上品な塩気でおいしさ倍増
塩麹バンバンジー
とろりとしたタレの秘密は、小口切りにして加えたオクラ。鶏肉や野菜にうまくからんで、存在感いっぱいです。
材料・4人分
【塩麹バンバンジー】
- 鶏むね肉の塩麹漬け《作り方は下記参照》……大1枚
- A)
- 長ねぎ(青い部分)……1本(つぶす)
- しょうがの薄切り(皮付き)……2枚
- 酒……大さじ1
- 水……4カップ
- B)
- 白練りごま……大さじ2
- 砂糖、しょうゆ……各大さじ1
- 酢……大さじ2
- Aのゆで汁……大さじ2
- 豆板醤(トウバンジャン)……小さじ1
- オクラ……4本
- きゅうり……2本
- ミディトマト……8個
- 塩蔵ワカメ……15g
- 塩……適量
【鶏むね肉の塩麹漬け】
- 鶏むね肉……大1枚(300g)
- 塩麹……30g
作り方
【鶏むね肉の塩麹漬け】
- 鶏むね肉に塩麹をまんべんなくまぶして冷蔵庫で一晩ほどおく。
※鶏むね肉の下処理のコツがよくわかる「基本の鶏むね肉の塩麹漬け」レシピはこちら。
【塩麹バンバンジー】
- 厚手の鍋に鶏むね肉とAを入れ、強火にかける。表面にアクが出てきたら取り除いて、ごく弱火にし、煮立たせないように5分ゆでる。火を止めてフタをし、冷めるまで1時間ほどおく(下記、POINT参照)。
※ゆで汁は捨てずに「豆腐のとろっとチキンスープ」に使用。 - 〈タレを作る〉 まな板にオクラをのせ、塩を振って両手で軽く転がす(板ずりする)。うぶ毛を取り除いたら、さっと洗って水気をふき、ヘタを落として小口切りにする。Bと合わせる。
- きゅうりは皮を縞目にむき、まな板にのせ、塩少々を振って両手で転がす(板ずりする)。色鮮やかになったら、めん棒で叩いて3㎝長さに切る。トマトはヘタを取って半分に切る。ワカメはたっぷりの水に3〜4分つけて塩を抜き、水気をきってひと口大に切る。
- ①の蒸し鶏を大きく裂いて、③とともに器に盛り、②のタレを添える。
※塩麹鶏は、裂いた状態で2週間ほど冷凍保存可。半量ずつ分けておくと、お弁当などにも使いやすい。
おいしいゆで汁はそのままスープに
豆腐のとろっとチキンスープ
材料・作りやすい分量
- 塩麹鶏のゆで汁……4カップ(上記「塩麹バンバンジー」の作り方①の汁、足りない分は水を足す)
- 絹ごし豆腐……1/2丁(75g)
- 溶き卵……2個分
- しょうゆ……大さじ1 1/2
- 塩、こしょう……各適量
作り方
- 鍋にスープをひと煮立ちさせ、7㎜角の棒状に切った豆腐を加えてさっと煮る。しょうゆ、塩、こしょうで味を調える。
- ①に溶き卵を流し入れ、すぐに火を止める。器に盛り、こしょうを振る。
ゆでる — ここがPOINT! —
香味野菜を入れて煮汁も風味よく
ねぎやしょうがを加えれば、ゆで汁にもほのかな風味と塩麹の味がついて、スープなどに活用可能。
火からおろしたら、そのまま、フタをした状態で冷ます。じわじわと温度を下げるのがポイント。
繊維の内側までしっとりスープが……
たっぷりのゆで汁の中で冷ました鶏むね肉。裂いてみると、繊維全体にみずみずしさが!
「基本の鶏むね肉の塩麹漬け」レシピも見る撮影/宗田育子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 本誌編集部
こちらは2016年LEE7月号「ふわふわ鶏むね肉で満腹おかず」に掲載の記事です。
堤 人美
身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。