みずみずしい新玉ねぎなら、火を入れて煮込めばすぐにとろとろ。甘味をたっぷり引き出せます。
レモンが香る、さわやかな一皿
レモン風味の玉ねぎポトフ
玉ねぎの甘味がじんわりスープに溶け込んで。「ひとさじのしょうゆで、ごはんにも合う味わいに」
材料・2人分
豚ロースしゃぶしゃぶ用肉……150g
新玉ねぎ……1個(200g)
レモンの薄切り……6枚
塩、こしょう……各少々
A)
ローリエ……1枚
水……2 1/2カップ
酒……大さじ2
しょうゆ……小さじ1
顆粒コンソメスープの素……小さじ1/3
作り方
- 玉ねぎは縦半分に切り、Aとともに鍋に入れる。中火にかけ、煮立ったらフタをし、弱めの中火で15分ほど煮込む。
- 玉ねぎがやわらかくなったら中火にし、豚肉を加えてさっと煮る。アクが出たら取り除き、レモンと塩、こしょうを加えてさっと煮る。
教えてくれたのは
堤 人美さん
雑誌や書籍でのレシピ紹介のほか、企業のレシピ開発なども手がける。旬の手頃な食材を、簡単な手順でシンプルなおいしさのひと皿に仕上げる手腕に定評がある。
今まさに旬の春キャベツと新玉ねぎに、手軽な豚薄切り肉を組み合わせたら、簡単なのに食べごたえ抜群の、家族が喜ぶごちそうができました。
甘味たっぷりの野菜をシンプルに味わう、春を感じる料理です。
簡単時短でおいしいのが、家族のごはんには一番!
キャベツ、玉ねぎ、豚肉。3つに共通するのは、ほのかな甘味。
「特に火を通すと、それがきわだちますね。苦味などクセがない分、子どもから大人まで、おいしく食べられるごちそうになります」(堤 人美さん)
皮むきの面倒もほぼなく、やわらかく切りやすいので下ごしらえも手軽。切り方次第では火の通りも実に早く、調理に時間を取られません。ちなみに今回のレシピは、春キャベツや新玉ねぎの旬が過ぎても、加熱時間を少し長くすれば一年中おいしく作れます。
「あとは、火入れにあまり気を使わなくていいのも長所ですね。シャキシャキにもクタクタにも、それぞれのおいしさがあるし、少し焦げても、それさえ味わいに変わります。
大きく切ればちょっと豪華に、揚げ物にすれば特別感も。そんな小さな工夫で雰囲気を変えられるのもうれしいところ。キャベツ、玉ねぎ、豚薄切り肉、この3つがあれば、毎日続けられる、無理のないごちそうが作れますよ」(堤 人美さん)
詳しい内容は2021年LEE5月号(4/7発売)に掲載中です。
撮影/松村隆史 スタイリスト/駒井京子 取材・原文/福山雅美
堤 人美
身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。