おうち中華で人気のメニューといえば、麻婆豆腐（マーボードウフ）。ボリュームたっぷりで満足感があって、白いごはんと合うからみんな大好き！　平日でもパパッと作れるようになれば、晩ごはんに困ったときに頼りになること間違いなし！　おうち中華を絶品にする達人、今井亮さんからコツを教わります。

辛味はほどほどの、親しみやすく、でもちゃんと“中華”な味。合わせ調味料の分量を守れば必ずおいしくなりますが、ほかにいくつかコツを押さえれば、よりグレードアップ！

これなら間違いない！
麻婆豆腐の合わせ調味料

味のしみた豆腐は、ついごはんにのせたくなる！
麻婆豆腐

「豆腐は絹でも木綿でもお好みで。ハーフ＆ハーフもおすすめですよ。肉に香ばしい焼き目をつけ、豆腐をよく煮ることでおいしくなります」（今井 亮さん）

材料・2人分

• 絹ごし豆腐……1丁（300g）
• 豚ひき肉……100g
• 長ねぎのみじん切り……1/4本分
• Ａ）
  • 甜麺醤……大さじ1（またはみそ大さじ1＋砂糖大さじ1/2）
  • 豆板醤……小さじ1
  • しょうゆ……大さじ1 1/2
  • にんにくのすりおろし……1かけ分
• Ｂ）
  • 水……150㎖
  • 酒……小さじ1
• 水溶き片栗粉（片栗粉、水……各大さじ1）
• ラー油……小さじ2
• サラダ油……大さじ1

作り方

1. 豆腐は2㎝角に切る。Ａ、Ｂは混ぜ合わせておく。
2. フライパンにサラダ油を中火で熱し、ひき肉を入れてほぐしながら3～4分炒める。

ひき肉は水分を飛ばしながらしっかり炒めて、焼き目をつけるのがポイント。ジャーッという音から、パチパチという音に変わったらOK

3. 弱火にしてＡを加え、1分ほど炒めて香りを立たせる。

合わせ調味料を加え、弱火で炒めて香ばしさを出す。しょうゆも焦がすような感覚で

4. Ｂと豆腐を加え、沸いたら弱めの中火で4～5分煮る。

豆腐はコトコト煮て、味を中まで入れる。じっくり煮ると豆腐が締まって、茶色くなってくる

5. 水溶き片栗粉でとろみをつける。

水溶き片栗粉はダマにならないよう、数回に分けて加える。少しずつ全体に加えてとろみを

6. 長ねぎ、ラー油を加えてひと混ぜし、最後に強火にして30秒ほど煮る。

最後に強火でしっかり30秒煮ると、水溶き片栗粉が時間がたっても水に戻らず、香ばしさも加わる

麻婆豆腐（マーボードウフ）ってどんな料理？

清朝の時代、ひとりの女性が考案して名物になった料理がルーツといわれています。「これも四川料理で、本来は唐辛子と花椒（ホワジャオ）で舌がビリビリしびれるくらい辛い料理。肉は豚肉ではなく、牛肉を使います」（今井 亮さん）。

日本で辛味を抑えたマイルドな味にアレンジされ、豆腐料理としては新鮮だったため、人気の家庭料理となったそう。

教えてくれたのは
おうち中華のプリンス　今井 亮さん

京都の老舗中華料理店で5年間修業後、フードコーディネーターなどを経て料理家に。雑誌、書籍、テレビなどで人気上昇中。2歳の女の子のパパ。近著に『そそる！うち中華』（Gakken）。
Instagram：ryo.imai1931
Twitter：ryomaimai1931
公式サイト：https://ryohappliycooking.wixsite.com/minimal-designer-jp

2022年5月号【フライパンひとつでできる、最高のおうち中華！ レシピを見なくても作れる「回鍋肉」と「麻婆豆腐」】より
撮影／上原朋也　スタイリスト／西森 萌　取材・原文／海出正子