ハーブやスパイスをきかせた深い味わいの、心と体にやさしいお菓子を提案して大人気の長田佳子さんがLEE初登場! 家族や親しい人たちと集まる年末年始にぴったりな、クラシカルでいて新鮮なクリスマスの手作りお菓子を教わりました。
初心者にもおすすめロールケーキ
ブッシュドノエル
雪降る聖夜を思わせる、白ベースのデコレーション。生地は手軽な共立てで、フィリングはつぶれにくいサワークリームを使っているので巻きやすい。
材料・29.5×23.5×高さ4㎝の耐熱容器1台分
〈スポンジ生地〉
- A)
- 全卵……2個
- 卵黄……1個分
- きび砂糖……30g
- 薄力粉……30g
- B)
- バター(食塩不使用)……10g
- 牛乳……5㎖
〈フィリング〉
- サワークリーム……100g
- 生クリーム(乳脂肪分35%)……50㎖
〈デコレーション〉
- 赤系の色のジャム(ラズベリー、いちごなどお好みで)……大さじ2弱
- 生クリーム(乳脂肪分35%)……180~200㎖
- きび砂糖……5g
- オートミール……ひとつかみ
- ポピーシード(ブルー)……少々
- エディブルフラワーまたはハーブ……適量
下準備
- 卵は室温に戻す。
- バター、牛乳は湯煎で人肌くらいに温めておく。
- オーブンは170℃に予熱する。
- オートミールとポピーシードは170℃のオーブンで15分ほどローストする。オートミールが大きければ、包丁で軽く砕く。
- デコレーション用の生クリームは、きび砂糖を加えて六~七分立てにする。
- 容器にオーブンシートを敷く。
作り方
- 卵と砂糖をよく泡立てる
スポンジを作る。ボウルにAを入れ、ハンドミキサーの高速で3倍量になるまで泡立てる。全体が薄い黄色になり、すじが出てくるくらいが目安。
- 薄力粉を加えて混ぜる
①に薄力粉をふるい入れ、ゴムべらに持ち替えて泡をつぶさないよう大きく混ぜる。Bを加え、同様に大きく手早く混ぜる。
- 容器に入れてオーブンで焼く
容器に②の生地を流し、170℃のオーブンで20分を目安に焼く。焼き上がったら、台にストンと軽く打ちつけ、容器から取り出し、ケーキクーラーの上で冷ます。
- フィリングを作る
ボウルにサワークリームを入れて生クリームを加え、泡立て器でほぐし、なめらかにする。
- 生地の端を切り落とす
③の生地からオーブンシートをはがし、包丁で長辺のかたい部分(端1㎝ほど)を切り落とす。
- フィリングを塗って巻く
生地の表面(長辺の端1㎝は残す)に④を塗る。生地の手前を折って芯にし、シートごと持ち上げてぎゅっと巻き、巻き終わりを真下にする。
- ジャムを塗る
シートを外し、ロールの表面にパレットナイフで薄くジャムを塗る(底面は塗らなくてOK)。
- 生クリームを塗る
ゴムべらに持ち替え、ホイップした生クリームでおおい、切り株のように縦にすじを入れながら塗る。断面が見えるよう両端を切り落とす。
- デコレーションする
側面にオートミール、ポピーシードを散らし、上にエディブルフラワーを飾る。細かく砕いたくるみ、ヘーゼルナッツでも代用可。
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数種類のハーブをあしらって
エディブルフラワーが手に入らなかったら、好みのフレッシュハーブを。枝ごと数本飾ると洗練された印象に。
伝統的なクリスマス菓子に香りで華やぎを添えて
美しく癒し効果のあるお菓子が、おいしいもの好きの間でたびたび話題になる長田佳子さん。昨年春に東京から山梨へ拠点を移し、自ら畑でハーブや小麦などを育てながら、アトリエでお菓子が食べられるイベントなども不定期で開催しています。
「今回作ったのは昔ながらのクリスマス菓子。素朴な味わいの中にスパイスやハーブをきかせ、ほんのり華やぎを。お呼ばれの席の手土産にもおすすめです」(長田佳子さん)
教えてくれたのは
長田佳子さん
フランス料理店などで修業を積み、YAECAのフード部門「PLAIN BAKERY」を経て、2005年にfoodremediesの屋号で独立。お菓子教室を主宰しながら雑誌、書籍などで幅広く活躍。12月初旬に新刊『はじめてのやさしいお菓子』(扶桑社)を発売予定。
Instagram:foodremedies.caco
公式サイト:https://foodremedies.jp/
撮影/馬場晶子 スタイリスト/曲田有子 取材・原文/田中のり子
こちらは2022年LEE12月号(11/7発売)「foodremedies 長田佳子さん「癒しのクリスマスお菓子」」に掲載の記事です。