食べごたえ満点の牛100%、オーブンで仕上げる本格派!
洋食屋さんのハンバーグステーキ
「さっぱりしたいんげんのサラダと、牛乳で優しく煮たクリーミーなポテトグラタンで、味のバランスよく。洋食といえば外せない、コーンポタージュも添えて」(坂田阿希子さん)
材料・2個、2人分
- 〈ハンバーグのタネ〉
- 牛ひき肉……300g
- 玉ねぎ……1/2個
- サラダ油……小さじ2
- 生パン粉……1/2カップ
- 卵……1/2個分(またはSサイズ1個)
- ナツメグ……少々
- 塩……小さじ1/2
- 白こしょう……少々
- サラダ油……小さじ2
- 〈ソース〉
- トマトジュース……190㎖
- 水……1/2カップ
- トマトケチャップ……大さじ3
- ウスターソース……小さじ1
- バター……大さじ3
- ビーフコンソメ(顆粒)……小さじ1/2
- ブランデー(あれば)……少々
作り方
- 玉ねぎはみじん切りにする。サラダ油小さじ2で薄く茶色に色づき、しっとりするまで炒め、しっかりと冷ます。
- ひき肉は使用するまで冷蔵庫で冷やしておき、ボウルに入れる。①、生パン粉、ナツメグ、卵、塩、こしょうを入れて粘りが出るまで手早く練り混ぜる。
- サラダ油(分量外)を塗った手で空気を抜きながら丸形に形を整える。
- フライパンをしっかりと熱し、サラダ油小さじ2を熱し、③の真ん中を少しくぼませて入れる。片面をまずしっかりと焼き色をつける。裏返して裏面も少しだけ焼き、200℃のオーブンに入れ、15分ほど焼く(フライパンがオーブンに入らない、またはフライパンがオーブンに入れられないタイプの場合は、ハンバーグをグラタン皿など耐熱の容器に移し替える)。
- 水とバター以外のソースの材料を鍋に入れる。水をまず半量加え沸騰したら弱火にして10分ほど煮詰め、さらに水を加えながら煮る。とろみが出てきたら塩、こしょう少々(ともに分量外)で味を調え、バターを少しずつ加えてとろみを出す。
- オーブンからフライパンを出し、ハンバーグを取り出す。フライパンに残った脂を軽くふき取って⑤のソースを加える。器に盛りつけ、ソースをかけ、パセリのみじん切り(分量外)を散らす。
坂田阿希子さんちのハンバーグ
おいしさの秘密
1. うちのタネ
直前まで冷やし、手早く混ぜる
タネがダレると、ジューシーさがなくなりかたい仕上がりになるので、肉は直前まで冷やしておくのがコツ。炒めた玉ねぎも完全に冷ましてから加えて。練る時間も約1分、とにかく手早く。
2. うちの焼き方
焼き色をつけたらオーブンヘ
片面にしっかり焼き色をつけたら、ひっくり返し、オーブンへ。肉汁を閉じ込めつつ、あまり焼きすぎないのがコツ。オーブンの熱で丸くふくらむので、成形する際は真ん中をへこませて。
3. うちのソース
煮詰め具合は加える水で調節
トマトジュースに材料を加え煮詰める際、水だけは半量からスタート。商品によって濃度が違うので様子を見ながら。肉を焼いたフライパンに加える際、脂が多ければ少し取り除いて。
「洋食大好き坂田家のハンバーグは、よく通った地元の洋食屋さんがルーツ。母がまねして作ってくれたものに私なりのアレンジが加わっています。ソースはトマトジュースを煮詰めて作るらくちんバージョンですが、バターでとろみをつけたりして、それっぽい雰囲気に。フタをして蒸し焼きもできますが、オーブンで焼くジューシーさも、ぜひ味わって!」(坂田阿希子さん)
Staff Credit
撮影/三村健二 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子
こちらは2015年LEE10月号「グンとおいしく!うちのハンバーグ」に掲載の記事です。
坂田阿希子 Akiko Sakata
フランス料理店などでの修行を経て、東京・表参道で料理&お菓子教室「studio SPOON」を主宰。2019年には代官山にて洋食店「洋食KUCHIBUE」をオープン。著書に『この一皿でパーフェクト、パワーサラダ』(文化出版局)、『特製ソースでおいしい絶品グラタンとオーブン焼き』(家の光協会)など。