基本の鶏むね肉の塩麹漬け
発酵食品の塩麹。酵素パワーでまろやか&やわらか
酵素の力で、中心までしっとりジューシー。堤さんのむね肉やわらか技は、塩麹。「やわらかく仕上がるだけでなく、塩麹独特のうま味も入って、ただゆでただけでも深みのあるおいしさを感じられます。まさに、手間いらずのいいことずくめ!」(堤 人美さん)
ただし、注意点は漬け込み時間。漬けるほどに塩分が強くなってしまうので、一晩程度で引き上げます。
材料・4人分
- 鶏むね肉……大1枚(300g)
- 塩麹……30g
作り方
【下処理】取り除くべきは皮の裏に隠れた脂
- 皮の裏側などに隠れている、黄色っぽい脂をこそげるように取り除いておくと、臭みが出ない。
- 皮の表面に包丁でランダムに穴をあけておけば、かたいすじが切れるとともに、味もしみ込みやすく。
【漬け込み】塩麹は、肉の重さの10%が基本
- まずは肉の重さを量り、その10%分の塩麹を塗る。
- 規定の分量の塩麹を、裏表にまんべんなく塗り込む。ゴムべらを使うと、ムラなくきれいに塗れる。
- 鶏むね肉に塩麹をまんべんなくまぶした後、冷蔵庫で一晩ほどおく。
- あとは料理に合わせて漬け込み時間を調整。
冷凍するときは、ゆでてから
塩麹で漬け込む場合は、ゆでてから冷凍が正解。裂いてから小分けにしておくと、何かと便利。
「うま味のかたまりの塩麹。むね肉をジューシーにしてくれるだけでなく、深みあるおいしさに仕上げます」(堤 人美さん)
撮影/宗田育子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美 本誌編集部
こちらは2016年LEE7月号「ふわふわ鶏むね肉で満腹おかず」に掲載の記事です。
堤 人美
身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。