コーンフレークで失敗せずに作れる「ささ身のカリカリチキン」レシピ/栗原はるみさん
-
栗原はるみ
2022.11.07
「料理に自信が持てない」「ごはん作りが、こなすだけのルーティンに」――そんな30代・40代にこそと栗原さんが提案してくれたのが、“わが家の定番で、私のベース”と語るレシピ。あなたの定番にも加えれば、明日からのごはん作りをもっと楽しめるようになるはず!
ベースのレシピを応用するだけでレパートリーが広がる!
長年料理をしてきて感じるのは、一品ずつマスターするよりも応用がきく“ベースとなるレシピ”を知っておくと、ごはん作りが楽しくなる、ということ。今回紹介する基本レシピですが、具材や形状を替えるだけで何通りにもアレンジできるから知っておくと余裕が生まれ、料理に自信が持てます。とても簡単に作れておもてなしにも使える、子どもから大人までみんな大好きなメニューを選びました。LEE読者に今、私が一番提案したい、とっておきレシピです。
栗原はるみ
HARUMI’s Basic
衣がコーンフレークだから焦げにくい子どもも大好き! カリカリチキン
家族や友人が集まるとき、大人気の揚げ物がこちら。余りがちなコーンフレークも活用できるし、この衣なら誰でも失敗せず、香ばしい仕上がりに。冷めてもカリカリの食感が続きます。肉の部位や切り方を変えればまた違った味わいやボリューム感で楽しめますよ。
栗原はるみさん
ささ身のカリカリチキン
ささ身を開いて叩きコーンフレークの衣をつけることで、ヘルシーかつボリュームのあるごちそうになります。レモンを絞れば後味が軽やかに。
材料・4人分
ささ身のカリカリチキン
- 鶏ささ身……8本(約450g)
- 塩、こしょう……各少々
- A)
- しょうゆ……大さじ1
- 酒……大さじ1/2
- しょうがの絞り汁……小さじ2
- にんにくのすりおろし……小さじ1
- B)
- 天ぷら粉……3/4カップ
- 水……約1/2カップ(大さじ7~8)
- コーンフレーク(無糖)……200g
- 揚げ油……適量
- レモン(1㎝厚さの輪切り)……適宜
つけ合わせ「キャベツのコールスローサラダ」
- キャベツ、にんじん(薄切り)……少量
- 玉ねぎ(みじん切り)……少量
- マヨネーズ、酢、砂糖、塩、こしょう……少量
作り方
ささ身のカリカリチキン
- ささ身はすじを取り、厚みのある部分に縦に数本切り込みを入れて開き、薄く広げる。ラップをかぶせ、めん棒で軽く叩いて、さらにひとまわり大きくする。
開いたささ身は、ラップの上からめん棒で叩いて薄くのばす。肉の繊維が断たれ、食感もやわらかくなる。 - 塩、こしょうをまぶし、混ぜ合わせたAをもみ込んで5~10分おき、下味をつける。
ささ身は淡白な味わいなので、しょうがをきかせたタレでしっかり下味をつける。 - コーンフレークはポリ袋に入れ、手で粗めにつぶす。Bを混ぜ合わせて、②のささ身をくぐらせてコーンフレークをまぶす。
つなぎは、粘度のある天ぷら粉のバッター液だから、コーンフレークがしっかりついて失敗知らず。衣がはがれないよう、揚げる前も後も、重ねずに並べて。 - 揚げ油を180℃に熱し、③を1~2分揚げる。カリッとしたら網に取り、油をよくきる。器に盛り、好みでレモンを添える。
つけ合わせ「キャベツのコールスローサラダ」
- 1㎝角に切ったキャベツ・にんじんの薄切りと、玉ねぎのみじん切り少量を、マヨネーズ・酢・砂糖・塩・こしょうで和えて。
肉の部位を替えて
鶏もものカリカリチキン
コロコロのひと口サイズにすれば、子どもが食べやすく、おつまみにも。冷めてもおいしく、1枚のもも肉が驚くほどたくさんに。
材料
- 「カリカリチキン」の材料の鶏ささ身を鶏もも肉1枚(約300g)に替える。
作り方
- 鶏もも肉を、2㎝角に切る。「カリカリチキン」同様に下味、衣をつけて揚げる。
教えてくれたのは
栗原はるみさん
TV、書籍等で活躍する料理家。著書は、パーソナルマガジン『栗原はるみ』(講談社)を中心に発行部数3100万部を超える。作りやすくおしゃれなレシピとあわせて提案するライフスタイルも、幅広い年齢層に人気。
Instagram:harumi_gram
公式サイト:https://www.yutori.co.jp/shop/default.aspx
撮影/須藤敬一 スタイリスト/福泉響子 取材・原文/石出和香子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)「栗原はるみさんが“ずっと作り続けている”とっておきの一皿」に掲載の記事です。