噛むごとに、春キャベツならではのやさしい甘さがじんわり広がります。煮てよし、蒸してよしの春キャベツ。丸ごと1玉を、あっという間に使い切れそう。
煮込む前の、ほんのひと手間がポイント
豚こまボールとくし切りキャベツのトマト煮込み
粉を振ってギュッと握るだけの豚こまボールは、肉感たっぷり。「キャベツは軽く焦げ目がつくくらいに焼くと、味わいに深みが出ます」
材料・2人分
豚こま切れ肉……200g
春キャベツ……1/4個(約300g)
にんにく(つぶす)……1かけ
塩、こしょう……各少々
薄力粉……適量
A)
トマト水煮缶……1/2缶
水……1 1/2カップ
酒……大さじ1
しょうゆ……小さじ2
砂糖……小さじ1
オリーブオイル……大さじ1
作り方
- 豚肉に塩、こしょうを振り、薄力粉を薄くまぶす。6等分に分けてボール状に丸める。肉がばらけてくるようなら、表面にも薄力粉を薄くまぶす。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱する。香りが立ったら①を加えて中火にし、時々転がしながら焼く。3分ほど焼きつけたら、端に寄せる。
- キャベツを縦半分のくし形に切り、②のフライパンの空いたところに入れる。片面1分30秒ずつ焼きつけ、酒を振る。
- Aを加えてトマトを軽く崩しながら煮立たせ、フタをして弱めの中火で7分ほど煮込む。仕上げにしょうゆと砂糖を加えて味を調える。
6等分にした豚肉をギュッと握ってボール状に。肉がはがれてくるようなら、表面にも粉をまぶし、形を整えればOK。
教えてくれたのは
堤 人美さん
雑誌や書籍でのレシピ紹介のほか、企業のレシピ開発なども手がける。旬の手頃な食材を、簡単な手順でシンプルなおいしさのひと皿に仕上げる手腕に定評がある。
【特集】「豚薄切り肉」と「春キャベツ・新玉ねぎ」 でごちそうができた
詳しい内容は2021年LEE5月号(4/7発売)に掲載中です。
撮影/松村隆史 スタイリスト/駒井京子 取材・原文/福山雅美
堤 人美
身近な素材にひと工夫加えた、作りやすいのに新鮮なおいしさのレシピで人気。雑誌や書籍のほか、企業のレシピ開発やCMの料理制作など幅広く活躍。近年韓国エンタメに夢中になっていることから、韓国料理の研究にも余念がない日々。