値上げラッシュの最近ですが、手頃な価格の豚うす切り肉は、いつでも私たちの強い味方。ただ、あまりに身近で“ごちそう感”が出せない!? いえいえ、アイデア次第で食卓が盛り上がる一品に変身。しかも合わせるのは、普段使いの食材だけ。豚うす切り肉だからこそ作れる、やわらかでジューシーなごちそうをどうぞ!
ロースで
ふわふわ食感でエアリー!
キムチ大葉チーズのミルフィーユかつ
「薄〜いしゃぶしゃぶ肉を重ねるからこそ、ここまでやわらか。中の具はプチトマトやウズラの卵、アボカドなどお好きなもので」(きじまりゅうたさん)
材料・6個分
- 豚ロースしゃぶしゃぶ肉……18枚(300g)
- 大葉、スライスチーズ……各6枚
- 白菜キムチ……100g
- レタスの千切り……1/4個分
- 〈衣〉
- 薄力粉……大さじ2
- 溶き卵……1個分
- パン粉……適量
- 〈タレ〉
- 塩、粗びき黒こしょう、ごま油……各適量
- 揚げ油……適量
作り方
- 豚肉2枚を十字に重ねる。中央に茎を切り落とした大葉を四つ折りにしてのせる。さらにチーズを大葉同様に折ってのせ、キムチの1/6量をのせる。
まず2枚の肉をクロスさせて置き、重なる部分に具をのせて、肉をかぶせて上下、左右に包む。「大葉の茎は肉を貫通するキケンがあるので切り落として」(きじまりゅうたさん)
- 具材を包むように肉を上下、左右に折りたたむ。具材が見えている部分をカバーするように、さらに肉1枚で包み込む。
仕上げの肉1枚で、具が見えているところを隠すように包む
- 薄力粉→溶き卵→パン粉の順に衣をつけ、5分ほどおいてなじませる。
- フライパンに揚げ油を深さ2㎝ほど入れ、中温(170℃程度)に熱する。③を入れ、上下を返しながらきつね色になるまで10分ほどじっくり揚げる。
- ④の油をきって器に盛り、レタスを添える。タレの材料を混ぜ合わせ、好みでつけて食べる。
食卓が一気に華やぐワザありメニュー!
きじまりゅうたさんの
豚うす切り肉で作るごちそうは?
“おなじみ食材を「イベント性」でスターにする!”
「うす切り肉ってあまりに“日常”で、買うときも平常心(笑)。まず、そんな自分側の意識から変えましょう! 見せ方や食べ方で、驚くごちそうになりますから」。そこで、ミルフィーユかつにしました。「見せ方ひとつで大いに盛り上がれる。こんな七変化もうす切り肉だからこそ。やっぱり、見くびれないすごいヤツなんですよ」(きじまりゅうたさん)
教えてくれたのは
きじまりゅうたさん
手軽な素材を使いつつ、ひと目でわくわくするような遊び心あるレシピが好評。基本をしっかり押さえた手順と確実なおいしさは、祖母の代から続く料理家3代目ならでは。
Instagram:ryutakijima
Twitter:kijimaryuta
公式サイト:https://www.sma.co.jp/s/sma/artist/566?ima=0000#/news/0
【特集】豚うす切り肉でコスパ最強のごちそうが完成!
撮影/鈴木泰介 スタイリスト/長坂磨莉 取材・原文/福山雅美
こちらは2022年LEE10月号(9/7発売)「豚うす切り肉でコスパ最強のごちそうが完成!」に掲載の記事です。