foodremedies 長田佳子さん「癒しのクリスマスお菓子」
【クリスマスのお菓子】風味豊かな「スペキュロス」と手軽に作れる「ロシアンクッキー」レシピ/長田佳子さん
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長田佳子
2022.12.02
ハーブやスパイスをきかせた深い味わいの、心と体にやさしいお菓子を提案して大人気の長田佳子さんがLEE初登場! 家族や親しい人たちと集まる年末年始にぴったりな、クラシカルでいて新鮮なクリスマスの手作りお菓子を教わりました。
スパイスの風味豊かなビスケット
スペキュロス
サンタクロースのモデル、聖ニコラにちなんだベルギー菓子。きび砂糖に黒糖を加えることで、独特のコクが生まれます。
材料・長さ8×幅5㎝のクッキー約20枚分
- A)
- バター(食塩不使用)……75g
- 黒糖(粉末or固形は粉状にして)……40g
- きび砂糖……70g
- 塩……ひとつまみ
- 溶き卵……1/2個分
- B)
- 薄力粉……250g
- ベーキングパウダー……4g
- シナモンパウダー1g※
- カルダモンパウダー1g※
- ジンジャーパウダー1g※
- 牛乳……20㎖
※手持ちのスパイスを混ぜ合わせて代用可(その場合、計2~3g使用)
下準備
- バターは室温に戻す。
- 黒糖、きび砂糖はふるう。
- 天板にオーブンシートを敷く。
- オーブンを160℃に予熱する。
作り方
- ボウルにAを入れ、ゴムべらで押しながらなじませる(こねないように混ぜる)。
- 溶き卵を2回に分けて加え、その都度ゴムべらで同様になじませる。Bを加え、切るように混ぜる。
- ②に牛乳を加えゴムべらで混ぜ、生地がひとまとまりになったらオーブンシートにはさみ、めん棒で3㎜程度の厚さにのばし、型で抜ける程度のかたさになるまで冷凍庫で冷やす。
上下をオーブンシートではさみ、めん棒で均一の厚さになるようのばす。
- ③を冷凍庫から取り出し、スペキュロス用の木型(なければクッキー型でも可)にその都度打ち粉(強力粉・分量外)をつけて生地に押しつけていく。さらに周りを抜き型で抜き、天板に並べる。余った生地はまとめてめん棒でのばし同様に型で抜く。
専用の木型で模様をつけ、抜き型で抜く。なければ好みの抜き型を使うか、包丁でカットして。
- 160℃のオーブンで25分を目安に焼く。
まるでブローチのような愛らしさ
ロシアンクッキー
型が必要ない、手軽に作れる絞り出しクッキー。カルダモンパウダーがない場合はシナモンパウダーで代用しても。
材料・直径5㎝のクッキー約14枚分
- A)
- バター(食塩不使用)……80g
- きび砂糖……30g
- 塩……ひとつまみ
- B)
- 薄力粉……80g
- アーモンドパウダー……10g
- カルダモンパウダー……ふたつまみ
- 卵白……20g(約1/2個分)
- ドレンチェリー……14個(または好みのジャム……適量)
下準備
- バター、卵白は室温に戻す。
- 天板にオーブンシートを敷く。
- オーブンを160℃に予熱する。
作り方
- ボウルにAを入れ、ゴムべらでなじませる。
ゴムべらで押しつけるようにして、練らないようにしながら生地をまとめる。
- ①にBをふるい入れ、ゴムべらで切るように混ぜる。
- 溶きほぐした卵白を加え、ゴムべらでよく混ぜる。生地がひとまとまりになったら、星口金をつけた絞り袋に生地を入れ、天板に直径4㎝程度の円を描くように絞り出す(焼くとやや膨らむので、間隔をあけて)。生地がかたく感じたら湯煎で少しゆるめるとよい。
星口金のすじがきれいに出るよう、スムーズに絞り出せるやわらかさの生地にするのがコツ。
- 中心にドレンチェリーまたはジャムを置き、160℃のオーブンで25~30分を目安に、おいしそうな焼き色になるまで焼く(ジャムの場合は、底面が焦げやすいので途中で前後上下入れ替えるなど注意しながら)。
教えてくれたのは
長田佳子さん
フランス料理店などで修業を積み、YAECAのフード部門「PLAIN BAKERY」を経て、2005年にfoodremediesの屋号で独立。お菓子教室を主宰しながら雑誌、書籍などで幅広く活躍。12月初旬に新刊『はじめてのやさしいお菓子』(扶桑社)を発売予定。
Instagram:foodremedies.caco
公式サイト:https://foodremedies.jp/
【特集】foodremedies 長田佳子さん「癒しのクリスマスお菓子」
撮影/馬場晶子 スタイリスト/曲田有子 取材・原文/田中のり子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)「foodremedies 長田佳子さん「癒しのクリスマスお菓子」」に掲載の記事です。