スープさえ決まれば毎日でもおいしい。調味料ちょい足しで味変自在! 究極の「3大鍋だし」で野菜を食べ尽くし!
【究極の鍋だしで作る】「豚バラ、春菊、ねぎのしょうゆだし鍋」レシピ/ワタナベマキさん
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ワタナベマキ
2021.12.07
手軽で、野菜がたっぷり食べられて、いつの間にか体もぽかぽか。いいことずくめの冬の鍋を、今年はもっとバージョンアップ。手抜きと言われがちな鍋だけれど、このだしさえマスターすれば、「また今夜も鍋?」なんて言わせない、究極のごちそうに早変わり!
豚の脂がこんなに甘いとは!
豚バラ、春菊、ねぎのしょうゆだし鍋
「このおいしい脂の甘さに気づけるのは、シンプルなだしだからこそ。だし全体がまろやかにやさしく変化します」(ワタナベマキさん)
材料・3~4人分
- きりっとしょうゆだし(下記参照)……1回分
- 豚バラしゃぶしゃぶ用肉……200g
- 春菊……1袋
- 長ねぎ……1本
作り方
- 春菊は食べやすい長さに切る。茎の太い部分は斜め薄切りにする。
- 長ねぎは斜め薄切りにし、水にさっとさらして水気をきり、①と合わせる。
- 鍋の八分目あたりまでしょうゆだしを入れて中火にかけ、沸かす。豚肉を入れ、アクを取り除く。
- 中央に②をたっぷりとのせ、さっと煮て器に盛る。だしが煮詰まってきたら、残ったしょうゆだしを適宜つぎ足す。
これが基本の「スープ」!
「多めの昆布と酒でベースはうま味たっぷりに。みりんや砂糖の甘味は加えず、しょうゆの風味がきわだつ、すっきりした味にしました。しょうゆのおいしさが大事なので、本醸造のものがおすすめです。
鍋って肉や野菜から甘味が出ますよね。だから食べ飽きないためには、だしは甘くないほうがいいかなと。だしだけで味を完成させず、具材にも味つけに参加してもらうイメージですね」(ワタナベマキさん)
きりっとしょうゆだし
材料・1回分(3~4人分)
- 昆布(8㎝角)……2枚
- 水……4カップ
- 酒……1カップ
- しょうゆ……大さじ2 1/2
- 塩……小さじ1/3
*出来上がり量 約1ℓ
作り方
- 昆布はキッチンペーパーなどでさっとふいてホコリなどを落とし、水とともに鍋に入れて最低15分、できれば30分おく。
- ①に酒を加えて弱めの中火にかけ、ひと煮立ちさせる。火を止めてそのまま15分おいてから昆布を取り出す。しょうゆと塩を加えて混ぜる。
教えてくれたのは
ワタナベマキさん
野菜たっぷりのシンプルなレシピが得意。中学3年生の食べ盛りの息子を持つお母さんとしての顔も。「鍋は子どももイヤがらずに野菜を食べるので助かりますよね。いつもは苦手な、春菊もペロリ!」(ワタナベマキさん)
Instagram:maki_watanabe
Twitter:maki_watanabe_
公式サイト:https://maki-watanabe.com/
2022年1月号【スープさえ決まれば毎日でもおいしい。調味料ちょい足しで味変自在! 究極の「3大鍋だし」で野菜を食べ尽くし!】より
撮影/上原朋也 スタイリスト/西森 萌 イラストレーション/Aikoberry 取材・原文/福山雅美
ワタナベマキ
料理家
ケータリングをきっかけに、本、雑誌、広告などで料理を提案するように。デザイナーの夫、中学生の息子との毎日から生まれる実践的、かつ体に優しいレシピが好評。『ワタナベマキの10の定番弁当』 (扶桑社ムック)、『旬菜ごよみ365日 季節の味を愛しむ日々とレシピ』(誠文堂新光社)ほか著書多数。