
あの場所で食べたスコーンの味は、なかなか再び味わうことはできませんが、今回は運よくクロテッドクリームも手に入り(普段スーパーではなかなか並んでいないと思うのですが、その日は中沢のクロテッドクリームがありました!)たっぷりのクロテッドクリームとイチゴジャム&kaeちゃんレシピで作ったリンゴジャムをのせて、紅茶に合わせていただきました♡
実家の古い器たちから、英国で出会ったグラス。
良いものじゃなくてもいいと思うのです。ただ古くから使われて、愛されてきた器たちを今に生かしてあげることが大切なんじゃないかなーと、伊藤さんの記事を読んで思いました。
みみん
44歳/夫・息子(15歳)/手づくり部・料理部/料理、ファッション、インテリアなど、自分なりに楽しみながら過ごしています。日々の暮らしを潤いあるものにするために、毎日を少しだけ丁寧に。素敵なLEE100人隊の皆さんから、たくさんのヒントをいただきたいです!
Instagram:@nekojya
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みみん