ホワイトソースいらずで本格グラタン!
冬のおもてなしは「ドフィノワ」で決まり
じゃがいもと乳製品のおいしさがぎゅっと詰まったグラタン「ドフィノワ」は、フランス南東部の郷土料理。合わせる料理を選ばず、子どもから大人まで大好きな味わい。テーブルの上もぐっと華やぎます。
ドフィノワってどんな料理? その魅力は?
ホワイトソース不要のじゃがいもグラタン! 見た目も華やかでメイン料理におすすめ
ドフィノワはホワイトソースを使わないフランス南東部の郷土料理です。作り方はじゃがいもを牛乳と生クリームで煮て、オーブンで焼くだけ。じゃがいもを水にさらさないことで自然なとろみが。小麦粉を入れない分軽やかなのに、乳製品特有のコクもあり、食べごたえもしっかり! 食卓のメインにふさわしい存在感です。
ドフィノワがおもてなしにぴったりな理由は?
下準備しておけば、熱々をテーブルに。素材に凝れば、ごちそう感もアップ
じゃがいもを煮るところまで準備すれば、あとはオーブンに入れるだけで、好きなタイミングで熱々のうちにサーブできます。ピザ用チーズでも十分おいしいですが、ラクレットやゴーダ、グリュイエールなどを合わせるとさらに味わい深く。作り方は変えずに肉や魚を追加するなど、アレンジ次第で楽しみ方も広がります。
基本のドフィノワ
調理時間40分
材料・2~3人分
- じゃがいも(メイクイーン)……2~3個(約400g)
- にんにく……少々
- A)
- 牛乳……1カップ
- 生クリーム(乳脂肪分35%)……1/2カップ
- 白ワイン……大さじ1
- 塩……小さじ1/2
- ナツメグ……少々
- ピザ用チーズ……60g
- バター(有塩)……10g
- 黒こしょう……少々
作り方
- 耐熱容器ににんにくの切り口をこすりつけ、バター少々(分量外)を薄く塗る。オーブンは220℃に予熱しておく。
- じゃがいもは皮をむき、7~8㎜厚さに切る(水にさらさない)。
- フライパンにじゃがいも、Aを入れて中火にかける。へらで混ぜながらしばらく煮立たせ、全体にとろみがつき、じゃがいもがやわらかくなるまで煮る。
- ①の耐熱容器に③を入れ、表面にピザ用チーズを散らし、バターをちぎって5~6カ所にのせる。
- 220℃のオーブンに入れ、表面に焼き目がつくまで10~12分ほど焼く。オーブンから取り出し、黒こしょうを振る。
Staff Credit
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/河野亜紀 取材・原文/田中のり子
こちらは2024年LEE12月号(11/7発売)「冬のおもてなしは「ドフィノワ」で決まり」に掲載の記事です。
ワタナベマキ
料理家
ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。