コウさん家では普段のおかずに辛くない韓国料理がよく登場します。肉も野菜もとれて栄養バランスがいいし、甘辛味が多いから子どもたちにも人気!
うちの3きょうだいも大好き!
コウさん家で人気の韓国ごはん
韓国料理の味のベースは甘辛味です。基本的な要素は和食と同じですね。ごはんに合う味なので、普段の食事に自然に取り入れられます。そこににんにくやごま油など食欲をそそる風味が加わると、さらに子どもが好きな味になるんです。
例えば、具だくさんのスープは子どもたちも大好き! 子どもって「うま味」が好きなので、肉や魚介の濃厚なうま味に野菜のだしも重なったスープは間違いないです。汁気があると、ごはんも一緒に進むみたいですね。
もちもち粉もののチヂミは、3歳の花梨ちゃんもよく食べます。肉もやっぱり好きなので、やわらかく煮込む参鶏湯(サムゲタン)や、ゆで豚の葉っぱ巻きも喜びますね。
教えてくれたのは
コウケンテツさん
料理家。雑誌、テレビなどで幅広く活躍。舜くん(10歳)、蓮ちゃん(8歳)、花梨ちゃん(3歳)のパパ。YouTube公式チャンネル登録者数は45万人を突破。初の書き下ろしエッセイ『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』(ぴあ)が好評発売中
野菜たっぷり、甘辛味のつゆだく煮物
鶏と根菜のチムタック
「チムタックとは韓国風鶏の甘辛煮。下味をつけた鶏を炒めて、野菜と水分を加えてさっと煮る炒め煮です。にらは歯ざわりと香りを生かすため、最後に加えて」
材料・2人分
鶏もも肉……1枚
玉ねぎ……1/2個
れんこん……1節
にんじん……1本
にら……2~3本
A)
しょうゆ……大さじ2 1/2
砂糖……大さじ1
酒……50㎖
にんにく、しょうがのすりおろし……各1/2かけ分
赤唐辛子(種を抜く)……2本
(*子どもには減らしても)
ごま油……大さじ1
作り方
- Aを混ぜ合わせる。鶏肉はひと口大に切り、Aを加えてからめる。
- 玉ねぎは横半分に切って、縦に4~5等分に切る。れんこんは皮をむいて7~8㎜幅の輪切り、にんじんは7~8㎜幅の半月切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、①の汁気をきって入れて両面をさっと焼く。水150㎖、②、鶏肉をつけていた残りのタレを加えて煮立てる。フタをして時々混ぜながら、弱火で7~8分煮る。
- フタを取り、ざく切りにしたにらを加えて2~3分煮る。
汁のうま味を吸わせる韓国流の食べワザ
半分ほど食べたら、ごはんを投入してうま味たっぷりの汁を吸わせ、余すところなく食べ切るのが韓国スタイル。「韓国のおかずはつゆだくなので、これが必須なんです」
LEE 2020年12月号 別冊付録
「コウケンテツさんの子どもと食べたい韓国ごはん」
に掲載されています。
詳しい内容は2020年LEE12月号(11/7発売)に掲載中です。
撮影/松村隆史 スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/海出正子