料理家 真藤舞衣子さんプレゼンツ!
「絵付け皿」に合わせたい、おつまみおせち
色や柄が楽しめて、一枚でも様になる絵付け皿は、お正月などホリデーシーズンこそ活躍させるチャンス。真藤さん私物のお皿を使って、簡単に作れるのにおせち気分を味わえるおつまみレシピと、盛りつけのコツを教わりました。
深い緑の織部釉とローストビーフの赤がマッチ
ローストビーフちらし寿司

調理時間20分
お正月らしい特別感のあるちらし寿司は、まろやかでうま味の強い赤酢を使っているのがポイント。肉+チーズのコクで、赤ワインが進む味わいです。こちらの料理を盛ったのは、真藤さんがお世話になっている呉服店から「わが家では使いきれないから、料理をするあなたに」と譲り受けた、文化勲章受賞者・板谷波山が愛用していたという織部八角皿。力がある器にはメインディッシュを盛って華やかに。

材料・作りやすい分量
- ローストビーフ(市販品でも可)……200g
- 白米……1合
- A)
- 赤酢(酢でも代用可)……大さじ1と1/2~2
- 塩……小さじ1/2
- きび砂糖……小さじ1
- 黒こしょう……適量
- マッシュルーム……2個
- パルメザンチーズ、スプラウト……各適量
作り方
- 白米は水加減を少なめにして炊き、熱いうちにAを加える。粘りが出ないようにしゃもじで切るようにして素早く混ぜ合わせる。
- 器に01を盛り、こしょうを振る。上に薄切りにしたローストビーフを並べ、薄切りにしたマッシュルーム、削ったチーズ、スプラウトをまんべんなく散らす。
食卓に華やぎと会話をもたらしてくれる思い出の絵付け皿
3代続けての食いしん坊、料理好きなお祖母さま、お母さまの影響で、導かれるように料理の道に進んだ真藤さん。ご実家にはそれぞれが買い求めた器がたくさん並んでいたといいます。
「祖母も母も私も、旅に出ると『記念の一枚』を買うのが習わしで、家にある絵付け皿の多くもそんなふうに迎え入れたもの。手に取ると旅の記憶が思い出されて、絵柄のおもしろさもあいまって会話が弾みました。絵付け皿は柄と食材をリンクさせたり、素材の色とコーディネートしたりと、料理の楽しみを広げてくれる存在ですね」
古いそば猪口は料理にデザートに大活躍します!

Staff Credit
撮影/大森忠明 取材・文/田中のり子
こちらは2026年LEE1・2月合併号(12/5発売)「食卓がこなれる「絵付け皿」のすすめ」に掲載の記事です。






















