冬は、献立に困ったら鍋で決まり。栄養バッチリ、価格もお手頃なきのこを驚くほど大量に、おいしく食べ尽くします。簡単なのになんでこんなにハマるの!?と驚きの連続!
きのこを入れれば、どんな鍋だっておいしさアップ。どのレシピも、きのこは好みの種類を組み合わせて、量も存分に増やしてOK、むしろ大歓迎です!
きのこは3種でも4種でも
きのこと牛肉のすき焼き風
「牛肉のだしを吸ったきのこ、きのこのだしを吸った牛肉。行ったり来たりの相乗効果でどの具材を食べてもおいしさのかたまりです」
材料・2~3人分
きのこ(しいたけ、まいたけ、えのきだけ、エリンギなど)……400g
ごぼう……1本
牛切り落とし肉……200g
しょうがの千切り……1かけ分
長ねぎ……1/2本
卵(好みで)……2〜3個
A)
和風だし……1 1/2カップ
みりん、しょうゆ……各1/4カップ
砂糖……大さじ2
作り方
- きのこは石づきのあるものは取り除き、食べやすい大きさに切る。ごぼうは3㎜厚さの斜め切りにし、サッと水にさらして水気をきる。長ねぎは斜め薄切りにする。
- 鍋に①のきのことごぼう、Aを入れて中火にかけ、フタをして7~8分煮る。牛肉を広げてのせ、2分煮る。しょうがを加えてサッと煮て、長ねぎをのせる。
- 器に卵を割りほぐし、②をくぐらせながら食べる。
シメはこちらで
冷凍うどんをレンジで解凍し、鍋に加えてひと煮立ち。「仕上げに柚子の皮と絞り汁を加えると、味がぐっと締まります」
教えてくれたのは
今井 亮さん
「味つけは濃いめのほうが、最初のひと口、ふた口はおいしいもの。けれど、基本的に味を変えずに食べる鍋は、やや薄めのほうが最後までおいしく、野菜も無限に食べられます」と今井さん。
言われてみればどの鍋も、第一印象はやや淡白。けれど、食べ進むうちにおいしさが増す不思議!
「鍋のいいところは、煮込むうちに、素材からおいしさがしみ出すところ。先ほど、“味が変わらない”と言いましたが、本当は、刻一刻と味が変わるのが鍋。最初のあっさりから、うま味が濃くなる終盤まで、それぞれの味わいを楽しんで!」
PROFILE
京都の老舗中華料理店で修行の後、上京。料理家のアシスタントなどを経て、自宅にて料理教室「亮飯店」を主宰。テレビ、雑誌、書籍などで活躍。もうすぐ1歳になる娘さんと、一緒に鍋を囲む日を楽しみにする日々。
少ない材料でシンプルなのに奥深い 家族がやみつき!「野菜無限鍋」
詳しい内容は2021年LEE1月号(12/7発売)に掲載中です。
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/福山雅美