お祝いに、人が集まる日に、お弁当に
ハレの日、ハルマキ
ひなまつり、卒入園、卒入学にお花見と、ワクワクの季節に、その名もおめでたい春巻きは、ぴったりなおかずです。揚げ物ならではの満足感。作ってみれば驚く手軽さ。おいしさの秘訣は、ちょっと意外な具材の組み合わせ。おもてなしにも普段ごはんにも、みんなが喜ぶ春巻きです。今回は「ささ身ときゅうりの春巻き」レシピをご紹介します。

教えてくれたのは
桑原亮子さん
Kuwahara ryoko
スパイス、ハーブ料理を得意とする。大阪と東京、オンラインで料理教室「SPICEUP」を主宰。著書『予約の取れない料理教室 SPICEUPの作りたくなる日々のごはん』(主婦と生活社)が好評。
\春巻き大好き♥/
お祝いの日、おもてなしの日にぜひ!
ハルマキストの 「この春巻き、いつも喜ばれます」
「私の春巻きといえばコレ!」の自信作を大公開。具材の組み合わせ、切り方、秘伝の巻き方、すべてがワザあり!
簡単なのに、リアクションは絶大! おいしさを引き出す“揚げ”パワー

「春巻きがうれしいのは、揚げ物なのに簡単なところ。揚げ物って卵やらパン粉やらつけるのが面倒だけど、春巻きは包んじゃえばOK。揚げ油も汚れないし、いいことだらけ」と桑原さん。
「揚げ物って、食卓にあるとなんだか盛り上がるでしょう? やっぱりそれが一番かな。食べるほうも作るほうも、幸せなのが春巻き」(桑原亮子さん)
そして何よりの魅力は、自由さ。食べたいものを、食べたい形に切って巻く。それが時に、想定以上のおいしさになるのです。
「”揚げる”工程により、具材の水分が飛び、うま味が凝縮。さらに食材の香りもより立ちます。だから、食材の意外なおいしさにも出会えるんです。大葉やセロリなどの香り高い野菜はもちろん、キャベツなんかも『こんなにおいしかったのか!』と感動ですよ」(桑原亮子さん)
ささ身ときゅうりの春巻き

調理時間15分
「おつまみとしておなじみの“みそきゅうり”がヒント。巻き終わりに散らした、ごまの香りもポイントに。熱を入れたきゅうりのおいしさと風味の強さを味わって」(桑原亮子さん)
材料・10本分
- 春巻きの皮……10枚
- 鶏ささ身……4本
- きゅうり……1 1/2本
- 長ねぎ……1/2本
- みそ……小さじ5
- 白いりごま、揚げ油……各適量
作り方
- きゅうりは1/2本は縦4等分に切る。1本は長さを半分に切ってから縦4等分に切る(そのうち10本を使う)。長ねぎは斜め切りで10等分に切る。
- ささ身は1本を縦に3~4等分に切り、10本になるようにする。
- 春巻きの皮1枚にみそ小さじ1/2を塗り、①と②を1本ずつのせて巻く(巻き方は下記参照)。巻き終わりに水をつけ、白ごま少々を振って留める。残りも同様に巻く。
- フライパンに揚げ油を深さ1㎝ほど入れ、170℃に熱する。③を巻き終わりを下にして入れ、上下を返しながら色よく揚げる。
基本の巻き方
- 皮をひし形になるように置く。手前側に具材をのせておおうように一巻きし、片側を内側にたたむ。

- さらにもう一方をたたむ。

- くるくると巻き上げる。

- 水をつけ、巻き終わりを留める。

\ハルマキTips/
巻き終わりにごま、ペッパー、クミンなどアクセントになるものを

「食べたときに、ふわっと香りが広がるように、ごまやクミンなどを巻き終わりに散らします。好みの風味を、ここにもうひとつプラスする感覚で楽しんで!」(桑原亮子さん)
Staff Credit
撮影/田上浩一 スタイリスト/官野亜海 取材・原文/福山雅美
こちらは2025年LEE3月号(2/7発売)「お祝いに、人が集まる日に、お弁当に ハレの日、ハルマキ」に掲載の記事です。




















